社員教育は新人が入社したときをはじめ、今の組織で生じている課題を解決したいときなど、さまざまなタイミングで実施されます。社員教育の実施を考えるべき5つのタイミングをご紹介します。
新人の入社時
新人が入社した際には、新入社員研修を実施するのが一般的です。新人研修は他の研修に比べて負担が大きく、時間もかかりますが、給与をもらってプロとして働く社会人のマインドと基本的なビジネスマナー等を、昨日まで学生だった新人に身に付けさせる重要な研修です。
また新人研修を考える上では、「教える側」となるOJT担当者や配属先の上司などに対する研修も検討すると良いでしょう。
ポジションが変わるタイミング
ポジションが変化すると仕事内容も大きく変わります。特にプレイヤーからリーダー・管理職への昇進は、「自分が動いて成果をあげる」プレイヤーから「他人を動かして組織の成果をあげる」管理職への転換が求められます。
当然、プレイヤー時代とは異なる意識や新たなスキルを身に付ける必要があります。そのため新任管理職研修はとくに重要です。
新任管理職やリーダー研修については、下記の記事でも詳しく解説していますので、ご興味があればぜひご覧ください。
また、拠点長・事業部長といったP/L責任者になるタイミングでは、マーケティングや会計に関する基本的な知識が必要なることもあるでしょう。また、異動のタイミングでも、新たな仕事に関する意識やスキルを研修でインプットすることが有効な場合もあるでしょう。
このようにポジションが変わるタイミングで社員教育を実施することで、新たなポジションに順応し成果をあげることを後押しできます。
節目のタイミング
入社して数年ほどすると、仕事に余裕が出てきた中で「このままで良いのか?」とキャリアに悩むタイミングがきます。この時に、個人で悶々と抱え込んでしまうと、モチベーションダウンや離職の要因となります。
そのため、入社1年後や3年目といった節目のタイミングで社員教育を実施しましょう。経験を振り返って成長実感を獲得したり、今後のキャリアプランや目標設定したりしてモチベーションUPに繋がる研修は有効です。
下記の記事で3年目研修について紹介していますので、ご興味があればご覧ください。
他にも節目となりやすいのは、以下のタイミングです。
・20代後半など、結婚して家庭を持ったタイミング
→ライフイベントや金銭面を含めたライフプランを考え始める人が増える時期
・40代中盤
→人によっては昇格や昇進の終わりが見えてモチベーションダウンが生じる時期
・管理職や仕事が変わって3年程度のタイミング
→悪い意味での“慣れ”や“マンネリ感”が生じてくる時期
メンバーの年齢構成や自社の組織状況に応じて、課題が生じている節目のタイミングでの研修を検討すると良いでしょう。
組織が動いたタイミング
多くの組織では、年度の変わり目では、組織編成の変更が生じます。
実は、組織開発の視点で見ると、異動などでメンバーが一人でも入れ替わると、「チームワーク」というものは一度壊れることになります。したがって、組織が動いたタイミングでは、チームビルディングなどの研修を実施することが効果的です。
なお、チームビルディングは、組織内の小さなピラミッド(〇〇チーム、〇〇課)といった単位でも大事ですが、各ピラミッドのリーダーがつくる大きなピラミッド(事業部長と営業課長・製造課長・開発課長でつくる〇〇事業部のマネジメントチーム)のチームビルディングが非常に重要です。
小さなチームが機能しないと現場での施策がうまくいきませんが、マネジメントチームのチームワークが実現していないと、正しい意思決定やスピーディーな意思決定、機能間の連携などがうまくいきません。
マネジメントチームの不全は、短期的には影響が見えづらいですが、中長期的な組織の生産性や発展に大きな影響をもたらしますので、注意が必要です。
新しいスキルを習得させるべきタイミング
新たな戦略や方針を打ち出す際には、メンバーに必要な業務遂行スキルを身に付けてもらう必要があります。
例えば、
・コロナ禍に伴ってオンライン営業を促進する → オンライン営業研修
・リモートワークを推進する → 遠隔マネジメント研修
・提案営業を促進する → 提案営業研修
といった形です。
ほかにも業界の新技術やトレンド、新製品がリリースされた時にも、社員教育で必要な知識をインプットすることが必要になるでしょう。