
優れた面接官には、以下の特徴があります。自分が「どこのスキルは十分で、どこのスキルを伸ばす必要があるか」などを意識しておくとよいでしょう。
面接の雰囲気作り
ほとんどの求職者は緊張しています。とりわけ新卒採用の場合は、新卒のポテンシャルを見極めるうえでも、場作りが重要です。リラックスできる雰囲気を作ることは、求職者の本音を引き出すうえでも、求職者の志望度を上げるうえでも大切です。
面接での雰囲気作りには、面接冒頭のアイスブレイク、また、表情や言葉遣いなどにも気を付け、求職者に安心感を与えることが必要です。
対面であれば、広くて明るい部屋を選んだり、カジュアル面談であれば座る角度、また座り心地の良い椅子や求職者の足元が隠れる机を用意したりするといったファシリティー(設備の意味)などの工夫も効果的です。
相手を見極める質問力
面接官は、自社の採用基準に合わせて、相手のスキルや特性、地頭、ポテンシャルなどを見極める必要があります。職務経歴書に書いてあることをそのまま質問しても、見極めはできません。
面接では、経験や人間性、価値観、働き方をうまく聞き出すことが大切であり、うまく聞き出すためには、面接における質問力が必要になります。
また、中途採用であれば、相手の実績や成果に関して「自社で再現性があるのか」を確認する視点が非常に大切です。再現性があるかどうかの確認は、表面的な実績や成果を聞くのではなく、STAR面接などの手法を使って、しっかりとエピソードや成果を上げたプロセスを深堀する必要があります。
認知バイアスの調整力
認知バイアスとは相手への見方が偏る状態のことです。我々は人間ですので、面接する際には、価値観や無意識などによって常に認知バイアスが生じます。
例えば、「自分と共通項が多いと親しみを感じる」や「高学歴や職務経歴書で成果をあげていることで“きっと優秀だろう”という思い込みが働く」「絶対値ではなく、直前に会った人との比較で能力などを見てしまう」といったものが認知バイアスです。
面接の見極め精度を高めるためには、面接で生じる認知バイアスを知っておき、低減させる意識を持つ必要があります。
自社の魅力や課題への正しい理解
面接の場は、自社の魅力付けをする絶好のチャンスです。相手の志望度を上げるためには、自社の魅力や課題への取り組みなどを正しく理解しておく必要があります。自社の良い面はもちろん、悪い面も隠さずに正しく求職者へ伝える姿勢も大切です。
興味関心や動機に合わせた臨機応変な説明力
自社の魅力や課題について、単に説明するだけでは、相手の志望度は上がりません。求職者を魅了付けするには、相手の興味関心や動機に合わせて、臨機応変に説明の仕方を変える対応力、一種の営業力やプレゼン力が大切になります。
場合によっては、面接官からの質問を、求職者の興味関心や動機に合わせて調整することで、志望度アップにつなげることもできます。