「ドラッカーが薦める9ヶ月振り返り」
皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。
先週、敬老の日である19日に、
妻と上野公園にある国立西洋美術館に行きました。
古代ギリシャ展を観るためです。
大英博物館に所蔵されている
彫像、レリーフ、壺絵など135点が展示されていました。
特に「円盤投げ」の像は、
円盤を投げる直前のアスリートの裸体ですが、
硬い大理石から躍動感や緊張感があふれてきます。
2000年以上前の作品ですが、
すごいとしか、表現できません。
「ギリシャはローマに征服されたが、文化ではローマを征服した」
と言われるように、ギリシャ文化はその後の西洋文明のおける
「美」のひとつの基準になっているそうです。
また、国立西洋美術館の前庭には、
ロダンの「考える人」や「地獄の門」、
「弓をひくヘラクレス」などがあります。
「地獄の門」は観ているだけで飽きません。
前庭は観覧料もいりませんし、誰でも入ることができます。
これから気候も過ごしやすくなりますので、
上野で少し時間のあるときに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
尚、古代ギリシャ展は9月25日で終了しています。
さて、今回は、弊社の幹部陣で行っている検討会をご紹介します。
その検討会は、来期以降の3ヵ年計画を作る目的で、
今月から月1回のペースで終日、会議を行います。
(弊社は1月決算ですので、来年1月までに完成させます)
11月には1泊での合宿も行います。
この検討会について、
弊社の社長から届いた文書をご参考までにご覧ください。
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平成23年9月12日
幹部合宿の目的・ゴール・検討内容に関して
1、ゴール
(1)ジェイックの成長戦略の内容が共有されている
(2)向こう3ヵ年の戦略・戦術・組織編制の計画が立案できている
(3)3ヵ年の予算が立案されている
(4)「われわれの事業方針」がバージョンアップして、作成されている
(5)「ドラッカー5つの質問」に関して、前期より深い洞察ができている
2、日程
・9/21、10/20、11/18+19、
12/22、1/18(合計:6日間)
3、各回の内容
・9月:今期の振返り、自分の役割、3年後のビジョン創り
・10月:「ドラッカー5つの質問」の検討、顧客構造の考察
・11月:向こう3ヵ年の成長戦略作り、3ヵ年の予算作り
・12月:われわれの事業方針の検討、22期の予算作り
・1月:われわれの事業方針の決定
4、事前準備
・9月:(1)9ヶ月の振返りシート
(2)最高に貢献できること
(3)3年後のビジョン
⇒(1)と(2)について、当日参加人数分をコピーして持参のこと!(9枚)
⇒(3)について「3年後、ジェイックをどんな会社にしたいか?」を考察する
⇒(3)について、カードを配布するので、各自最低20枚を事前に作成する
・10月:「ドラッカー5つの質問」の1~3までの設問に答えること
⇒合計35問あります。今から作成の準備をすることを勧めます。
⇒各自、設問の答えを10月17日までに作成し、全員にメールすること
・11月:向こう3ヵ年の予算を作成のこと
⇒各自、山本君と協議して作成のこと
⇒山本君は、各予算を合算して、全社の3ヵ年予算を作成のこと!
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弊社の社長は、ドラッカーマネジメント指導の第一人者である、
株式会社ポートエムの国永社長が講師を務めていらっしゃる、
ドラッカー塾に3年連続で通っています。
今回の検討会も、
このドラッカー塾で学んでいることをベースとしています。
国永先生のご紹介はこちら
http://www.portem.co.jp/koushi.htm
ドラッカー塾(ダイヤモンド社主催)のご案内はこちら
第一回目が、先週水曜日、9月21日にありましたが、
その事前課題を行うことで気付いたことがあります。
ひとつ目は、「9ヶ月の振り返り」です。
通常、振り返りと言いますと1年で行うことが多いですよね。
目標自体が年度で作られていますから、年間の実績が確定するか、
ほぼ数字が見通せるタイミングで予実対比することになります。
しかし、翌期の計画はその期がスタートするときには
できている必要がありますので、計画作成はその前からスタートしています。
結果として、振り返りが翌期の計画に
反映される度合いが少なくなってしまいます。
計画に振り返りをきちんと反映されるようにするために、
ドラッカーは、9ヶ月で振り返ることを勧めています。
あとひとつは、「最高に貢献できること」を検討することにより、
自分がなすべき重要なことが浮かびあがることです。
このフォーマットでは、まず、
使命の実現、組織の成長に向けてなすべきことを30項目あげます。
その30項目にA,B,Cの3段階で優先順位をつけます。
その検討を経て、重要事項を6つ程度に絞り込みます。
さらに、その中で、自分が担当すべきことを3つ選択します。
その他の重要項目は誰が担当すべきなのかを検討します。
この一連の検討で、私がなすべき重要なことが明確になりました。