「過ちを犯しても謝らない?」【知見メール230号】

2015/11/11

過ちを犯しても謝らない?

 

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

 

10月下旬まで、上海は暖かかったのですが、

ここにきて急激に寒くなりました。

よく、「上海は春と秋が短い」と言われますが、

確かにそうだなと実感します。

 

皆さんのお住まいの辺りは如何ですか?

 

さて、前回のメルマガでは冒頭、東京から上海に戻る機内で

「火花」を読んだと書きました。

 

そのときに、感じたことがあります。

 

日系の航空会社でしたが、機内食が1回でました。

メニューはしょうが焼き。

子供のころから、私の大好きなメニューです。

 

ところが、食べてみると日本で食べるしょうが焼きとちょっと違います。

豚肉を焼いてあり、しょうが味なのは、一緒ですが、

しょうゆベースのとろみのついたあんが、

豚肉にからめられています。

 

上海の中国人経営の居酒屋ででる、しょうが焼きと同じ味付けです。

 

このようなしょうが焼きを中国で食べたことがない日本人は、

ちょっとびっくりするかもしれませんが、この便の乗客の大半は、

国慶節で日本へ旅行にきていた中国人です。

 

中国人の方にとって、しょうが焼きはこの機内で食べた

調理法の方がなじみがあるのだと思いますし、

きっと舌にも合うのでしょう。

 

しょうが焼きという和食のメニューですが、

味付けは中国風にしているところに

この航空会社の顧客志向の高さを感じました。

 

日本で食べるような本来のしょうが焼きの方が良いのでは

というご意見もあると思いますが、中国にきて感じることは、

必ずしもオリジナルそのままが喜ばれる、受け入れられるとは

限らないということです。

 

どちらかというと、オリジナルに拘りすぎると、

上手くいかないケースも多いように感じます。

 

オリジナルとローカライズ、そのバランスが難しいのかもしれません。

 

 

今回の本題は、10月28日に上海で行ったセミナーからご紹介します。

 

セミナーのタイトルは、

 

「中国語から学ぶ、中国の文化と中国人の価値観」

 

講師は、中国語の日本人現役コピーライターでいらっしゃる中山さん。

日本人でありながら、中国人向けのコピーを中国語で書いています。

 

中山さんは、日本の大学時代から中国語を学び、中国語の翻訳・通訳に

携わっていました。2000年から上海に在住し、コピーライティングや

映像作品のシナリオ制作をされています。

主な制作支援会社は、ANA、NIKON、田崎真珠、TOTO、

UHA味覚糖など、多数あります。

 

以下は、講師の中山さんがお話しされたことと私が感じたことを、

交えた文章になっています。

(以下の内容全てを中山さんがお話しされている訳ではありません。)

 

セミナーの冒頭は、

 

「中国人の方は、謝らないって、よく言われますよね」

 

との投げかけから、はじまりました。

 

では、そのときにどんな言葉で謝って欲しいのか?

 

「ごめんなさい」「すみません」「申し訳ありません」は

 

「対不起」

 

と、学ぶことが多いです。

(他の言い方もたくさんあります。)

 

中国語の初級テキストには、最初の方に、「対不起」が

記載されています。

 

確かに、中国人は「対不起」とは、なかなか言いません。

 

だから、

 

「中国人は過ちを犯しても、謝らない」

 

と解釈してよいのでしょうか?

 

 

では、「対不起」とは、語源的にどんな意味でしょう。

 

「対」とは、向き合うこと、ぴったりと合っていることを意味します。

 

「不起」とは、お金がなくてできないや、能力、資格、

余裕がなくてできないことを意味します。

 

よって、「対不起」とは、

相手と対等な関係性を保ちながら、向き合うことができない

ということになります。

 

もっと意訳すると、私は能力やお金がなくて、あなたと同じ立場、

対等にはいられません。

日本語的にいうと、面と向かって、顔を合わすことができない

という感じでしょうか。

語感的には、土下座をするに近いそうです。

 

ということは、中国人に対して、

 

「謝りなさい」=「対不起」と言いなさい!

 

ということは、

 

日本人に対して、

 

「土下座をしなさい!」と言っていることに等しいようです。

 

と、ここまで説明を聞くと、中国人が、「対不起」と

なかなか言わないことも理解できます。

 

 

自分の考え・当たり前と違う言動に対して、なぜ違うのかと

まずは、相手を理解することが重要だと感じました。

 

更に感じたことは、

中国で仕事・生活をしていると、目の前の中国人の言動に対して

国籍・文化・価値観・言語が違うんだから、ということで、

自分の考え・当たり前と違うことも、まだ受け入れやすいと思います。

 

しかし、目の前の日本人の言動に対して

自分の考え・当たり前と違うことを、一旦受け止めて、

理解しようとするためには意識と努力、更には忍耐が必要だと感じます。

 

 

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役

知見寺 直樹

大手コンサルティング会社を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海支店立ち上げも経験し、現在は本社HRおよび事業開発を担当する。

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