自律型組織を実現させるには、下記の4つのポイントを強く意識する必要があります。
ミッションやビジョンの共有・浸透
自律型組織で意思決定の軸になるのは自社のミッションやビジョン、バリューなどです。
エンゲージメントの観点と並んで、意思決定の軸をそろえるという意味でも、ミッションやビジョンなどを全てのメンバーに共有・浸透させることが重要です。
組織全体の目指す方向性が明確であれば、意思決定の際に軸がブレることもなくなり、個々の裁量を大きくしても迷走しなくなるでしょう。
また「意思決定の基準が分からない」といった現場の悩みも減らせるため、業務に集中しやすくなります。
OKR(=Objectives and Key Results)の活用
自律型組織における目標管理として、OKR(=Objectives and Key Results)の活用は有効です。
OKRは実現したい状態を言語化したObjectives(定性目標)と、目標を実現するための数値的な定量目標であるKR(key results:主要な結果)を設定して、個人や小チームと組織全体のゴールをリンクさせる方法です。
同じ目標管理制度であるMBOと比べると、OKRは「達成したい!」と思えるような短期ビジョンを全員で共有する点が特徴です。
この特徴は、自律型組織に協力や協働関係、情報共有などをもたらす要素となるでしょう。
意識的な情報発信とオープンネス
自律型組織の成立条件として、情報共有の必要性は前述した通りです。自律型組織で欠けがちな情報共有不足を解消するため、意識的に情報を発信する、また、情報をオープンにすることが大切です。
「正しい判断は正しい情報に立脚する」とも言われます。情報がオープンにされていない中で、正しい判断を下すのは不可能です。
各部署から情報を発信すると共に、各部署の取り組みや進捗、経営者の考えなどに誰もがアクセスできる状態であることが望ましいでしょう。
現場の意思決定を支えるための情報を積極的にオープン化し、共有する姿勢が大切です。
社員同士のコミュニケーションを活発にするチャットツールや情報共有を促進する各種ITツールの活用も不可欠でしょう。
働きがいがある職場環境を整備する
自律型組織は社員のモチベーションによって事業のパフォーマンスが左右されます。
これは自律型組織に限った話ではありませんが、自律型組織の場合、「管理」がない分、社員のエンゲージメントやモチベーションが、パフォーマンスにダイレクトに影響します。
従って、自律型組織で高いパフォーマンスを維持するには、メンバーが働きやすい、そして働きがいがある職場環境を整えることが重要となります。
「働きやすい」という点では、たとえば、社員同士が気軽にコミュニケーションが取れる職場環境や、時間と場所にとらわれない働き方の実現など、社員目線で働きやすい職場環境を整えましょう。
アンケートなどでメンバーの声を聞くことも有効です。
また、「働きがい」という点では、自分が仕事をした意味が分かるように「顧客の声」や社内のサンクスカードなどの仕組みを整備したり、表彰制度などを整えたりすることも有効でしょう。
ミッションやビジョンの浸透なども働きがいにつながります。
最前線の現場に権限を与えるからこそ、現場のパフォーマンスを高めるための取り組みは非常に重要となります。