テレワーク下での人事評価を適切なものにするには、9つのポイントがあります。どれも特別なものではなく、テレワークをきっかけとして、より精度の高い評価制度の運用体制をつくるために押さえるべきチェックポイントと考えていただけると幸いです。
| □ | 目標管理制度を導入・運用する |
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| □ | 評価項目を明確にする |
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| □ | 難易度を統一する |
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| □ | 評価者研修を実施する |
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| □ | 制度運用をきちんと振り返る |
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| □ | 日報や日誌を導入する |
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| □ | 360度評価を導入する |
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| □ | 自己PRの機会を作る |
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| □ | ITツールを導入する |
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目標管理制度を導入・運用する
目標管理制度とはMBO(Management by Objectives)とも呼ばれ、経営学者ドラッカーが考案したマネジメントの原則です。多くの企業ですでに人事制度と紐づいて導入されているでしょう。
目標管理制度をうまく導入・運用する基本は、目標設定をきちんと実行することです。MBOでは、企業や部門の事業計画に紐づいて、目標をチーム・個人へと落とし込みます。そして、設定した目標に対する達成度で、メンバーを評価するのです。
事前に設定した目標で評価するため、客観的な評価を行ないやすいというメリットがありますが、前述の通り、SMARTな目標設定がきちんとされていなかったり、目標設定の難易度が人によって異なったりすると、きちんとした評価になりません。2点をきちんと押さえることが大切です。
評価項目の明確にする
テレワークではプロセスが見えづらくなっているため、成果や実績だけを見て評価してしまいます。しかし、プロセスも明確な評価項目を設けることで評価材料になります。
ポイントは、プロセスをしっかりと定量化もしくは評価できる状態にして評価対象に組み込むことです。成果やプロセスのどちらかに偏り過ぎたり、評価側の基準が統一されていなかったりすると、不公平感につながりかねません。人事評価の仕組みを構築して、評価項目や方法を統一することが大事です。
難易度を統一する
MBO(目標管理制度)は、一般的に目標の達成度で評価されます。したがって、前述の通り、目標の難易度が部門や個人によって違うと評価できません。もちろん、営業と事務などで明確に難易度をそろえることは難しいでしょう。ただ、「標準で前年対比110%の目標を設定し、目標達成120%相当がS、100%達成がA……」といった目安の基準を設けて浸透させることが大切です。
評価者研修を実施する
ここまでの3項目をきちんと運用するには、人事制度の整備と同時に、評価者が重要になります。たとえば、評価者がSMARTな目標設定を指導できないと、MBOは適切な運用ができません。また、評価者の主観や価値観で目標の難易度評価やプロセス評価が左右されると平等性を欠いてしまいます。
異なる部門や職種があり、外部環境も異なるなかで仕組みだけで100%平等性を維持することは不可能です。したがって、一定のスキルや見識を持った評価者を育成するために、評価者研修の実施が大切です。
評価制度の運用をきちんと振り返る
評価制度の運用で意外と実施されていないのが、運用の振り返りです。評価制度を運用すると、ある程度「肌感での評価」と「評価制度に基づく評価」でズレが生じます。
この時、評価の着地を調整して終わるだけでは、評価制度の精度はいつまでも改善されません。「なぜズレが生じているのか」「目標設定がおかしかったのか」「難易度がズレているのか」「評価制度の仕組みで改善すべき点があるか」等をきちんと振り返って、制度や運用に反映することが大切です。
日報や日誌を導入する
テレワークで困難になる情意やプロセスなどの定性評価を行なううえで役立つのが日報や日誌です。日報や日誌は実施した業務を羅列しただけのものではなく、取り組みや気付き、振り返りを記載することがポイントです。
本人にとっても振り返りの機会となり、かつ、上司にとっても適切に評価する材料になります。評価制度のための日報や日誌ではなく、本人の成長に寄与するものにしましょう。
自己PRの機会を作る
メンバーが評価されるだけでなく、自身で成果をアピールできる機会を設けることも重要です。日報や日誌と同様で、プロセスや取り組み部分を伺うことができますし、上司・部下でコミュニケーションを取る機会にもなります。
日報や日誌と同じで、評価制度のための自己PRではなく、期間の振り返りや気付き・学びにつながるものにすることが大切です。
360度評価を導入する
360度評価とは、評価されるメンバーに対して複数の人間で評価を行なう制度のことです。上司だけでなく、同僚や部下の評価が入ることで評価される側の納得を得やすいというメリットがあります。
但し、360度評価は運用の手間が莫大となり、同時に評価者訓練を受けていない人が評価することになった場合の弊害などもあります。したがって、人事評価で全面的に導入することは困難ですが、テレワークで見えない部分を補う、管理職などの評価材料として部分的に導入することは選択肢の一つでしょう。
ITツールを導入する
テレワーク移行のタイミングで人事評価を行なうITツールを導入することも有効です。スムーズに人事評価できるほか、データをクラウド上に一元管理できる、過去データとの参照が容易になる等のメリットがあります。