
新卒採用で優秀な人材を発掘するには、学生のポテンシャルを見極めるコツや手法を知って、面接を通じて自社で活躍するポテンシャルがあるかを確認することが大切になります。
学生のポテンシャルを見極めるコツ
論理性や事前準備などの行動習慣、地頭などの要素は、面接で比較的見抜きやすい項目になります。一方で、性格特性や思考パターン、価値観などは、表面的な質問だけでは見抜くことが難しい項目です。
したがって、学生のポテンシャルを見極めるには、エピソードをしっかりと深堀りして、「意思決定の仕方」「行動基準」「価値観」などを探っていくことが有効です。また、STAR面接などの構造面接の手法を取り入れることも有効ですし、適性検査と面接を組合せることもおススメします。
学生のポテンシャルを見極める質問例
優秀な人材を新卒採用するには、面接時に以下の質問の使い分けをすることも大切です。
<主体性を測る質問例>
- 「これまでの人生で、自分で意思決定したエピソードを教えてください」
自分に対するセルフリーダーシップがあるかどうかを確認する質問です。なぜそれを挙げたか、どのような風にとらえて向き合ったか、意思決定までに周囲とどのような風に関わったのか、何を基準に意思決定したのか……のように質問を掘り下げることで、本人の主体性を確認できます。
- 「学生時代に主体性を発揮したエピソードを教えてください」
知りたい特性に対して、端的に発揮したエピソードを質問することも有効です。用意されている学チカ(学生時代に力を入れたこと)をそのまま話すような学生は、発揮したエピソードがないことがわかります。質問を通じて、本人が「主体性をどうとらえているか?」も把握できます。
<動機を測る質問例>
- 「小学校から今まで、進学先の選択やクラブ活動、ゼミなどの力を入れたことを順番に教えてください」
一つひとつのエピソードを通じて、何のために頑張るか、何を基準に意思決定するかを知るための質問です。例えば、選択の傾向を見ていくと、以下のように、どのような動機を軸に動くことが多いか、また主体性をどう発揮することが多いかが見えてきます。
- 意思決定していない(周囲や親に流されてきた)
- 達成や成長意欲が強い(達成動機)
- 人間関係や友人の影響が強い(親和動機)
- 競争やブランドを重視する(権力動機)
- 安全で妥当な線を取る(安全動機)
- 「これまでの人生で最も困難だったことを教えてください」
苦しいときに、何のために踏ん張れるかがわかる質問です。同時に、壁を乗り越えた成功体験があるかを確認していきます。
何が満たされない場合に、あるいは、どのような刺激にストレスを感じるかは、動機の把握にもつながります。
<コミュニケーション能力を測る質問例>
端的かつわかりやすく説明できるかをチェックする質問です。おもに論理性やプレゼン力を確認できます。
- 「それはなぜですか?」「○○についてもっと詳しく教えてください」
質問者の意図を汲んだ回答ができるかどうか?を確認する質問です。理解力やロジカルコミュニケーション力を確認できます。
<自己理解・素直さを測る質問例>
- 「今の自分に足りないものは何だと思いますか?なぜそう思いますか?」
自分の欠点について、正直に認められているかどうかを確認する質問です。ただし、欠点や短所が面接用に用意されたものの場合もあります。そのため、「欠点を補うために何をしているか?」などの掘り下げる質問をすることで、回答への正直さや誠実さを確認しやすくなります。
足りないものの質問と類似する内容です。強みの裏返しが弱みといった面接用に準備された答えが出てくる場合には要注意です。弱みに対して注意していること、結果に悪影響をおよぼさないようにどう対策しているかなどを深堀りしていきましょう。「成果」を出すことに対する具体的なエピソードが出てくるかを確認します。
<価値観を測る質問例>
相手の価値観がわかる質問です。例えば、自分以外の他者に「役立つ」の回答が出てくれば、貢献意欲が高いと判断できます。ただし「喜んでもらう」の回答は、他者からの評価(報酬)に充実感を覚える外発的動機づけが高い可能性もあるため、注意が必要です。
仕事に対する価値観を確認するものです。質問を通じて、仕事へのスタンスや意欲、取り組み方などを確認できます。組織への定着率やエンゲージメントを高めるには、カルチャーフィットという意味で、経営者や企業の価値観と近い回答が理想です
仕事や人生への価値観や、成長可能性、視野の広さ、志望動機との一貫性などを総合的に確認する質問です。求職者の夢や目標(なりたい姿)と企業理念、価値観が合えば、高いカルチャーフィットが可能になります。
相手の興味や関心事がわかる質問です。
<ストレス耐性を測る質問例>
壁や失敗への対処経験などを質問することで、後天的なストレス耐性の強さを確認できます。また、ストレスを乗り越えた経験もわかる質問でもあります。
人間にとって最大のストレスは、人間関係によるものです。したがって、まずは、その経験があるかどうかを確認します。人間関係トラブルへの対処の経験を掘り下げることで、求職者が他者とどのような距離感を築くタイプであるか、相手の気持ちを考えられるか、などを確認できます。