
マネジメント能力は、後天的に鍛えていける能力です。マネジメント能力を構成する1つ1つの要素を考えながら、意識的に鍛えていきましょう。この章ではマネジメント能力の高め方をご紹介します。
すべてを高い水準に持っていくことはなかなか難しいかもしれません。自分が苦手とするものは結果を出すうえで必要な最低水準まで克服する、そのうえで得意な要素をずば抜けたレベルまで伸ばすことを意識することがおすすめです。
素早い意思決定を習慣化する
管理職やマネージャーに不可欠なリーダーシップの大きな要素である意思決定。意思決定は、正解を探したくなりますが、ビジネスにおける意思決定は、得てして成果が分からないものです。従って、「早く意思決定して試す」ことも重要です。
日常の中で、失敗した時のリスクを見積もりつつ、「素早い意思決定」をすることを習慣化してみましょう。まずは「今日何を着ていくか?」「ランチでどのお店に入るか?」「どのメニューを頼むか?」といったから、日常の中でトレーニングしてみましょう。
効果的なストローク(人との関わり)を習慣化する
管理職やマネージャーには、チームメンバーを鼓舞して目的や目標へと導くリーダーシップが求められます。リーダーシップを獲得するためには、効果的なストローク(人との関わり)を行なう技術を身に付けることも効果的です。
相手の気持ちを高めるプラスのストロークを習慣化できると、リーダーシップは向上します。感謝を伝える、努力や能力を褒める、存在を承認する、といったプラスのストロークを日常の中で意識的に使っていきましょう。
傾聴力を身に付ける
管理職やマネージャーにとって、効果的なコミュニケーション力、また人間関係を作る基本となるのが「傾聴力」です。相手の話を真剣に聴く。分かっていることですが、意外と実践することは難しいものです。
「相手の目を見て聴く」「相手に体の正面を向けて聴く(おへそを向ける)」「相手の話を遮らない」「相手の感情を想像しながら聴く」「相手の言葉や気持ちをオウム返しする」といったことを日常の中で意識して実践しましょう。
コーチングスキルを身に付ける
ティーチングとコーチングを使い分けられるようになると、部下の成長を支援したり、意欲を引き出したりすることが、より効果的に実践できるようになります。コーチングは、こちらから教えるたり、指示したりするのではなく、質問によって相手の意思や考えを引き出すスキルです。
傾聴のスキルを身に付けていれば、コーチングで必要なことは「質問するスキル」と「フィードバックのスキル」です。まずは、「良い質問」の引き出しを増やしましょう。コーチングの本などにも質問の事例はたくさんありますし、日常生活や頭の中で行なっている “質問”に意識を向けると、マネジメントに活かせる良い質問が多数見つかるでしょう。
ロジカルシンキングを身に付ける
チームをマネジメントする能力を向上させるためには、現状を整理して問題解決につなげるロジカルシンキングが必要です。ロジカルシンキングを鍛えるためには、事実を捉える、因果関係を考える、要素に分解するといったことを意識すると良いでしょう。
ロジカルシンキングについては、以下の記事でポイントを説明していますので、ぜひご覧ください。
視点を切り替える意識を持つ
マネージャーや管理職の仕事は、リーダーシップから現実的な問題解決まで多岐にわたります。その中では、自分の強みである仕事もあれば、そうではない仕事もあるでしょう。その中では、「視点を切り替える」感覚を鍛えることもマネジメント能力を高めるうえで有効です。
視点を切り替える感覚を鍛えるうえでは、ウォルト・ディズニーが夢を実現させるために用いた「ディズニー・ストラテジー」の考え方が役立ちます。
ディズニー・ストラテジーでは、広い視野で長期的な夢を語る「夢想家」・夢を実現するための現実的な方法を考える「現実家」・一歩下がって問題点やリスクを考える「批評家」の3つの視点を意識します。
このように意図的に、普段と違う視点を意識すると、物事を多面的に見やすくなります。リーダーシップやマネジメントに良い影響を発揮できるでしょう。
マネジメントが学べる研修については、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。