「所有しない未来」【知見メール232号】

所有しない未来

 

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

 

少し遅いですが、新年明けましておめでとございます。

今年も、お付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。

 

このメルマガは、2007年1月10日から私が執筆を担当しております。

丸9年が経ち、これから10年目となります。

 

最近は、上海に駐在しているために、日本に関する情報をあまり

書くことができず申し訳ありませんが、月1回の気晴らしに

ちょっとお付き合いいただければ、幸いです。

 

上海に駐在して、今月で丸2年たちます。

これまで、サークル的なものに全く入っていなかったのですが、

最近、ソフトボールチームと日本将棋連盟上海同好会支部に

入りました。

 

仕事と家庭以外の第3の活動もぼちぼち始めようと思っています。

 

 

さて、今回は、中国の方が日本より進んでいるものを

ご紹介します。

 

皆さんは、Uber(ウーバー)はご存知でしょうか?

日本では、Uber の認知度はどれくらいでしょうか。

(Uber以外にも同様のサービスを提供している会社がありますが、

話しがややこしくなりますので、以降、全てUberで紹介します。)

 

個人が自分の車を使って、自分が運転手として、移動したい方を

乗せて、料金をもらいます。

 

日本で言うと、白タクにあたるのでしょうか?

 

 

上海では、タクシーの台数が人口に対して少ないせいか、

朝夕や雨が降った時には、とにかくタクシーが捕まりません。

 

ですから、私は、夕方6時ごろに車で移動するときには

中国人社員に、スマホのアプリを使ってUberで

車を呼んでもらいます。

 

Uberだと、新しい車がほとんどですし、タクシーよりも

断然良い車ですから乗り心地も良いです。

 

また、個人の運転手だといろんなトラブルやリスクを

感じるかもしれませんが、Uberの運転手になるためには、

車とスマホを登録する必要があります。

 

ですから、今のところUberの運転手で嫌な目にあった方を

聞いたことがありません。

それよりも、対応やサービスが良かった!という

話しを耳にします。

タクシーの運転手とのトラブルは、頻繁に聞きますが。。。

 

また、Uberの良いところは、乗せる側も安心なことです。

どんな人が乗ってくるかわからないのは怖いですよね。

 

乗る側も決裁は全て、スマホに紐づいているアリペイという

お財布ケータイみたいなもので、必ず支払います。

ですから、乗る側の身元がはっきりしています。

(アリペイも同様の機能を提供しているサービスが

複数ありますが、以下、全てアリペイで説明します。)

 

また、以前、中国人社員にUberで車を呼んでもらったあと、

スグにタクシーが来たので、

「あれに、乗ったらダメ?」

と聞くと、

「知見寺さん、やめてください。もし、ドタキャンしたら、

私の評価が落ちて、今後、車がこなくなります。」

とのこと。

 

そうです。サービス提供側だけでなく、

サービスを受ける側も評価を受けます。

 

日本では、ネット経由で予約があっても当日連絡もなしに、

ドタキャンが多く、飲食店が困っているとの情報を

目にしたことがあります。

これは、予約する側の情報が蓄積されていないので、

ドタキャンが多い客かどうか、お店からはわかりません。

お店側は、たくさんの評価にさらされていますが、

サービスを提供する側からみると、

評価情報にアンバランスがあります。

 

支払が、アリペイという個人情報に紐づいたもので、

行われますので、売る側も買う側も、

個人が特定されて、情報が蓄積されていきます。

 

また、ある総経理さんは、移動には、タクシーではなく

Uberを使わせているとのことです。

タクシーだと、領収書で金額しかわかりませんが、

Uberだと、どこで乗って、どこで降りたという情報も

提供されます。不正ができないですよね。

 

日本では、法規制の問題があるかと思いますが、

今後どう展開するでしょうか?

 

また、自分の車を他の人のために使うという意味で言うと、

車だけを貸し出すというビジネスもあります。

運転まではしません。車を借りたい人と

車を使っていない時に貸したい人をネット上で結びつけます。

管理運営コストを考えると、レンタカーよりも安く、

良い車が借りられます。

平日は、ほとんど乗ることがなく、駐車場代だけ

かかっている車が、おこずかいを生み出だしてくれます。

 

更には、今、研究が盛んに行われている車の自動運転が

実用化されると、自宅の駐車場から、車を借りたい人の

ところまで、無人で自動運転で向かい、借主が利用した後、

また、自宅まで自動で戻ってくるようなシーンが、

容易に想像できます。

 

そうなると、世の中の自動車の台数が今よりもはるかに

少なくて済むようになります。

 

日本全体の自動車による走行距離は、

人口対比でだいたい決まっています。

自動車1台当たりの稼働率が高まり、

1台当たりの走行距離が長くなれば、

日本国内の自動車の台数が少なくて済むことになります。

 

こんな時代がきたら

 

タクシー業界は、どうなっているのでしょうか?

レンタカー会社は、どうなっているでしょうか?

車のディーラーは?

自動車メーカーは?

自動車の部品メーカーは?

自動車修理工場(車検)は?

自動車保険の会社は?

 

これは、自動車業界に限ったことではありません。

 

多くの方の自宅で使われない時間が長いもの

例えば、ブランドの洋服、ブランドバックなど。

いろんなハードルはあると思いますが、

車と同様に個人所有のものがシェアされていきます。

 

そもそも、所有するということ自体が、

どんどん減ることになるでしょう。

 

これらのことは、そんなに遠くない時期に、

ほぼ確実に現実になるだろうと思います。

 

 

その時に向けて、皆さんの会社では、どんな準備をしますか?

 

 

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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