「部下を理解するためには」
こんにちは。ジェイックの知見寺でございます。
前回から引き続きまして、
『上司は部下をどのようにして理解をすればいいのか?』
弊社の実例をご紹介いたします。
正直、弊社も3~4年前までは、社員の定着率が悪く、
場当たり的にいろいろな手立てを打ってきました。
1)社員によるプロジェクトチームでクレドを作成し、
カードやポスターを作って、周知に努める
2)週1回行っている全社員が集まる朝礼を、
楽しめるもの・元気になるものに企画を変える
外食業界では有名になっている居酒屋てっぺんの朝礼を真似して、
「本気でじゃんけん」をしたり、
株式会社武蔵野の小山社長の真似をして
「サンクスカード」を読み上げたりしています。
この他にも様々な手を打ちましたが、定着率は改善しつつあるものの、
まだまだ大きな問題でした。
そこで、弊社でお付き合いをしていたコンサルタントのH先生
(定着率が非常に悪い外食業界で、実績を上げていた先生です)
にご相談をしましたところ、
「若手社員が退職する本当の理由である
『上司との人間関係』を改善する手立てを打たなければ、
本質的な改善はできませんよ!」
と言われてしまいました。
自分たちの力だけでは難しいと思い、
弊社ではH先生の指導を受けることにいたしました。
いくつもH先生に指導をいただいたのですが、
一番効果的だったのがマネージャー研修でした。
このマネージャー研修は1日かけて行っているのですが、
その内容をまとめると、以下の4つになります。
1.上司と部下のジェネレーションギャップの内容を理解し、受け入れる
2.若手社員とのかかわり方を知る
3.魅力的な上司・先輩になるためのポイントを知る
4.若手社員とのコミュニケーションの仕方を覚える
この研修の中で、
「上司の行動30のチェックリスト」
があるのですが、いくつか抜粋しますと、
□ うっかり、忘れてしまったときに、
素直に「ごめん、悪かった」と言っていますか?
□ 自分より部下が早く帰るときに、嫌味を言っていませんか?
□ 「忙しい」が口癖になっていませんか?
□ 元気付けるとは、飲みに連れて行くことだと思っていませんか?
□ 部下の誕生日や趣味を知っていますか?
□ 部下にルールだからと指示したことは、自分も守っていますか?
□ 同僚の悪口や陰口を言っていませんか?
チェックしていただいて、皆様の結果はいかがですか?
H先生の指導を受けて、
若手社員が、上司のどんな行動がいやなのか、気になるのか。
逆にどんなふうに接して欲しいのか。
そのベースとなる、仕事に対する考え方や物事の捉え方については、
それを分かっている方・専門家に教えてもらわないと、
なかなか気づけないと感じました。
と言いますのも、
自社の若手社員からヒアリングをしようとしても、
本音のことは話してもらえないからです。
こういったことは、自社に営業に来る20代の方をつかまえて、
話を聞いたほうが有益な情報を収集できます。
11時過ぎに営業に来てもらって、
お弁当をご馳走して食事をしながら、
いろいろな質問を投げかけると、
一所懸命、一杯話しをしてくれます。
(社外に出てお店で食事をするよりも、社内でお弁当のほうが、
気楽に話してもらえます。)
結論としてまとめますと、若手社員を理解するためには、
1) その分野を専門にしているコンサルタントにレクチャーしてもらう
2) 社外の同じ年代のビジネスマンにヒアリングする
ことをお勧め致します。