「逃げそうな自分との戦い」
こんにちは。ジェイックの知見寺でございます。
大分秋めいてきましたね。季節の変わり目ですので、体調には
充分ご留意ください。
さて、今回は、9月13~14日の二日間に渡って行われました
研修について、ご紹介をさせていただきます。
この研修は弊社が主催で行っております、お一人からでもご参加いただける
ような研修(通常、オープン型研修と言われます)ではなく、ある特定の企業様
1社のご要請に沿って、研修内容を設計して、実施しました
(個別企業研修とも、クローズド型研修とも言われます)。
ご要請をいただきましたN社様は、システム開発を主たる事業に
されていらっしゃいます。
顧客は大手企業が多く、また、技術力にこだわった経営をしてこられ
ましたので、ここ数年、業績を順調に拡大してこられました。
ところが、この2点の強みが弱みとなるのでしょうか、
N社の社長様からみますと、
「うちの営業は、全く営業になっていない。単なる御用聞きだ。」
とのことでした。
「これから、先行き不透明なので、既存顧客の深耕と新規顧客の開拓
に力を入れないといけない」
「そのためには、営業が今までのあり方を振り返り、新しい動きに対して
前向きに取り組むようになって欲しい」
と、営業職20名の方々向けの研修のご要請をいただきました。
弊社からは、3パターンの研修をご提案させていただきました。
その中で、ご選択されましたのは、「お茶の飛び込み販売」を中心
にした『甘ったれた営業マンに喝!特訓合宿』をベースにした研修でした。
紙面の都合もありますので、研修の内容を詳細にご説明はいたしませんが、
初日、2日目と2回(それぞれ、2時間~3時間ほど)1,000円と1,500円の
茶葉を見ず知らずの方に、飛び込みで販売をします。
研修の最後に、この研修に参加した感想と、自己宣言をしていただいた
のですが、私は、その場に同席をしていました。
20名の方、全員の発表をお聴きしましたが、皆さん、深い気付きを得て
いらっしゃると感じました。
その中で、Kさんの発表が印象に残りました。
Kさんは、初日に売れず、初日の成果発表の際にも、講師の先生から
いろいろ指摘をされ、2日目はその点を意識して活動し、見事、お茶を
1つ販売しました。
「44件目でお洒落なアパートの部屋の前まで来て、ピンポンを押そうと
思うんだけど、やっぱり一度、逃げてしまって・・・。」
「でも、これじゃいけない、ここで逃げれば、昨日先生に言われたままだ。
行こう!と決心しました。」
「そして、ピンポンを押したら、寝起きの若いお姉さんが出てきて、お茶の
説明をしたら買ってくれたんです。」
「あそこで逃げてしまえば、買ってもらう機会はありませんでした。」
「他のところでも何度も何度も、逃げてしまいそうな自分との戦いでした。
本当に何度も何度も逃げたいって思いました。」
「でも、逃げたらだめだ、ここで行かなければ、と思って、行ったんです。
そうできたから、売れたんだと思います。」
その発表を聴いたとき、本当に感動しました。
人が変わる瞬間に立ち会えた感激。また、Kさんの結果と発表は、この
研修の参加者全員にも、大きな影響を与えました。
私自身も、自分が変わり続けること、成長し続けること、によって、周りに
良い影響を与えていきたいと強く決心させられました。


