内定辞退を防止するには、おもに5つの方法があります。必殺の対策があるというよりは、ひとつひとつの施策をしっかりと実行する、そして、磨き上げることが大切です。
- 説明会や面接で候補者をしっかりと惹き付ける
- 内定や選考を工夫する
- リアリスティックジョブプレビューを意識する
- 定期的にコミュニケーションをとって接触頻度を増やす
- 社員や役員陣との接点を増やす
説明会や面接で候補者をしっかりと惹き付ける
当たり前の話ですが、説明会や面接で候補者をしっかりと惹き付け、実際に働く姿をイメージできるように働きかけることが内定辞退を防止する基本です。
例えば、説明会や選考過程の中で、社員に企業の魅力を伝えてもらったり、年の近い社員、タイプが近い社員との面談機会を設けたりするなども有効です。
面接ではホームページや会社説明会だけでは伝えきれない企業の魅力を話すとよいでしょう。面接は1対1で相手の志向性を踏まえて魅力を伝える機会です。
有効に活用していきましょう。
内定や選考を工夫する
内定の出し方にはさまざまなスタイルがあります。
候補者によって最終面接時のモチベーションは異なりますので、最終選考の前段階でいまの就活状況、意思決定に必要な情報は何か、何に不安を持っているのかを丁寧にヒアリングして、相手の性格や価値観に合わせて内定を出すことが大切です。
また、選考自体を工夫するのもよいでしょう。選考のストーリー設計を行ない、納得感と達成感を演出することも内定辞退の防止につながります。
たとえば、2次面接では「なぜ自社なのか」と志望動機を深掘りし、3次面接では「自社で何を成し遂げたいのか」とキャリアプランを深掘りするなど、適度な難易度を演出しながらも、徐々に自社への関心を高めていけるようなストーリー設計を意識しましょう。
そうすることで、候補者が内定に対する納得感と達成感を抱きやすくなります。
リアリスティックジョブプレビューを意識する
魅力付けするのと同時に、自社の実態に関してきちんと情報提供することも大切です。
魅力付けしようとするあまり、実態と異なるきれいな面ばかり出していると内定承諾後などに不安が生じやすくなります。
また、口コミサイトなどの情報と乖離が生まれると企業への不信感にもつながります。
選考の早期で仕事の大変な部分や組織の未成熟な部分も魅力付けと並行して少しずつ伝えていき、実態や口コミとずれが生じないようにしましょう。
求職者が「十分に理解できている」と思える状況を作ることが大切です。
定期的にコミュニケーションをとって接触頻度を増やす
内定承諾後の辞退を防ぐうえで最も基本となるのは定期的なコミュニケーションです。
「内定承諾前までは頻繁に連絡をしていたのに内定承諾後はがくんと接触頻度が落ちてしまう」といったことがないように注意が必要です。
コミュニケーションが少ないと内定者は不安を抱きやすくなります。
反対に、接触頻度を増やすことでザイアンス効果と呼ばれる心理学的効果がはたらき、内定者から企業への好印象や親近感を強化することもできます。
新卒採用の場合は電話やメールで連絡を取り合うだけではなく、オンラインやSNSなどをうまく使うことも有効です。
双方向でのコミュニケーションだけでなく、SNS等をうまくつかって、自社の情報に高頻度で触れてもらえるようにしましょう。
また、懇親会やランチ会などのフランクな場を定期的に企画し、接触回数を増やすのも一つの選択肢です。ただし、内定者の負担にならないように配慮もしましょう。
社員や役員陣との接点を増やす
社員や役員と会わせることで、内定者が企業で働くビジョンを明確にしやすくなります。
年の近い社員と話をする機会を設ければ入社後の不安を解消するきっかけとなります。
また、役員から直接歓迎している姿勢を示したり、内定になった理由、ミッションやビジョン、事業の成長性などを改めて伝えたりすることで、モチベーションをアップさせることも可能です。
内定承諾後は不安を解消するとともに、“自分が内定承諾した理由”を思い出すような働きかけが大切です。