本章では、プレゼンテーションで失敗しないコツ・ポイントを紹介していきます。まずは押さえておきたいポイントです。
繰り返し練習する
効果性の高いプレゼンテーションにするうえで何より大切なことは、本番と同じ流れで繰り返し練習することです。
アップルのスティーブ・ジョブズやソフトバンクの孫正義、トヨタ自動車の豊田章男など、プレゼンテーションの名手と呼ばれる人たちが、何度も入念にリハーサルなどを繰り返すことは有名です。
また、プレゼンテーションはじつは短い時間になるほど難易度が上がります。たとえば、30分よりも3分のプレゼンテーションのほうが、情報をそぎ落として、短い時間で相手を動かさないといけません。
つまり、短いプレゼンテーションのほうが、準備をきちんとする必要があるのです。当然、練習することも大切です。
プレゼンテーションの練習でポイントになるのは、声を出すことです。自分一人でも声に出して、スライドなどを操作しながら練習すると、多くの気付きがえられます。
また、さらに誰かに聞いてもらうと、以下のような率直なフィードバックももらいやすくなるでしょう。
- 何が言いたいのがわからない…
- 内容が多すぎて、時間内に終わらない…
- 専門用語を多用しすぎている…
繰り返しの練習を通じてプレゼンテーション原稿・スライドに何度も触れると、次第に自信がついています。自信がつくと、緊張などもしづらくなるでしょう。
スライドはシンプルに作成する
先ほども少し触れましたが、プレゼンテーションに多くの情報が詰め込まれていると、相手はポイントをつかみにくくなってしまいます。
つかみにくいのはスライドに関しても同じです。スライド1枚に情報を“盛り込みすぎないこと”が大切です。基本は、“1スライド1メッセージ”になります。
大きな声で、はっきり・ゆっくり話す
説得力や信頼感を高めるには、大きな声で、はっきり・ゆっくり話すことが大切です。小さな声や早口の場合、どれだけ良い話をしても、内容が相手に伝わりづらくなってしまいます。物理的に聴きとりづらくなりますし、自信を感じられなくなります。
また、早口は、交感神経が優位であり、緊張・興奮している状態です。プレゼンテーションする自分が緊張・興奮していると、緊張状態は聞き手にも伝染します。自分の話に耳を傾け、理解・納得してもらうには、大きな声ではっきり・ゆっくり語り、聞き手に話を受け入れやすい状態を作ってあげることも大切でしょう。
余計な言葉は使わない
プレゼンテーション内で、以下のように余計な言葉を何度も使うと、内容が伝わりづらくなるほかに、相手に対して“自信がない”や“落ち着きがない”などのネガティブな印象を与えてしまいます。
- 「えーっと……」
- 「あのぅ……」
- 「あのですね……」
- 「まぁ……」
プレゼンテーションや会話で上記のような余計な言葉が入りやすい人は、練習を繰り返して、スライドの継ぎ目などで余計なつなぎ言葉、“雑音”を入れないようにすることが大切です。
なるべく具体的に話す
たとえば、「いまの製品を導入すると、たくさん良いことがあります!」といった漠然な話では、製品導入の効果・メリットを相手に想像させることができません。プレゼンテーションを成功させるには、以下のように具体的な説明・情報を行ない、「なるほど、そうか!」と理解・納得してもらうことが大切になります。
- 数字を使う:「いまの製品を買ったお客様の85%が……」
- 図表や写真を使う:「いまの写真が示すとおり、とても明るい雰囲気です……」
- 体験談を使う:「いまの製品を導入されたA社様では……」