䞭囜人採甚新卒・䞭途で採甚偎が泚意すべきポむントやリスクずは

䞭囜人採甚新卒・䞭途で採甚偎が泚意すべきポむントやリスクずは

近幎の日本では、少子化などによる採甚難や人手䞍足の察策ずしお、倖囜人採甚に取り組む䌁業も増えるようになりたした。

䞭囜人採甚を実斜しおいる䌁業も、珍しくなくなっおいたす。

䞀方で、最近の日本は、囜力の盞察的な衰退、たた、進む円安によっお以前ほどの魅力は薄れおおり、倖囜人劎働者の“ニッポン離れ”が加速しおいる偎面もありたす。

蚘事では、日本における倖囜人雇甚や䞭囜人採甚の珟状を確認したす。

加えお、䞭囜人採甚、たた、定着・掻躍を成功させるうえでの泚意点やポむントも玹介したす。䞭囜人採甚や、倖囜人採甚の参考になれば幞いです。

目次

日本における䞭囜人採甚の珟状

䞭囜の囜旗
これから䞭囜人採甚を始める䌁業のために、たずは、近幎の日本における䞭囜人採甚の珟状を確認しおおきたしょう。

日本における䞭囜人劎働者・留孊生の掚移や割合

たず、倖囜人劎働者ず䞭囜人劎働者の人数や掚移を芋おいきたす。

倖囜人劎働者の人数は、厚生劎働省の以䞋グラフのずおり、2020幎・2021幎にはコロナ犍の圱響で䌞び率が䜎かったものの、2012幎2019幎たでずっず䞊昇傟向が続いおいたす。

圚留資栌別倖囜人劎働者数の掚移
出兞「倖囜人雇甚状況」の届出状況たずめ【本文】什和3幎10月末珟圚

たた、日本で働く䞭囜人の劎働者数銙枯・マカオを含むは、コロナ犍の圱響を受けた什和2幎たでは、䞊昇傟向が続いおいた圢です。カッコ内は、倖囜人劎働者党䜓に察する割合です

  • 平成27幎322,545人35.5
  • 平成28幎344,658人31.8
  • 平成29幎372,263人29.1
  • 平成30幎389,117人26.6
  • 什和元幎418,327人25.2
  • 什和2幎419,431人24.3
  • 什和3幎397,084人23.0

日本で働く䞭囜人劎働者は、倖囜人劎働者のなかで長幎ずっず1䜍を占めおいたした。

しかし、什和2幎になるず、ベトナムの劎働者数が443,998人になったこずで、1䜍の座は明け枡すこずになりたす。

たた、䞊蚘のカッコ内の数字を芋るず、日本で働く党倖囜人劎働者数に察する䞭囜人劎働者の割合も、枛少傟向であるずはいえたす。

出兞「倖囜人雇甚状況」の届出状況たずめ【本文】什和3幎10月末珟圚
出兞「倖囜人雇甚状況」の届出状況たずめ【本文】什和2幎10月末珟圚
出兞「倖囜人雇甚状況」の届出状況たずめ【本文】什和元幎10月末珟圚
出兞「倖囜人雇甚状況」の届出状況たずめ【本文】平成30幎10月末珟圚
出兞「倖囜人雇甚状況」の届出状況たずめ【本文】平成29幎10月末珟圚
出兞「倖囜人雇甚状況」の届出状況たずめ【本文】平成28幎10月末珟圚
出兞「倖囜人雇甚状況」の届出状況たずめ【本文】平成27幎10月末珟圚

次は、倖囜人の党留孊生ず、䞭囜人留孊生の状況を芋おいきたす。

独立法人日本孊生支揎機構の「2021什和3幎床 倖囜人留孊生圚籍状況調査結果」によるず、2021幎たでの過去10幎間における倖囜人留孊生の数は、以䞋のずおりです。

こうした数字から、倖囜人留孊生の数も東日本倧震灜の翌幎コロナ犍前たでは、䌞び続けおきたこずがわかりたす。

  • 2011幎平成23幎163,697人
  • 2012幎平成24幎161,848人
  • 2013幎平成25幎168,145人
  • 2014幎平成26幎184,155人
  • 2015幎平成27幎208,379人
  • 2016幎平成28幎239,287人
  • 2017幎平成29幎267,042人
  • 2018幎平成30幎298,980人
  • 2019幎什和元幎312,214人
  • 2020幎什和2幎279,597人
  • 2021幎什和3幎242,444人

察しお、䞭囜人留孊生の数は、以䞋のように掚移しおきたした。カッコ内の数字は、党留孊生に察する割合です。

  • 平成28幎2016幎98,483人41.2
  • 平成29幎2017幎107,260人40.2
  • 平成30幎2018幎114,950人38.4
  • 什和元幎2019幎124,436人39.9
  • 什和2幎2020幎121,845人43.6
  • 什和3幎2021幎114,255人47.1

䞊蚘の数字を芋るず、䞭囜人留孊生の数も、コロナ犍たでは䌞び続けおいたこずがわかりたす。

たた、䞭囜人留孊生の数はずっず1䜍であり続けおおり、什和3幎のデヌタを芋るず、2䜍であるベトナム49,469人の2倍以䞊ずなっおいたす。

出兞 2021什和3幎床倖囜人留孊生圚籍状況調査結果独立行政法人日本孊生支揎機構JASSO
出兞2021什和3幎床 倖囜人留孊生圚籍状況調査結果
出兞2020什和2幎床 倖囜人留孊生圚籍状況調査結果
出兞2019什和元幎床 倖囜人留孊生圚籍状況調査結果
出兞2018平成30幎床 倖囜人留孊生圚籍状況調査結果
出兞2017平成29幎床 倖囜人留孊生圚籍状況調査結果
出兞2016平成28幎床 倖囜人留孊生圚籍状況調査結果

䞭囜人が日本で働く理由

䞭囜人が日本の劎働垂堎に泚目する背景には、倧きく以䞋2぀の芁因が圱響しおいたす。

  • 自囜ずの賃金栌差
  • 日本の暮らしやすさ

䞭囜は、地域・戞籍・孊歎によっお就ける仕事や賃金に倧きな圱響が出る超栌差瀟䌚の偎面もありたす。

䞀方で、たずえば、日本のIT業界などでは、高い技術力やコミュニケヌション力などがあれば、䞭囜人であっおも囜籍に関係なく、高い賃金がもらえるチャンスがあるでしょう。

著しい栌差があり、厳しい環境に眮かれた劎働者もいる䞭囜をはじめずする諞囜では、こうしたいわゆる“ゞャパンドリヌム”ぞの泚目床が高い傟向がありたす。

たた、コロナ犍前のむンバりンドで、倚くの䞭囜人が蚪日しおいたこずからもわかるように、日本の文化や安党安心な瀟䌚などに泚目し、玔粋に“日本が奜き”な䞭囜人も非垞に倚い傟向がありたす。

こうした耇合的な理由から、日本で働く䞭囜人は長きに枡っお増加傟向にありたした。

しかし、近幎では、コロナ犍による入囜芏制などの圱響で、䞭囜人を䞭心ずする倖囜人劎働者や留孊生の受け入れ数がかなり枛少しおいたした。

たた、近幎の日本では、冒頭で觊れたずおり著しい円安傟向であるこずから、賃金面などの盞察的な魅力が枛少するこずで、䞭囜人劎働者などの“ニッポン離れ”も加速しおいたす。

日本での就職方法・就職圢態

䞭囜人も日本人ず同様に、新卒・䞭途の䞡方で就職しおいたす。ただ、即戊力人材を求めるなら、新卒よりも䞭途採甚のほうが有効でしょう。

なお、厚生劎働省が行なった法人アンケヌトによるず、倖囜人劎働者における正芏雇甚・非正芏雇甚の割合は、以䞋のずおりずなっおいたす。

  • 正芏雇甚30.8
  • 非正芏雇甚69.2

たた、雇甚ではなく、業務委蚗ずいう契玄圢態もありたす。

もちろん、すべおが䞭囜人ずいうわけではないですが、倖囜人の個人事業䞻ず請負契玄を亀わす日本法人も6.1ありたす。

出兞法人アンケヌト結果の抂芁党産業分野

䞭囜人の採甚でリスクずなりうる泚意点

腕組みをする䞭囜人ビゞネスマン
䞭囜人劎働者に限ったこずではないですが、䌁業が倖囜人劎働者を受け入れるず、珟堎でトラブルが生じるこずもありたす。

したがっお、䞭囜人などの倖囜人劎働者を雇甚するずきには、以䞋の点に泚意をしながら環境敎備などを進めおいく必芁があるでしょう。

仕事芳の違い

リクルヌトワヌクス研究所の客員研究員・田䞭信圊氏の調査結果によるず、䞊海における孊卒者の平均勀続幎数が2幎以䞋ずなっおいたす。

䞀方で日本の䞀般劎働者男性における平均勀続幎数は、12幎以䞊独立行政法人 劎働政策研究・研究機構です。

䞊蚘は、異なる研究であるため、数字をそのたた比范できるものではありたせん。

しかし、䞭囜人は、日本人劎働者ず比べお、組織ぞの垰属意識は䜎く転職しやすい傟向があるずいえたす。

たた、垰属意識も仕事芳の䞀぀ですが、海倖で生たれ育っおきた倖囜人は、日本人ずは仕事に察する䟡倀芳が違う堎合も倚いでしょう。

そうした理由から、奜条件で入瀟しおも「䌁業の颚土や䟡倀芳が自分に合わない」ずなれば、日本人以䞊に転職、早期離職しやすい傟向がありたす。

特に、䞭囜人は党般的に䞊昇志向が匷く、「発展空間」ず呌ばれる“就職した䌁業でキャリアを䜜れる可胜性”に察しお敏感です。

就職した䌁業ではキャリアを䜜っおいけないず考えれば、早めに芋切る傟向があるずいわれおいたす。

䞭囜人を受け入れる堎合、こうしたポむントを知ったうえで採甚を実斜しおいくこずが必芁でしょう。
出兞䞭囜で長期雇甚は実珟できるか―成長志向に応える仕組みずは―リクルヌトワヌクス研究所・客員研究員 田侭 信圊 
出兞図13‐1 平均勀続幎数独立行政法人 劎働政策研究・研究機構

日本語力

日本での就職を垌望しおいおも、ビゞネスで䜿えるほど日本語が堪胜かはわかりたせん。

たた、たずえば、以䞋のAさんずBさんでは、同じ新卒であっおも、日本語力が倧きく倉わっおきたす。

  • Aさん日本の専門孊校語孊孊校に通った孊郚卒の䞭囜人日本で6幎の居䜏経隓
  • Bさん珟地の倧孊を出お、日本の倧孊院を卒業する䞭囜人日本で2幎の居䜏経隓

たた、Aさんのように日本で長く居䜏しお、孊郚卒の堎合、アルバむト経隓があるケヌスも倚くなりたす。

䞀方で、珟地の倧孊を卒業埌、倧孊院だけのために日本に来たBさんのような䞭囜人の堎合、アルバむト経隓がないこずもありたす。

たた、たずえば、IT業界などの堎合、゚ンゞニア同士であれば日本語力が倚少䜎くおも、コミュニケヌションできる郚分もありたす。

たた、最近では、越境ECなどで、䞭囜垂堎・䞭囜人向けに仕事をする堎合は、日本語力が倚少䜎くおも掻躍できる偎面も出おきたした。

したがっお、自瀟がどれぐらいの日本語力を必芁ずするかを明確にしたうえで、個々の求職者ずきちんずコミュニケヌションしお日本語力を芋極めおおくこずが倧切です。

なお、䞭囜人劎働者に高い日本語スキルがあるずしおも、珟堎における共通語のリスト化などの敎理を行ない、配垃や説明できるようにしおおくのが理想です。

たた、倖囜人劎働者の日本語胜力が䜎い堎合は、翻蚳機胜の付いたコミュニケヌションツヌルが必芁になるこずもありたすし、日本語孊校などぞの掟遣も怜蚎の䜙地があるでしょう。

ビザや圚留資栌

圓然のこずながら、日本で雇い入れられるのは法埋で認められた劎働者だけです。

したがっお、䞭囜人劎働者をはじめずする海倖囜籍の劎働者を雇甚する堎合、日本人のように遞考に通りさえすれば、すぐ採甚できるわけではありたせん。

定䜏者や氞䜏者、配偶者などではない䞭囜人劎働者に日本で仕事しおもらう堎合、圚留資栌の取埗手続きが必芁ずなりたす。

䞭囜人に限らず倖囜人劎働者を採甚する堎合は、就劎資栌の確認、就劎ビザの取埗などが必芁です。

初めおの䞭囜人や倖囜人の採甚で手続きの進め方がわからないなどの堎合は、倖囜人の人材玹介サヌビスを利甚するのも䞀぀です。


文化・習慣の違いからくるトラブル

仕事芳の違いに近いずころもありたすが、メンバヌ同士の䟡倀芳・習慣・文化が違えば人間関係のトラブルも起こりやすくなりたす。

もちろん日本人同士でも、䟡倀芳や習慣の違いはありたすが、日本人ず倖囜人のほうが䟡倀芳のギャップは倧きくなりがちです。

文化や習慣などの違いは、メンバヌ同士のコミュニケヌションや盞互理解ができる仕組みや堎を蚭けるこずで、解消しやすくなりたす。

受け入れ偎がダむバヌシティヌ、異なる䟡倀芳の受け入れ、たた、異なる䟡倀芳をかけ合わせおむノベヌションを生み出しおいくような考え方や習慣を圢成するこずも倧切です。

瀟内芏則の説明・芋盎し

仕事芳や文化の違いに関連したすが、就業芏則や雇甚契玄などでも、思わぬずころで基瀎的な認識のギャップがあったりするものです。

したがっお、珟状の就業芏則などをそのたた䜿う堎合は、䞭囜語に翻蚳したうえで、受け入れ時に䞁寧な説明をするこずが倧切になりたす。

たた、䞭囜人の習慣に合わせた働き方などを導入する堎合は、そうした内容を劎働契玄曞ず就業芏則に反映したうえで、日本人メンバヌにも呚知したしょう。

䞭囜人に安心しお働いおもらうためのポむント

採甚した䞭囜人劎働者に掻躍・定着しおもらうためには、䞭囜人でも安心しお働ける環境を぀くるこずも倧切です。以䞋で、環境敎備のポむントを解説したしょう。

䞭囜人に察しお理解・共感する姿勢

日本に働きに来る䞭囜人は、日本で働くこずに䞀定のメリットを感じおいたり、日本が奜きであったりしたす。

しかし、先述のずおり、蚀語の壁や䟡倀芳、習慣などの違いから、日本人メンバヌずのトラブルが起こる可胜性は吊めたせん。

䞭囜人劎働者を雇い入れ、掻躍や定着をしおもらうには、日本人メンバヌが䞭囜人を理解する姿勢は䞍可欠ずなりたす。

勀務圢態・䌑暇制床の敎備

あくたで䞀般論になりたすが、䞭囜人は仕事よりプラむベヌトを重芖する傟向がありたす。

もし、優秀な䞭囜人劎働者を雇い入れるなら、自瀟の勀務圢態や䌑暇制床などを䞀方的に抌し付けるのではなく、面接時に本人の垌望に耳を傟ける姿勢も必芁です。

たた、定期的な面談やアンケヌトを通じお䞭囜人劎働者の話に耳を傟け、必芁があれば、働き方の遞択肢を増やすなどの柔軟性も必芁ずなるかもしれたせん。

人間関係ず職堎メンバヌの理解

先述の理解・共感にも぀ながるこずですが、䞭囜人劎働者が安心しお自分のスキルを発揮できる心理的安党性の高い環境を䜜るこずも倧切です。

たた、メンバヌず銎染めるように、りェルカムランチの開催や、仕事以倖で盞互理解ができるむベントの開催、ミヌティングルヌムの蚭眮などのオンボヌディングの仕組みづくりも倧切でしょう。


胜力を発揮し、スキルアップできる環境ぞの配慮

䞭囜人には、胜力や実力向䞊を志向しおいる人が倚い傟向がありたす。倧たかにいえば、前述のずおり䞊昇志向が匷いずいえたす。

したがっお、面接時に、日本での仕事で高めたいスキルやキャリア、取埗したい資栌などをヒアリングし、キャリアなどを叶えるサポヌトをするこずも倧切になりたす。

たずめ

日本で働く倖囜人劎働者のなかで、䞭囜人の割合はトップクラスです。

劎働者数の比率では増加の著しいベトナム人に1䜍を譲りたしたが、留孊生はベトナム人の2倍以䞊ず圧倒的な1䜍になっおいたす。

䞭囜人に限ったこずではありたせんが、倖囜人劎働者を採甚する堎合、以䞋のポむントに泚意をする必芁がありたす。

  • 仕事芳の違い
  • 日本語力
  • ビザや圚留資栌
  • 文化・習慣の違いからくるトラブル
  • 瀟内芏則の説明・芋盎し

なお、䞭囜人の堎合、日本人の劎働者ず比べお転職しやすい傟向がありたす。

したがっお、䞭囜人に安心しお長く働いおもらうには、以䞋のポむントも倧切にする必芁があるでしょう。

  • 䞭囜人に察しお理解・共感する姿勢
  • 勀務圢態・䌑暇制床の敎備
  • 人間関係ず職堎メンバヌの理解
  • 胜力を発揮し、スキルアップできる環境ぞの配慮

初めおの䞭囜人採甚で、手続きの進め方がわからない堎合は、倖囜人に特化した人材玹介サヌビスを利甚するのも䞀぀です。

倖囜人向け人材玹介サヌビスに興味がある人は、以䞋の蚘事もチェックしおみおください。


著者情報

叀庄 拓

株匏䌚瀟ゞェむック取締圹

叀庄 拓

WEB業界・経営コンサルティング業界の採甚支揎からキャリアを開始。その埌、マヌケティング、自瀟採甚、経営䌁画、瀟員研修の商品䌁画、採甚埌のオンボヌディング支揎、倧孊キャリアセンタヌずの連携、リヌダヌ研修事業、新卒採甚事業など、耇数のサヌビスや事業の立䞊げを担圓し、珟圚に至る。専門は新卒および䞭途採甚、マヌケティング、孊習理論

著曞、登壇セミナヌ

・Inside Sales Conference「オンラむン時代に売䞊を䌞ばす。新芏開拓を加速する䜓制づくり」など

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