知見寺 直樹

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

「会社の数字をすべて公開して何が起こったか?」

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

先日、岡山に出張しました。

 

前回のメルマガの続きになりますが、

岡山では、エスカレーターの左側に立ち、

急いでいる人には、右側を空けていました。

 

確か、記憶では神戸では右側に立ち、

左側を空けていたと思います。

 

とすると、

右側を空けるのか、左側を空けるのかの境目が、

また神戸と岡山の間にでてくるのでしょうか?

 

 

 

さて、先週の水曜日7月20日、

弊社の会員制教育サービスを導入いただいている

企業の経営者17名の方々にお集まりいただきました。

 

 

趣旨は、

教育に力を入れている、

あるいは教育に課題を感じていらっしゃる

経営者の皆さん同士で意見交換をしていただくことと、

弊社の会員制教育サービスにご要望をお聴きすることでした。

 

 

18時からスタートして、

第一部は、

ある大手企業にて現職の支店長であるAさんに、

お話をしていただきました。

 

Aさんは、

着任する支店を次々と図抜けた日本一にしてしまう

凄腕のリーダーです。

 

(Aさんが所属する会社は、全国に43支店あります)

 

 

そのAさんが、

なぜ図抜けた日本一を獲得し続けることができるのか、

ご自身のマネジメントの真髄をお話しいただきました。

 

 

このときのお話を

参加されていたコーワ株式会社の高橋社長が、

ご自身のブログに書かれていらっしゃいますので、

宜しければこちらをご覧ください。

 

http://kowa1889.blog72.fc2.com/

 

 

 

第二部は、

17名の経営者の皆さんに

3つのグループに分かれていただき、

教育についての悩みを質問しあい、

それに対して意見や見解を提示しあうというものでした。

 

 

私が進行役で参加したグループで、

M社長から“すごい”お話を伺いました。

 

 

M社長の会社では、

幹部陣7名が集まり、月に2回程度の会議を行っていらっしゃいます。

 

その場では、会社の数字を全て明らかにしているそうなのです。

BSとPLはもちろん、資金繰り表まで明かしています。

さらに驚くことにM社長の給与までも明かしていらっしゃるのです。

 

M社長が仰るには、

このやり方を始めてから、「楽になった」のだそうです。

 

 

それまでは、ほとんど会社の数字を明かさずにいました。

もっというと、会社が赤字のときには、

社員が不安に思うといけないと思い、逆のことを伝えていました。

 

このときは、M社長対40人の社員という構図になっていました。

 

 

ところが、数字を明らかにするようになってから、

M社長+幹部7名対33人の社員となったのだそうです。

 

例えば、

会社が厳しいときに、賞与の話になると、

社長が社員全員と向き合い説明しないとならない。

 

ところが、今は、7名の幹部社員が数字を知っているので、

この業績だと賞与は出せないですねと意見を言ってきますし、

他の社員になぜ賞与が出せないかを説明してくれます。

 

 

M社長と幹部7名が一体となっているんですね。

この話をお聴きして、ドラッカーの言葉を思い出しました。

 

「情報の共有なくして、一体感は生まれない」

 

また、以前、読んだ本も思い出しました。

 

「セムラーイズム 全員参加の経営革命」

リカルド・セムラー著 ソフトバンククリエイティブ刊

 

http://www.amazon.co.jp/dp/4797336374

 

倒産の恐れがあった、小規模メーカーだったブラジルのセムコ社を

弱冠21歳で引き継いだリカルド・セムラー氏は、

ブラジル最大の船舶用大型機器と食品加工機を始めとする

多様な工業製品のメーカーに育て上げました。

 

今では、ブラジルを代表する優良企業です。

 

そんな奇跡の成長を実現した、

革新的で、前代未聞な経営改革の内容が紹介されています。

 

 

セムコ社は、トヨタや京セラをはじめ、

世界中の大企業が見学に訪れるそうです。

 

セムラー氏の経営哲学は、

「会社は社員のものであり、

会社の目標は利益を上げることではなく、

社員全員が幸せになること。」

 

 

また、「従業員=その人の生き方」が、会社を創るという信念をもっています。

 

そこから、従業員が経営に参画するマネジメント・組織に取り組みます。

 

 

例えば、利益を社員にどう配分するのかは、

部署毎にその部署全員で決めてもらいます。

 

さらに、驚いたのは、新工場建設の場所を決めるために、

全社員で建設候補地を見学し、

全社員で検討をして、建設場所を決定しました。

 

 

セムラー氏は、

「常に会社に必要なものは『風通しのよさ』であり、

会社と従業員の間に、『疑い』や『不信』があってはならない。」

と主張します。

 

 

同じブラジル出身のカルロス・ゴーン氏は、

「会社にとって必要なのは『透明性』だ」と言っています。

 

 

さて、御社の「透明性」は、如何ですか?

 

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