今年の新入社員は、例年通りの対応ですか?【人を残すvol.27】

2020/04/15

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

今年の新入社員は、例年通りの対応ですか?

ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

新型コロナウイルスの感染拡大にとない、在宅勤務を推奨している会社が

多いと思いますが、御社は如何でしょうか?

 

先日、ちょっと気になることに遭遇しました。

 

私が住んでいるマンションには、住人の誰もが利用できるスタディルームが

共有スペースにあります。

午後から自宅で仕事をすることになったのですが、妻も在宅勤務をしており

集中して書きたい原稿があったため、このスタディールームを利用しました。

部屋に入ると、女性がおひとりパソコンに向かって仕事をしていました。

 

しばらくすると、この女性が、パソコンや荷物を置いたまま、部屋を

でていかれます。

トイレなのかな?と思っていたのですが、1時間経過しても

戻ってきません。

パソコンは閉じられていますが、置いたままです。

備品管理のシールが貼られていたので、会社のパソコンだろうと思います。

 

確かに、マンションの住人しか入れない部屋ではありますが

あまりのリスク意識の低さにびっくりしました。

 

さらに、スタディールームに入る際に、部屋番号と名前、入退室時間を記入しますので、この女性が何号室にお住いの誰さんなのかわかってしまいます。

 

在宅勤務は基本的には自宅で行っていると思いますが

上記のような場所や外部のコワーキングスペース、あるいは喫茶店を

利用するケースがあるかもしれません。

 

それにそなえて、在宅勤務をされる方には、事前に注意事項を

明示して、リスク回避行動の意識づけをお薦めします。

 

さて、みなさんの会社では、新入社員は

いらっしゃいましたか?

 

今年は、入社式・新入社員研修を取りやめたり、オンラインでの実施に

切り替えたと多数お聞きします。

ある大きな病院では、新卒の看護師さんを教育している間がないので

入社自体を5月にしたそうです。

 

弊社は、入社式自体は開催したのですが、実際に式典に参加したのは

新入社員と弊社社長、そして事務局の人事という、最小限の人数で行いました。

その他社員は、テレビ会議のシステムを使って、入社式を視聴しました。

 

直近で、入社式の延期・中止が多かったのは、東日本大震災のおきた2011年です。

その2011年に入社した大卒1年目離職率のデータを前後の年と比較してみます。

 

2009年入社 11.5%

2010年入社 12.5%

2011年入社 13.4%

2012年入社 13.1%

2013年入社 12.8%

(出典;厚生労働省HP)

 

2011年入社組がピークになります。

様々な要因が複合的に関係した結果と思いますが、入社直後の

対応の違いはひとつの要因となっていると思われます。

 

アメリカのエドガー・シャイン教授によって「リアリティ・ショック」

という概念が広げられました。

リアリティ・ショックは、「高い期待と実際の職務での失望させるような経験

との衝突」と表現されます。

わかりやすく言うと、入社前に思い描いていたことと、現実に体験することの

ギャップから、不安感や喪失感、あきらめの気持ちを起こすことです。

 

リアリティ・ショックを起こすと、組織社会化や組織に対するコミットメントが

阻害され、ひいては早期退職に繋がります。

組織社会化とは、「組織の価値観や規範、行動様式などを新入社員が学び、

考え方を受け入れていくことで組織や会社に適応する」ことを指します。

 

入社式や新入社員研修は、リアリティ・ショックを軽減し、組織社会化を

進めるためにも、貢献していたイベントになります。

 

リアティ・ショックは、本人の期待と現実のギャップでおきますので

軽減するためには、本人の期待という要素への働き掛けも効果的なのですが

これは、入社する前に対処することがほとんどなので、今回は割愛させて

いただきます。

 

リアリティ・ショックに対して直接対応するためには、いわゆる

カウンセリング的なものが効果的だと言われています。

 

また、組織社会化を進める過程で学ぶこととして、以下のことが

あげられています。

1.仕事に関する知識,スキル,能力,言語

2.職場の同僚に関する名前,地位,趣味や性格,バックグラウンド

3.組織内,職場内の人間関係

4.組織文化と職場文化

5.組織内政治と職場内政治

6.伝説や儀式などに関する組織の歴史

7.組織や職場で評価される,あるいは評価されない行動パターンや

具体的な評価方法・評価基準

8.組織や部門の役割

9.組織内,職場内での自分自身の役割

10.競合他社や取引相手,顧客,支店,子会社などの外的環境・ネットワーク

 

従いまして、例年と比較して新入社員の初期導入過程が少し手薄と

感じているのであれば、

 

  • 新入社員ひとりひとりに、担当を決め、個別面談を定期的に行う
  • 上記にあげた組織社会化の学習内容を学べる機会を設計する

特に、現状だとオンラインでリアルに説明・解説し、質問を

受けるような場を作る

 

ことをされては如何でしょうか?

 

そこで、弊社では、新入社員ひとりひとりに相性の良さそうな先輩社員を

ブラザー・シスターとして指名し、Web会議システムを使って

定期的に、個別に面談を実施しています。

(現在、新入社員を含め在宅勤務をしている社員が

大半になっています。)

 

また、孤立しないように、Web会議システムを使ったonline飲み会を

開催しています。リアルに目の前にいなくても、工夫すると

コミュニケーションは結構盛り上がります。

 

ご参考になれば幸いです。

 

お薦めのお店は、藤沢にある和食屋さん「菜音」

料理も日本酒も、オーナーのこだわりすごいです

https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140404/14031857/

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業。新卒で大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。専門は組織開発、戦略人事、教育体系の構築等

関連タグ:

関連記事

企業の採用・教育に役立つノウハウ

採用・教育にお困りでしたらご相談ください

pagetop