「Face to Face」の価値をどうお考えですか?
皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。
先週の金土は、弊社で3年ぶりの社員旅行がありました。
ゲーム大会、宴会、BBQと盛りだくさんのコンテンツでした。
コロナ禍で、同じ事業部、同じ拠点にいても、食事や飲みに行く機会が
ほとんどなく、社内のコミュニケーション量は間違いなく減っています。
今回の社員旅行に参加したメンバーから、多くの人と顔を合わせて話すことができ
楽しかったとの声をもらいました。
やはり、「Face to Face」での意味・価値がありますね。
これから、だんだんと多くのことがコロナ前に戻ると思いますので、弊社としては
意図して「Face to Face」の機会を作っていく予定です。
御社では、何か取り組みをお考えでしょうか?
さて、今回は、(株)パーソル総合研究所と慶応義塾大学の前野隆司研究室とによる
「はたらく人の幸せに関する調査」(2021)について、ご紹介させていただきます。
まず、はたらく人の幸せに関する因子は7つあるとのことです。
自己成長(あらたな学び)
リフレッシュ(ほっと一息)
チームワーク(ともに歩む)
役割認識(自分ゴト)
他者承認(見てもらえてる)
他者貢献(誰かのため)
自己裁量(マイペース)
逆に、不幸せになる7因子は以下です。
自己抑圧(自分なんて)
理不尽(ハラスメント)
不快空間(環境イヤイヤ)
オーバーワーク(ヘトヘト)
協働不全(職場バラバラ)
疎外感(ひとりぼっち)
評価不満(報われない)
これら14の因子について、アンケートを取り、テレワーク実施群と出社群とで
比較しデータ分析をしています。
それによると、テレワーク実施で、30代から60代は、全ての幸せ因子が
高くなっています。
特に、自己裁量因子は大きくプラスになっています。
一方、20代は、あまりプラスにはなっておらず、チームワーク因子と他者貢献因子は
出社した場合よりも、テレワーク実施が低くなっています。
また、不幸せ因子を分析すると、テレワーク実施下では
20、30代では自己抑圧因子、40代では疎外感因子、50代ではオーバーワーク因子が
悪化するデータとなっています。
感覚的にも、そうだろうなという気がします。
今後、コロナを契機に働き方の多様性が広がると思いますが
年代により、テレワークの活用の仕方、それに合わせた施策を組み立てることが
必要になるように、このデータからは読み取れます。
これまでの人事管理は、一律で制度・ルールを決めることが多かったですが
今後は、年齢や経験にあわせて、多様で柔軟な人事管理が求められるように思います。
尚、今回ご紹介した詳細なデータとレポートは以下からご覧いただけます。
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/well-being-telework.html
ご参考になれば幸いです。
今回の執筆者:「知見寺直樹」
(株式会社ジェイック 取締役)