記事の最後では、新卒採用でリファラル採用を成功させるためのポイントを5つ解説します。
①制度の概要や目的を理解してもらう
リファラル採用を行うにあたっては、最初に、社員に対して制度の概要や目的を理解してもらう必要があります。
具体的には、募集の背景や目的、選考プロセス、紹介報酬などを明確に定めておくことが重要です。
また、紹介してくれた社員や内定者に対しては、選考結果や入社後のフォロー状況などを逐一フィードバックすることで、安心して紹介することができるでしょう。
② 早いタイミングでリファラルの依頼をかける
特に新卒採用でリファラルを促す場合、早いタイミングで依頼をかけることは、非常に重要です。新卒の就職活動では、多くの学生が、大学3年の冬までに志望業界や志望企業を絞ることになります。
そのため、早いタイミングでリファラルの依頼をかけることで、候補者学生が業界や企業を絞り切る前に、会社の情報や魅力を伝えられ、候補者学生の関心を自社企業・求人に惹きつけやすくなります。
③ アプローチを工夫する
就職活動早期の学生は、当然仕事をしたこともありませんし、就職活動に慣れていない場合も多いでしょう。
そうすると、リファラル採用で「知人に会社を紹介される」といったことがピンとこない、不安を伴うこともあるでしょう。
とくに中途のように1対1のカジュアル面談などは警戒されることもあるでしょう。
また、紹介する内定者や新人・若手も、リファラル採用というものがいまいちピンと来ていない可能性があるので、なかなか上手に会社や仕事の魅力を伝えられないかもしれません。
従って、
- -リファラル採用で声掛けしてもらうときに、どんな伝え方をしてもらうか?
- -就活生の心理ハードルや警戒心が少ない受け皿(誘導先)をどうするか?
といった工夫が、中途でのリファラル採用以上に大切です。
例えば、候補者学生に対しては、会社の雰囲気や仕事内容をリアルに伝えるためのオンライン交流会やインターンシップなどを企画したり、紹介者以外の社員によるメッセージや動画など見てもらったりすると良いでしょう。
また、紹介された学生に対して、会社見学やインターンシップなどを個別に案内することも有効です。
④社内ブランディングを展開する
リファラル採用では、社員が自社の魅力やビジョンを友人や知人に伝えることが重要です。
従って、社員自身が自社に誇りや満足感を持っていることが大前提であり、リファラル採用を促進する上では、社内環境の整備と共に社内ブランディングを強化することが有効です。
社内ブランディングとは、企業理念や事業構想、顧客の声などを共有・浸透させていくことを通じて、組織に対するエンゲージメントや一体感を高める取り組みのことです。
例えば、社内ニュースレターやイベントなどで社員の活躍や成果を紹介したり、経営陣から直接メッセージを伝えたりすることで、社員の自社への愛着や一体感が高まり、友人・知人にも安心して自社の求人を自分の言葉で紹介できるようになるでしょう。
⑤現場社員へ積極的に声かけする
リファラル採用をしていることを知っていても、自分の時間を割いてまで能動的に活動してくれる社員は多くはありません。
また、紹介できそうな友人や知人がいたとしても、前例がなければ不安を感じ、なかなか行動を起こせない人もいるでしょう。
リファラル採用を促進するためには社員一人ひとりに積極的に、また繰り返し声かけし、具体的な行動を促すことが重要です。
声かけする際、「誰か良い人がいたら人事部まで紹介してください」といった漠然とした依頼ではあまり効果は見込めません。以下のようにピンポイントな質問・フォローをすることをお勧めします。
- ・「同じ業種の知り合いはいますか?」「◯◯のスキルをもつ友人はいますか?」
- → 知り合いの中から候補者がいないかを具体的に想像させる
- ・「LINEで◯月◯日のミートアップに参加できないか聞いてもらえますか?」
- → 社員が行動を起こしやすいよう、具体的に何をしてほしいか伝える
- ・「以前話していた◯◯さんはどうなりましたか?」
- → 声かけをしてもらえたか、返答はどうだったか結果を追い続ける
⑥不採用時の配慮をする
「紹介した友人が不採用になったら気まずいから」といった理由で、リファラル採用に対して消極的になってしまう人もいます。
そのため、万が一不採用になったとしても、紹介者と被紹介者の関係に不和が生じないよう、配慮することが大切です。
- 不採用の理由を明確に伝える
- 応募者に対しては他の求人情報やキャリア相談などのサポートを提供する
- 紹介者に対しては感謝の気持ちや紹介意欲を下げないような言葉かけをする
⑦インセンティブの制度を整える
リファラル採用は、社内の制度として継続的に採用できるよう設計が必要です。紹介する社員に対して、インセンティブや評価制度などのメリットを明確に示すことで、紹介意欲も高まるでしょう。
併せて、インセンティブだけではなく、紹介された候補者が入社後に活躍することで、紹介者の自己実現感や貢献感を得られるようにすることも大切です。
そのためには、入社後のフォローアップやキャリア支援などの制度を充実させることが効果的です。