株式会社ハッカズークより、1年以内に退職したビジネスパーソン574人を対象に「退職理由の本音と建前に関する実態調査」の結果が発表されました。
調査結果では、退職者の88%が本音の退職理由を会社に告げず、「家庭の事情」などの建前を告げて退職しているとのこと。感覚値として人事やマネジメント層の方が感じられているであろう退職理由の「建前」と「本音」のギャップが明らかになっています。
<目次>
- 退職者の88%が「会社に伝えなかった本音の退職理由がある」
- 伝えない理由は「上司に理解してもらえないと思ったから」
- 退職理由が解消されれば「出戻り」も76%が検討対象
- 建前の退職理由、1位は「家庭の事情」2位は「別業界へのチャレンジ」
- 20代の退職理由 本音は「社風・風土が合わない」「成長の実感がなかった」
- 調査概要
退職者の88%が「会社に伝えなかった本音の退職理由がある」
人事やマネジメントをされていれば、退職者が伝えてくる退職理由が本音ばかりではないことは充分に承知されているでしょう。今回の調査結果では、退職者の88%が会社に伝えなかった本音の退職理由があると回答するという形になっています。
つまり、起こっている退職の9割は「会社には伝えられていない本音」があるということです。これは組織改善をして、離職防止等の取り組みをしていくうえで重要な事実と言えるでしょう。
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伝えない理由は「上司に理解してもらえないと思ったから」
退職理由の本音を伝えなかった理由の最多は「上司に理解してもらえないと思ったから」(54%)。
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逆に退職理由の本音を伝えた理由の最多は「話を理解してくれる上司だったから」(56%)となっています。
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上司との信頼関係、対応力が原因で退職理由が「建前」になるか、「本音」になるか決まる構造が見て取れます。
退職理由が解消されれば「出戻り」も76%が検討対象
退職した会社への再入社、いわゆる「出戻り」「アルムナイ入社」を検討しても良いという人は増えている傾向にあります。
調査では「退職理由の問題が解消されていて、今より給与や役職が上がれば検討する」が43%、「退職理由の問題が解消されていれば、今より給与や役職が上がらなくても検討する」が33%と、本音の退職理由を把握して解消することで、アルムナイ採用も容易になることが示唆されています。
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建前の退職理由、1位は「家庭の事情」2位は「別業界へのチャレンジ」
会社に伝えた建前の退職理由は、1位「家庭の事情」(48%)、2位「別の業界にチャレンジしたい」(40%)となっています。建前と本音のギャップ状況を見ると、「人間関係が悪い」や「自分の意志と異なる移動や転勤関連」などは、会社に伝えている退職理由と本音が一致している傾向が見て取れます。
一方で、「社風・風土が合わなかった」「成長の実感がなかった」に関しては、本音は伝えられず、「家庭の事情」や「別業界へのチャレンジ」等の別の理由(建前)になって伝えられていることが分かります。
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20代の退職理由 本音は「社風・風土が合わない」「成長の実感がなかった」
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年代別の退職理由を比較すると、20代は30-50代と比較して「社風・風土が合わない」「成長の実感がなかった」が本音の退職理由になっている割合が増えます。
「社風・風土が合わない」に関しては止むを得ない側面もあります。現状の社風が、いまの20代の価値観や常識にそぐわないものになっている場合は見直しが必要でしょう。また、採用時点でのエントリーマネジメントが適切に働いているかも考える必要があります。
また、「成長の実感がなかった」に関しては最ももったいない退職理由です。現在の20代は、過去と比べるとキャリア安全性やキャリア形成への関心が非常に強くなっています。その中で「成長実感がない」と感じると、「このまま今の職場にいると、自分のキャリアが狭まる。どんどんリスクが上がる」と捉えて、早めに転職を考える傾向もあります。
日頃のマネジメント、またキャリア研修等、目標設定等を通じて、成長実感の獲得、また次の挑戦テーマを明確にして行動させるといった取り組みが大切です。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:1年以内に退職したビジネスパーソン
調査人数:574人(20歳から59歳までの男女)
モニター提供元:Fastask(株式会社ジャストシステム)
株式会社ハッカズーク「2025年退職理由の本音と建前に関する実態調査」
参照先:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000255.000030026.html







