「会社の数字をすべて公開して何が起こったか?」【知見メール131号】

2011/07/27

「会社の数字をすべて公開して何が起こったか?」

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

先日、岡山に出張しました。

 

前回のメルマガの続きになりますが、

岡山では、エスカレーターの左側に立ち、

急いでいる人には、右側を空けていました。

 

確か、記憶では神戸では右側に立ち、

左側を空けていたと思います。

 

とすると、

右側を空けるのか、左側を空けるのかの境目が、

また神戸と岡山の間にでてくるのでしょうか?

 

 

 

さて、先週の水曜日7月20日、

弊社の会員制教育サービスを導入いただいている

企業の経営者17名の方々にお集まりいただきました。

 

 

趣旨は、

教育に力を入れている、

あるいは教育に課題を感じていらっしゃる

経営者の皆さん同士で意見交換をしていただくことと、

弊社の会員制教育サービスにご要望をお聴きすることでした。

 

 

18時からスタートして、

第一部は、

ある大手企業にて現職の支店長であるAさんに、

お話をしていただきました。

 

Aさんは、

着任する支店を次々と図抜けた日本一にしてしまう

凄腕のリーダーです。

 

(Aさんが所属する会社は、全国に43支店あります)

 

 

そのAさんが、

なぜ図抜けた日本一を獲得し続けることができるのか、

ご自身のマネジメントの真髄をお話しいただきました。

 

 

このときのお話を

参加されていたコーワ株式会社の高橋社長が、

ご自身のブログに書かれていらっしゃいますので、

宜しければこちらをご覧ください。

 

http://kowa1889.blog72.fc2.com/

 

 

 

第二部は、

17名の経営者の皆さんに

3つのグループに分かれていただき、

教育についての悩みを質問しあい、

それに対して意見や見解を提示しあうというものでした。

 

 

私が進行役で参加したグループで、

M社長から“すごい”お話を伺いました。

 

 

M社長の会社では、

幹部陣7名が集まり、月に2回程度の会議を行っていらっしゃいます。

 

その場では、会社の数字を全て明らかにしているそうなのです。

BSとPLはもちろん、資金繰り表まで明かしています。

さらに驚くことにM社長の給与までも明かしていらっしゃるのです。

 

M社長が仰るには、

このやり方を始めてから、「楽になった」のだそうです。

 

 

それまでは、ほとんど会社の数字を明かさずにいました。

もっというと、会社が赤字のときには、

社員が不安に思うといけないと思い、逆のことを伝えていました。

 

このときは、M社長対40人の社員という構図になっていました。

 

 

ところが、数字を明らかにするようになってから、

M社長+幹部7名対33人の社員となったのだそうです。

 

例えば、

会社が厳しいときに、賞与の話になると、

社長が社員全員と向き合い説明しないとならない。

 

ところが、今は、7名の幹部社員が数字を知っているので、

この業績だと賞与は出せないですねと意見を言ってきますし、

他の社員になぜ賞与が出せないかを説明してくれます。

 

 

M社長と幹部7名が一体となっているんですね。

この話をお聴きして、ドラッカーの言葉を思い出しました。

 

「情報の共有なくして、一体感は生まれない」

 

また、以前、読んだ本も思い出しました。

 

「セムラーイズム 全員参加の経営革命」

リカルド・セムラー著 ソフトバンククリエイティブ刊

 

http://www.amazon.co.jp/dp/4797336374

 

倒産の恐れがあった、小規模メーカーだったブラジルのセムコ社を

弱冠21歳で引き継いだリカルド・セムラー氏は、

ブラジル最大の船舶用大型機器と食品加工機を始めとする

多様な工業製品のメーカーに育て上げました。

 

今では、ブラジルを代表する優良企業です。

 

そんな奇跡の成長を実現した、

革新的で、前代未聞な経営改革の内容が紹介されています。

 

 

セムコ社は、トヨタや京セラをはじめ、

世界中の大企業が見学に訪れるそうです。

 

セムラー氏の経営哲学は、

「会社は社員のものであり、

会社の目標は利益を上げることではなく、

社員全員が幸せになること。」

 

 

また、「従業員=その人の生き方」が、会社を創るという信念をもっています。

 

そこから、従業員が経営に参画するマネジメント・組織に取り組みます。

 

 

例えば、利益を社員にどう配分するのかは、

部署毎にその部署全員で決めてもらいます。

 

さらに、驚いたのは、新工場建設の場所を決めるために、

全社員で建設候補地を見学し、

全社員で検討をして、建設場所を決定しました。

 

 

セムラー氏は、

「常に会社に必要なものは『風通しのよさ』であり、

会社と従業員の間に、『疑い』や『不信』があってはならない。」

と主張します。

 

 

同じブラジル出身のカルロス・ゴーン氏は、

「会社にとって必要なのは『透明性』だ」と言っています。

 

 

さて、御社の「透明性」は、如何ですか?

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役

知見寺 直樹

大手コンサルティング会社を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海支店立ち上げも経験し、現在は本社HRおよび事業開発を担当する。

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