「やはり、創造が重要」【知見メール97号】

「やはり、創造が重要」

 

皆様、ジェイックの知見寺でございます。

 

前号にてご紹介したタニサケの松岡会長から、

またまた書籍がプレゼントで送られてきました。

 

タニサケの社内報も同封されていました。

社員数が38名なのにも関わらず、発行部数は約3000部だそうです。

ご縁があった中小企業の経営者などから、

「経営のヒント、人生のヒントがたくさん載っているので送ってほしい」と頼まれ、

お渡ししているうちに今の部数になったそうです。すごいです。

 

尚、前号をお読みいただいてない方は、こちらからご覧ください。

⇒ https://www.hr-doctor.com/news/management/chiken-mail/news-3107

 

さて、今回いただいた書籍は、

PHP出版社から出ている「青年の思索のために」というタイトルの

下村湖人さんが書かれたものです。

(下村さんは、佐賀県の中学で教鞭を取られていた、昭和初期の教育者です。)

 

松岡会長からの手紙には、

「難しいけれど、素晴らしい本です」とのコメントがついていました。

 

いただいた直後に、松本への出張がありましたので、

新宿から松本へ移動する、特急あずさの中で読みました。

 

途中駅の小淵沢に着くまでに一気に読みきってしまいました。

それくらい、ぐいぐい引き込まれる本でした。

 

私は、本を読みながら参考になったところは、

右上の角を折るようにしています。

 

この本を読み終わると、何箇所も折られていて、

改めてご紹介くださった松岡会長に感謝しました。

 

その中でも、深く納得した箇所を抜粋して、ご紹介いたします。

 

 

 

「一に一を足すと二になり、二に二を掛けると四になり、

野菜に肥料をかけると伸びがよく、火に油を注ぐと燃えがよくなります。

要するに、引き算や割り算をやらないで、足し算と掛け算でいくことですよ」

 

「足し算の人生では、甲の人の力と乙の人の力とがそのまま集まるだけで、

お互いにちっともその力を強めあうことがありません。

ところが、掛け算の人生になると、甲の人の力は乙の人の中に、

乙の人の力は甲の人の中に溶けこんで、おたがいに力を強めあうのです。

つまり自分を忘れ、他を生かそうとするところに、

二と三が五にならないで六になる、掛け算の秘密があるのです。

人生の理想は創造にあると思いますが、

二と三が集まって五になっただけでは、創造とはいえません。

二と三が六になってこそ創造といえるのです。

そしてそれには、お互いに自分を忘れて他を生かす、

掛け算の人生を送ることが大切です。」

 

「その掛け算に作用する二つのおそろしい力があることを忘れてはいけません。

二つのおそろしい力とは、『一』と『零』です。

掛け算の人生において一に相当するのは孤立主義です。

一を何億掛け合わせても一であるように、

孤立主義が何億出くわそうと、そこにあらわれる人生は孤独な人生です。

おたがいに一の役割はしたくないものだと思います。

一層悪いのは零の役割でしょう。零というのはつまり人生の裏切り者です。」

 

「掛け算の人生においては、

誰もが少なくとも二以上の力をもたなければならない。

では、二以上の力というのは何かというと、

それは何も一人前以上の体力とか、知力を指すのではありません。

かりに体力や智力は一人前でなくとも、

心に愛があればそれで二以上の力が出るものです。

なぜなら、愛というのは、自分だけのことでなく、

かならず二人以上の人間のことを考える力なのですから。」

 

 

 

この本は、イエローハット相談役の鍵山秀三郎氏が次のように推薦しています。

「少年から社会人、経営者、若い人を育てる立場にいらっしゃる

広い世代の方々におすすめいたします。

私がそうであったように、読後、縁ある人に必ずすすめたくなる本です。」

 

確かに私も、縁ある方にお薦めしたくなり、

今回のメルマガにて紹介をさせていただきました。

 

 

「青年の思索のために」 PHP研究所刊 下村湖人著 800円+消費税

⇒ http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569773435/

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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