ロジカルシンキングを実践的に使ううえで、基礎となる考え方は、ピラミッド構造です。
ピラミッド構造は名前の通り、「ピラミッド」のように頂点に分解するテーマを配置し、下に向かって要素分解していくものになります。ピラミッド構造のシンプルな分解例には、営業分析などで用いられる「利益=売上-費用」「売上=商談数×受注率」「売上=顧客数×購買頻度×購買単価」といったものがあります。
ピラミッド構造は、別名ピラミッドストラクチャーやロジックツリーなどと呼ばれ、大きく分けて以下4種類の分解手法があります。
・KPIツリー
KPIツリーは、テーマを数値分解していく考え方です。例えば、営業の仕事で売上金額をアップさせるには、商談数と受注率、商談単価を上げる必要があります。
テーマを分解していくことで、例えば、商談数であれば、テレアポ回数を増やしたり、アポイント率を高めたり、また、既存顧客にアプローチする等、より具体的な解決策を導き出すことが出来ます。
・Whatツリー
Whatツリーは、数値以外の要素でテーマを分解するフレームワークです。例えば、顧客満足度をアップさせたい場合、顧客対応の満足度やサービス品質といった数値以外のツリーで考えていくことで課題解決できることもあります。Whatツリーの特徴は、課題の構造や概念の整理に役立つことです。
ビジネスの場面では、初めはKPIツリーで分解していき、ある程度KPIに分解できたらWhatツリーの考え方で分解していくといったこともよくあります。
・Whyツリー
Whyツリーは、得られた結果に対して「なぜ?」を追求することで原因分析をするフレームワークです。トヨタ式の業務改善手法として「なぜなぜ分析」という、「なぜを5回繰り返すことで、問題が起きた原因の根っこにたどり着いて、根本的な解決をする」というやり方があります。
Whyツリーを作る際にも、表面的な「なぜ」の分類で終わらせずに、一段二段と掘り下げていくことで、より本質的な解決に近づくことが出来ます。
・Howツリー
Howツリーは、どうすれば課題解決や目的達成できるかを考えるフレームワークです。例えば、「新人の即戦力化をする」というテーマに対して、入社前研修でマインドセットを行なったり、育成ステップを標準化したりするなどの方法(How)がツリーに並びます。
アイデアを生み出したり、また、施策を実行するにあたって抜け漏れを無くしたりする効果があるでしょう。
ビジネスシーンにおけるロジカルシンキングでは、これらのピラミッド構造を理解し、ツリーをいかに使いこなすかで、分析や状況の整理、課題解決の道筋を立てるスピードや精度が変わってきます。
ビジネスに使える実践的なフレームワーク
ビジネスにおけるフレームワークも、ロジカルシンキングやピラミッド構造に基づくものが多数あります。いくつかのフレームワークを使いこなすことが出来ると、思考スピードUPやアイデア創出に役立ちます。
・SWOT分析
自社のビジネスを取り巻く環境を、自社の強みと弱み、自社に追い風となる変化と向かい風となる変化に分類することで、置かれている環境を俯瞰的に把握して、戦略設定に役立てるためのフレームワークです。
・3C分析
SWOTと同様に、事業の俯瞰に用いるフレームワークです。事業を3つのC(市場:Customer、自社:Company、競合:Competitor)で捉えることで、自社の強みや弱み、ポジショニングを思考できるフレームワークです。
・マンダラート
中央に組織の目標、外に向かって8つの大テーマを書き出し、さらに外側に実行施策となる8つの小テーマを並べることで、曼荼羅(マンダラ)模様のような64個の施策案を生み出すフレームワークです。
・オズボーンのチェックリスト
アイデアを考え出す9つの方法を網羅したチェックリストです。これらの項目を用いることで、アイデア創出が容易になります。
- 他の使い道を見出すとしたら?
- 応用するとしたら?
- 修正するとしたら?
- 拡大したら?
- 縮小したら?
- 代用したら?
- アレンジし直したら?
- 逆にしたら?
- 組み合わせら?
他にも、4P/4C分析やECRSなど、ロジカルシンキングが基になる思考のフレームワークは多数あります。場面や状況に応じたフレームワークを使いこなすことで、思考スピードや精度を高めましょう。