「中国人旅行客に、どうやって商品を買ってもらうか?」【知見メール229号】

2015/10/09

中国人旅行客に、どうやって商品を買ってもらうか?

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

今週の月曜日、10月5日に、東京から上海へ移動しました。

その際、成田空港で、出国前にふらりと立ち寄った書店にて、

芥川賞を受賞した「火花」が平積みされていました。

いつもは、雑誌を複数冊購入することが多いのですが、反射的に購入しました。

 

飛行機に搭乗して、隣の席の方がこられてから(私はいつも座席指定を通路側にしています)、

読みだしました。

 

小説の書き出しから、びっくりしました。

読みだすと、頭の中に、文章の情景が、色と音とともに湧きだしてきます。

 

本職ではない芸人さんが書かれたものという思い込みからなのか、

上海に赴任して1年半の間、全く小説を読んでいなかった渇望感からなのか、

又吉さんの凄さなのか

分かりませんが、衝撃を受けました。

 

あとは、乾いた砂に水がしみ込むように、ぐいぐいと読み進みました。

まだ、飛行機が長崎の上あたりを飛んでいるときに、読み終わりました。

 

漫才をしている芸人が主人公のお話しですが、経営者・ビジネスマンにも

良い刺激を与えてくれる良書だと思います。

 

お薦めします。

詳細は、こちらか。⇒  http://www.amazon.co.jp/dp/4163902309/

 

アマゾンでURLを検索した際に、書評をみたら、賛否両論あるようです。

 

 

さて、中国は10月1日から10月7日まで国慶節の大型連休でした。

日本にも、多くの中国人が来ていたのではないでしょうか?

 

私も、そのタイミングで、日本に一時帰国して、10月2日にセミナーを開催しました。

 

セミナーのタイトルは、長いですが

 

「御社の商品を“爆買い”させ、日本にいながら市場規模260兆円の

中国インターネット通販市場で売る方法」

 

 

セミナーは2部構成で行い、第1部でどうやって“爆買い”をしてもらうのか?

第2部が中国インターネット通販市場(越境EC)で売る方法を解説しました。

 

第1部の講師は、プレシャスデイズ株式会社の増山社長、

第2部の講師が、株式会社日本ルミナリアの松屋社長でした。

 

今回は、第1部の増山社長の講演内容をダイジェストにて、以下、ご紹介します。

 

まずは、インバウンド(日本への海外旅行客)のマーケットについて

データの紹介がありました。

 

2020年までに日本政府が目標とする年間訪日外客数

⇒ 2,000万人

 

2030年までに日本政府が目標とする年間訪日外客数

⇒ 3,000万人

 

2015年8月時点の受け入れ観光客数

⇒ 1,288万人

※2015年度上半期で900万人超

※2014年は通年で1340万人

 

⇒2015年は、1,800~2,000万人の見通し

 

2015年7月時点の日本の受け入れ観光客数(アジア)

⇒ 1069万人

※アジアとは、韓国・中国・台湾・香港・タイ・シンガポール・マレーシア・

インドネア・フィリピン・ベトナム・インド

※実に全体の83%

 

2015年7月時点の日本の受け入れ観光客数(中国人)

⇒ 334.7万人

※全体の26%

※2014年は年間241万人(2015年6月時点で220万人)

 

2014年の中国人海外旅行者数

⇒ 1億700万人

※2015年は+16%の成長予測(約1億2,400万人)

 

2014年の中国人海外渡航先のうち日本が占める割合

⇒ 2.25%

※香港1,000万人超、韓国約600万人

20158月現在2.7%

 

訪日中国人が旅行期間中に消費する金額

⇒ 232,919円

※全国籍平均143,508円、韓国63,185円、台湾102,750円、

香港130,355円、タイ108,171円

 

結論としては、

・今後日本への海外旅行客は増える

・その中でも、アジア圏、特に中国からの観光客が増える

 

私も初めて知ったデータですが、海外に旅行する中国人のうち

2%台しか、日本にきていないというデータに驚きました。

 

 

では、注目すべき中国人旅行客に、どうやって商品を買ってもらうのか?

 

そのためには、中国人旅行客の生態を知る必要があります。

 

ひとつめの生態理解は、旅行の形式です。

 

中国人が日本に来るためには、VISAが必要になります。

そのVISAの種類により、大きく

 

団体旅行(ツアー)

      と

個人旅行(FIT)

 

に分けられます。

中国人が日本で自由に行動できる個人旅行のVISAを取るためには、

所得証明や銀行残高証明など、面倒な手続きが必要になります。

多くの人は、ツアー旅行で訪日します。

 

ツアー旅行は、添乗員がつき、日中のスケジュールが全て決まっています。

どこのお店に寄るのかも決まっています。

中国の旅行代理店は、日本にきた中国人を全員中国に戻す義務を負わされていますので、

スケジュールをがちがちにして、添乗員は逃げ出さないように、見張っています。

イメージで言うと、修学旅行です。頻繁に点呼がある、修学旅行です。

 

ですから、ツアー旅行している方々が自由に買い物をすることができるのは、ホテルに戻って

添乗員が部屋に戻った後の22時くらいからです。

この時間から、買い物ができるところは、どこでしょうか?

 

そうです。ドンキホーテです。

だから、夜、ドンキホーテにいくと、中国人がたくさんいるのです。

 

もうひとつは、コンビニです。

最近の東京のコンビニでは、女性向けの小さなお化粧セットが品揃えも品数も増えています。

それは、中国人が、ばらまき用のお土産にたくさん購入していくからです。

 

また、今、来日している中国人の8割は初めて日本に来る人達です。

 

ですから、爆買いしてもらうためのひとつ目のポイントは、

 

 「ターゲットを誰にするか?」

 

ということです。

 

ツアー客と個人旅行客では、行きたい場所も、欲しい物も、行くお店も異なります。

 

 

2つめの生態理解は、買い物の仕方です。

 

中国人は手当たり次第に、買いあさっているように思っていらっしゃるかも

しれませんが、全く違います。

 

ドラックストアなどで、観察をしてもらうと分かりますが、買い物をしている時には

必ず、紙を持っているか、スマホをみています。

 

これは、紙かスマホに「爆買いリスト」が書かれているからです。

 

ですから、ある特定の商品だけがバカ売れして、同じ商品棚に並んでいるのに

全く売れていない同じ製品があったりします。

 

紙おむつを買にきているんじゃなく、メリーズを買にきているんです。

 

私も日本に戻るときに、仲が良い上海人から買い物を頼まれるのですが、

日本のアマゾンのサイトで検索した商品ページが微信(中国版LINE)で

送られてきます。

 

“爆買い”リストは日本に来る前に作られています。

 

ですから、2つめのポイントは、

 

中国にいる間にどうやって“爆買い”リストに載るか、

 

ということです。

 

すなわち、

 

日本に来る前が勝負!

 

 

では、3つめの生態理解、この“爆買い”リストはどうやって作られているか?

 

中国に住んで中国人と話しをすると分かりますが、中国人は

TV、新聞、雑誌などマスメディアを信用していません。

ですから、広告も信用していません。

 

何を信用しているのか?

それは、知り合いの言葉です。

いわゆる「クチコミ」です。

 

この「クチコミ」の媒介になっているのが、中国版LINEである

微信(ウェイシン、英文ではWe Chat)です。

 

ここで、またデータを

LINEの月間アクティユーザー数

⇒ 2億1,100万人

 

微信の月間アクティブユーザー数

⇒ 5億人

 

この微信に自社商品を如何に取り上げて、書いてもらうのかが

重要なのです。

 

ですから、先行している企業は、

店舗で商品を買ってくれたら、それを持ってその場で写真を撮り

微信に上げてくれたら、ちょっとした商品をプレゼントしたり、

クーポン券を渡したりしています。

 

中国人に爆買いされているほとんどの商品は、事前にプロモーションが

行われ、デザインされています。

なかには、たまたま売れたものもあるかもしれませんが、ほぼ企画して

爆買いされているのです。

 

この企画に大きくかかわっているのが、日本でビジネスをしている中国人や

中国人留学生です。

 

彼らは日本に住んでいますので、中国に住んでいる中国人とっては

すこぶる情報の信頼性が高いのです。

 

情報の信頼性という意味で言うと、日本通の中国人が書いている

微博(中国版ミニブログ)も多くのフォロアーがいます。

このカリスマブロガーに自分の微博に書いてもらうことで、人気の出た

飲食店も多数あります。

 

そこで、中国人に“爆買い”をしてもらいたいと思ったら、生態理解のために

 

微信と微博

 

のアプリを自分のスマートフォンにダウンロードして、使ってみることを

お薦めします。

 

Google Play か、Apple Storeにて、「微信」、「微博」で検索をしてもらえれば

みつかります。

 

最後に、インバウンドに関して、日本政府環境局が有益な情報を出していますので、

定期的にご覧になってみてください。

 

http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/

 

 

私は、中国に赴任して1年半たち、中国人に対してビジネスをしている方々と

知り合うことができました。

 

中国人向けビジネスについて、私では解は出せなくとも、出せる人をご紹介できるかも

しれません。中国人向けビジネスでお問い合わせなどありましたら、お気軽にご連絡

ください。

 

 

お薦めのお店は、「海底らお」 中国で最も有名な火鍋屋さん

池袋に日本1号店ができました。

http://www.shanghainavi.com/food/200/

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役

知見寺 直樹

大手コンサルティング会社を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海支店立ち上げも経験し、現在は本社HRおよび事業開発を担当する。

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