一見難しそうにも思える時間管理術を成功させるためには、一つひとつのコツを押さえることが大切です。以下では、失敗しない時間管理術の心得と、時間管理術の効果を高めるポイントを解説します。
スケジュールだけでなくタスクも管理する
前の章「時間管理術とは?」で説明したように、時間管理術は会議や取引先との打ち合わせといったすでに決まっているスケジュールだけを管理するのではありません。
例えば、資料作成やプロジェクトの進捗確認などスケジュールをこなすうえで必要になるタスクも含めて、すべてのタスクを洗い出すことが大切です。
スケジュールとタスクを漏れなく把握することで、「自分が対応すべきもの/ほかの人に依頼できるもの」「優先的に時間を使うべきこと/そうでないもの」などが明確になります。
すべてのタスクを1ヵ所で見える化する
洗い出したタスクは可視化して、いつでも確認できるようにしましょう。ただし「ノートには書き込んであるタスクが、パソコンのツールには入っていなかった」などのように、タスクを複数の場所で管理すると抜け漏れが発生しやすくなります。
タスクの見落としによる想定外の工数の発生を防ぐためにも、タスクは一元管理するのが重要です。デジタルで管理するなら、パソコンやスマートフォン、タブレットなどが常に同期されている状態にしておくことが大切です。
タスクの納期と所要時間を見積もる
洗い出したタスクに関して、納期と完了までにかかる所要時間を見積もります。
タスクは「いつかはやらなければならないもの」ではあっても、スケジュールやアポイントメントのようにあらかじめ日時が固定されているわけではありません。
効率的な時間管理を実現するためには、納期と所要時間をきちんと見積もることで「いつやるべきか」を明確にし、実際のスケジュールに落とし込みやすくする必要があります。
優先順位を付ける
見積もったタスクの納期と所要時間をもとに、個々のタスクに優先順位を付けます。優先順位を適切に付けるには、「時間管理のマトリックス」を活用するとよいでしょう。
時間管理のマトリックスとは、タスクを緊急性と重要性の2つの軸で分類する方法です。
<時間管理のマトリックス>

ただし、優先順位を付けること自体が目的となってしまっては意味がありません。優先順位をもとに、重要事項からスケジュールに組み込んでいきましょう。大切なのは、「緊急ではないが重要なタスク」に意識的に取り組むことです。
なぜ「緊急ではないが重要なタスク」に取り組むべきかを含め、時間管理のマトリックスに関しては、次章で詳しく解説します。
伏せて、以下の記事もぜひ参考にしてください。
時間を記録する
時間管理術を実行するうえでは、時間の使い方を記録することも大切です。「思うように仕事が進んでいないけど、とにかく忙しい」という人は、まずは自分が何にどれだけ時間を費やしているのかを把握して分析することが大切です。
使った時間を記録することで、自分が普段どのような時間の使い方をしているかがわかるとともに、無駄な時間、優先順位が低い事柄を洗い出せます。
定期的に振り返りを実施する
タスク管理して時間の使い方を計画する習慣が付いたら、計画と実績のズレに関して定期的に振り返りをしましょう。何が理由で計画と実績がズレるかを把握することで、より精度の高い計画を立てることが可能になります。
毎日タスクを整理する時間を設ける
定期的な振り返りとは別に、業務終了後などでタスクを整理する時間を設けることも大切なポイントです。タスクは日々増えていきます。その過程で、優先順位の変化もあるでしょう。
乱雑にならないうちに、タスクの見える化と優先順位の再設定を行なうことで、進捗や問題点を把握できます。業務終了後に行なうことで、次の日も朝からスムーズに業務に取り組めるでしょう。
また、毎日タスクを整理する習慣をつけると抜け漏れ予防にもなり、うっかり納期に遅れてしまうようなことも防げます。