強い心を作るための『2つの条件』と『3つの方法』
皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。
中国で、コメダ珈琲の展開が順調です。
上海1号店は、中心地から2時間ほどかかる遠方に出店。
その後、2号店は、上海高島屋。3号店はアピタと、それぞれ
日本人が多いエリアの旗艦ビルに入店しています。
私も、3回、上海高島屋の2号店に行きました。
お客さんは、日本人も多かったですが、中国人の若者、
特に、カップルが多かったですね。
きっと、おしゃれなお店という認識なんでしょうか。
メニューや味は、日本とほぼ一緒とのこと。
既に、上海以外の主要都市への出店も決まっているようです。
原則フランチャイズ形式で、資金・人のマネジメントは、
中国人オーナーが行い、お店のパッケージ、食材流通は
コメダ珈琲側で行っています。
日系企業は、コントロールしやすい100%子会社で
展開することをまず考えますが、中国での展開スピードを
考えるとFCのような仕組みもひとつだと思います。
特に、コメダさんの場合には、食材流通を
押さえていることが大きいです。
一方、日本には、中国の蘭州ラーメンNo1チェーンの
「馬子禄(まーずーるー)」が進出してきます。
ジェイックの日本本社がある神保町に、1号店ができます。
靖国通り沿いで、お店が内装工事をしていて気付きました。
蘭州ラーメンは、中国では本当にポピュラーな麺です。
蘭州ラーメンを大好きになった日本人の方が、
本場の「馬子禄」で修行して日本に戻り
1号店を出すとのことです。
日本人にどれだけ人気が出るのか、楽しみです。
8月22日がオープン日ですので、8月中には
1度行ってみたいと思います。
「馬子禄」の詳細は以下をご覧ください。
さて、今回は、お盆休み中に読んだ本の中から、
1冊ご紹介します。
中村天風師が提唱する「心身統一法」を
わかりやすい言葉で解説している
「心を空にする」(飛鳥新社)です。
天風師に関する本を何冊か読みましたが、
これまで読んだ本の中では
一番読みやすく、理解しやすかったです。
天風師は、1876年(明治9年)生まれ。
インドでヨーガを学び、1919年(大正8年)より
自ら体系化した「心身統一法」の普及活動を始める。
政財界を中心に、東郷平八郎や双葉山など
多くの著名人が師事した。
詳細は、以下のwikipediaをご覧ください。
⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E5%A4%A9%E9%A2%A8
「心を空にする」の第1章「潜在する無限の力」と
第2章「強い心を作る」を、以下に要約します。
人の生命の内奥深くに、潜勢力という微妙にして
優秀な特殊な能力が何人にも実在している
人間の生命の内奥に潜勢力という偉大な力が
賦与されているのは要するに「進化と向上という使命」を
遂行し、人間の真正の資格を完全に
発揮するという、造物主の意図に他ならない
心身の統一された人生生活様式とは
精神を<精神生命の法則>に、肉体を<肉体生命の法則>に
したがって生活することである
精神に関わる自然法則とは
心を積極的に保ち、精神統一された状態で心を使うこと
肉体に関わる自然法則とは
衣・食・住の条件を、科学的に正しいものに合わせ
肉体を段階的に訓練すること
人間が心身相関の関係のもとに生まれている以上
肉体に施す方法もある程度必要とするが、それ以上に
精神に直接的に施す方法の方が先決的に必要である
「強い心を作る2つの条件」
1)精神生命を、いかなる場合にも積極的に把持すること
積極的とは、「明るく朗らかに生き生きとして、勇気ある」と
いう意味
2)精神を使用する時は、必ず精神を統一すること
精神統一とは、雑念のない「集中」である
「強い心を作る3つの方法」
1)効果的な自己暗示法(=観念要素の更改法)
観念要素の更改とは、潜在意識の浄化を期成することで
わかりやすくいえば、心の倉庫の大掃除である
1-1)連想暗示法
寝る前に行う自己暗示で、ベッドに入るや、
その日にあった、どんな悲しいことでも、
腹の立つことでも、心配事でも、すべて明日の
宿題として相手にせず、なんでもいいから
思えば思うほど嬉しいこと、楽しいこと
(つまりプラスの観念要素)を連想しながら
眠りに入るとよい
一日中あくせくと精神も肉体も活動させたので、
せめて夜の寝がけだけでも
その心をたのしく過ごさせてやろうというくらいの
平易な気持ちで行う
1-2)命令暗示法
鏡にうつる自分の眉間にむかって、自分が望むような
プラスの暗示の言葉をささやく
発声はとくに大声である必要はなく、
自分の耳に聞こえる程度の<つぶやき>くらいの
低声でよい
その瞬間の気分が真剣であることがポイント
複数の暗示はしないこと
一晩に一回きり行い、ひとたび一つの暗示を
選択したら、それが自分の心に定着するまで、
変更しないで同じ暗示を
毎夜おこなう
命令暗示法につかう言葉は、必ず命令形で、
祈願になってはいけない
「おまえは・・・」という二人称の命令で、
決して「私は・・・」ではない
例)「おまえは、数学が好きになる」
「おまえは、病を気にしなくなる」
1-3)断定暗示法
命令暗示法に対する補助的なもの、朝、目が
覚めたらすぐに前の夜の命令暗示に対して、
それがすでに実現したかのごとく自分に向かって
確信的に断定する
断定暗示法は、鏡を使っても使わなくてもいいし、
翌日の昼間に幾度となく行ってもいい
断定暗示のことばは一人称で、完了形である
例)「私は、数学が好きになった」
「私は、病を気にしなくなった」
2)プラス思考の実践法(=積極的観念集中力の養成法)
2-1)自分の心を観察する(=内省検討)
現在の自分の思考の中味がプラスかマイナスか、
時折客観的に第三者の立場にたって検討することが、
プラス思考の現実にする第一歩
2-2)暗示を分析する
他面からくる暗示を、プラスかマイナスか、
批判的に分析すること
そして、プラスの暗示に対しては大いに共鳴し、
マイナスの暗示に対しては断固拒否する
現代の吾人の周囲にある暗示事項は、
ほとんどその大部分のものが、消極的である
これは、物質至上主義に胚胎した文化傾向の一現象である
心になんの用意もなく、漠然と多くの
マイナス暗示に対応しているといつの間にかそれらの
感化を受けて、マイナス思考に陥りやすくなる
2-3)対人態度をプラスの方向に保つ
人間関係の事情の如何を問わず、自分のプラス思考の
態度を崩さぬようにする
特に、病の人や悲しみに落ち込んでいる人に接する場合、
相手の心をプラスの方向に向かわせるように、
励まし鼓舞することである
2-4)取越し苦労をしない
取越し苦労というものは、いまだ現実に
起こっていないことを、自己の消極的なマイナスの
想像であれこれ考えて、エネルギーをいたずらに
浪費すること
2-5)本心良心に従う
本心良心に悖らないことのみを標準として
行動すべきである
本心良心の咎めを感じないで行動すれば、
後日に後悔したり、卑屈になることがなく、
人生常住、春風駘蕩たり
3)ストレス撃退法(=クンバハカ)」
まず、肛門しめる。同時に、肩の力をぬいて、肩を下げ、
同時に、下腹部に力を充実させる
既に天風師の本を何冊か読まれた方は、
天風師の考え方の整理として、これまで読んだことの
ない方は、入門書として読まれては如何でしょうか?
私は、この本をアマゾンから送料込みで、
274円で購入しました。
中古本ですが、きれいでした。
アマゾンの案内は以下より。
⇒https://www.amazon.co.jp/dp/4870318989