組織風土とは「水面下にある価値観の塊」である
「企業」という組織は、ハード面とソフト面に分けて考えられます。
「ハード」とは、企業を形づくる事業や商品・サービス、成長のための戦略や戦術、それを動かす仕組み、役割分担を描いた組織図等を指します。何らかの形で目に見えるものであり、実体を伴います。
「ハード」に対して、「ソフト」の大きなウェイトを占めるものが「組織風土」です。組織風土は「社風」とも呼ばれます。
より具体的に言えば、「一人ひとりの社員が業務においてどのようなコミュニケーションをして、どのような判断基準で業務を遂行しているのか」という行動や考えの基本となるものです。
行動やコミュニケーションの基準、価値観は、社員一人ひとりによって異なる部分は勿論ありますが、一方で、「うちの会社においては…」という組織の行動規範や価値観が、全社員に暗黙の了解として共有され、裏ルールのように存在しています。
このような組織風土は、ソフト面であり言語化されていることは少なく、社員もそれが組織風土だと意識しないままに日常を送っていることが多く、「水面下にある価値観の塊」とも呼ばれます。
組織が存続していくと、意識するか否かに関わらず、自然と組織風土が形成されていきます。組織風土は、明文化された「企業理念」や「行動規範」と必ずしも一致しているとは限らず、経営理念や行動規範と反するものが生まれているケースも少なくありません。
組織風土は、仕事の進め方や考え方、コミュニケーション等、企業内のあらゆるものに変化を及ぼすため、ネガティブな組織風土が形成されている場合、経営のかじ取りや意思伝達は困難になり、組織の実行力やスピード感も減少するでしょう。
逆に言えば、短期的にも中長期的にも、企業をより良く運営するためには組織風土の改革・改善が不可欠であるということです。






