プレイングマネージャーの育成時には、以下のポイントに注意をする必要があります。
プレイングマネージャーを育てるポイント
プレイングマネージャーの育成と評価においては、3つのポイントを押さえると良いでしょう。
・マネージャー研修を実施する
プレイングマネージャーに昇格する人は、プレイヤーとして標準以上の実績を残してきたメンバーでしょう。しかし、そんなメンバーも、マネジメントやリーダーシップ等のスキルや管理技術をそれまで学んでいないことが多いでしょう。従って、マネージャーへ昇格させる時と同じように、就任させたら、OFF-JT研修でマネージャーに求められるマインドセットやスキルを教える必要があります。
また、プレイングマネージャーは、二足の草鞋を履くことになるため、普通の管理職とは違う悩みを抱えがちです。そのため、不明点や問題を解消できるフォローアップ体制も用意できるといいでしょう。
・適切な人事評価制度を用意する
プレイングマネージャーは、「個人の目標」と「組織の目標」、2つの目標を持つことになります。プレイングマネージャーが個人として、営業成績等の目標達成をすることはもちろん大切です。
しかし、チーム目標達成に向けてプレイングマネージャーが部下の指導やサポートをすることを考えると、個人成績の評価割合を少なめにするという考え方もでてくることでしょう。一方で、管理職と同じように組織目標の達成にフォーカスを当てすぎると、大きな負荷がかかることになります。自社の組織、任せる役割に即したバランスを考える必要があります。
・ロールモデルとキャリアパスを用意する
プレイングマネージャーの役割におけるもっとも難しい問題は、プレイヤーとマネージャーの兼務ということです。マネージャーへの昇格プロセスとしては、非常に良いステップなのですが、プレイヤー時代とは違う負荷や悩みが発生します。
そこに対して、ロールモデルを用意したり、プレイングマネージャーの先にあるキャリアパスを提示したり、また前述したような相談できるメンターを用意するなどのケアが大切です。
プレイングマネージャー育成時の注意点
・上司によるプレイングマネージャーのサポート
プレイングマネージャーの育成で最悪な状況に陥りやすいのが、“チーム目標達成が危うい時に、全責任をプレイングマネージャーに押し付けてしまう”ケースです。「自分が業績を上げて何とかするしかない…」という方向性にいってしまうと、プレイヤーとしての意識が強くなりすぎ、マネージャーとしての活動品質が低下してしまいます。
一時的な緊急対応としては良いのですが、それが通常化したり、それでも業績が上がらなかったりする場合、「お前たちがちゃんとやらないから、俺がこんなに苦しくなってしまう…」といった部下との敵対的な心理も生じやすくなります。
悪循環に入ってしまうと、プレイングマネージャーが疲弊してチーム崩壊が起こる可能性が高まります。そのため、チーム目標達成が危うい時、プレイングマネージャー1人に責任を負わせるのではなく、上司がしっかりケアする必要があります。
・個人のタイプに合わせたバランス設定
プレイングマネージャーの「プレイヤー」と「マネージャー」としてのバランスは、ある程度、個人のタイプに合わせて考えていくことが望ましいでしょう。例えば、マネジメントがうまいタイプの人材なら、自らがトッププレイヤーになる必要がありません。このタイプの場合、チームメンバーの力を引き出しきるマネジメントを行なわせるほうが成果に繋がるでしょう。
一方で、トップセールスタイプの場合、マネジメントに意識を向けるよりも、逆に“背中で教える”方向に振り切らせたほうがうまくいく場合もあります。個人のタイプに応じて、プレイングマネージャーの上司がバランス感を調整することが理想です。