思考体力と美学
お世話になっております。
株式会社ジェイックにて
取締役 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
「思考力がある人」
というと、教育様であれば
どのような人を思い浮かべるでしょうか。
記憶力がある人や、発想力がある人、
物事の関連性を見出すのに長けている人、
思考のフレームワークを沢山持っている人
などなど、様々な観点があるかと思います。
一方で、最近の私が少し関心あるのが
「思考体力」
という概念です。
社会がものすごい速さで
次々と移り変わるようになってきた今、
思考を止めずに次々と打ち手を考え続けられる
というのも、大事な能力の一つではないかと思います。
特に、在宅勤務に移行してから
「家だと集中力が切れてしまう」
という声が増えているのは
言うまでもないでしょう。
この「思考体力」は、鍛えられるのでしょうか。
肉体的な体力であれば
例えば、ランニングをしたり
日頃から運動の習慣をつけたりすれば
徐々に体力は上がっていくでしょう。
では、
「思考体力」というほどですから
思考し続ければ、
思考体力もつくのではないかとも思いますが
人は常日頃、何かしらの思考をしているはずですので
そう考えると、
「思考し続ける力」というよりは
「突き詰めて考え抜く力」という表現の方が
いわゆる「思考体力」に近いのかもしれません。
そう思い至った時に、
以前、ネットである記事を見かけたのを思い出しました。
その記事では
「思考体力がある人には『美学』がある」
という主張がされていたように思います。
例えば、仕事をしていて
「これだけやったし、もういいかな」
と思ってしまう時が
人間誰しもあると思います。
その時に、美学を持たない人であれば
そのまま、楽な方に流れてしまうかもしれませんが
美学を持つ人であれば
「仕事のクオリティ」にコミットしようとし
“そこからのもうひと踏ん張り”が利くように思います。
そう考えると『美学』というのは
いわば『基準』とも言い換えられそうです。
基準を満たすためには
あと何が足りないのだろうか。
と、貪欲に求められるのも、一つのスキルです。
その基準が低ければ低いほど
妥協点は早々に訪れるので
そこで思考はストップしてしまいます。
反対に、その基準が高ければ高いほど
いつまでもクオリティを追い求めるので
思考をし続ける必要があります。
結果、その差が思考体力を付けられるか否かに
影響を及ぼしてくるのではないでしょうか。
教育様はどのような『美学』をお持ちですか。
貴社の社員の方々はどのような『美学』をお持ちですか。
それを突き詰めていくことで、
自然と思考体力も身に付いていくのかもしれません。
今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。