「自社の採用担当者を、社外にもつ」【知見メール28号】

「自社の採用担当者を、社外にもつ」

こんにちは。

ジェイックの知見寺でございます。

 

 

今回も、社員採用を上手にしている社長のお話を書きたいと思います。

 

B社長は、4年前にインターネット広告関連の代理店を設立されました。

設立時は、3名だった会社も、現在は45名にまで成長しました。

今年初めて新卒を6名採用しましたが、それ以外は全て中途採用です。

 

 

私は、B社長のご依頼のもと営業研修をさせていただいているのですが、

社員のほとんどが営業職で20代です。

 

しかも、本当に良い人材が揃っています。

明るいですし、前向きですし、残業・休日出勤を全くいといません。

正直、40人ちょっとの会社とは思えないレベルの社員ばかりです。

 

あるとき興味に駆られて、B社長に中途採用をどうやっているのか

質問をしました。

 

すると、

 

B社長は笑顔で、「うちは、社外に優秀な採用担当者が5人

いるからね。」との回答。

 

 

私 「え、社長、どういうことですか?」

 

B社長 「どうって、言葉の通りだよ。うちの社風や私の好みにあう人を、

連れてきてくれる人が、5人いるんですよ。」

 

私 「・・・・」

 

B社長 「きちんというと、優秀な人材紹介のコンサルタント5人と仲良く

しているんです。必ず月に1回は会っていますかね。

そこで、どんな社員が欲しいのかとか、今後どんな営業の展開を

考えているとか、話をしておくと、『社長のところに合うと思う人が

いるんですけど』って連絡が来るんですよ。だいたい毎月10人

くらいは紹介してくれます。10人紹介してもらえれば、悪くても

1人は採用できますよ。 あと、採用の判断について参考になる

意見を言ってもらえますし、何よりいいのが、採用したい人を口説

いてくれるんですよね。」

 

私 「しかし、社長のところの採用人数ですと、相当なコストですよね。」

 

B社長 「確かに、支払いが2人分、3人分重なると、相当大きいけど、

求人広告も決して安くはないし、採用できようができまいが 必ず

お金はでていきますからね。人材紹介であれば、採用したときに

しか費用は発生しないから。」

 

私 「ただ、社長のところは人気業界なので、ネット求人広告でも

かなり多くの応募者が集まると思いますよ。採用一人当たりの

コストで考えたら、大分違う気がしますけど。」

 

B社長 「そう思うでしょ。 確かに、ネット求人広告を出すと、女性社員

一人が掛かりっきりになるくらい応募があるんだけど、いい人が

いないんだよね。結局、業種で応募してくる人は、表面的なこと

だけで興味を持っている人。インターネットだから、面白そうって

感覚だね。うちは、『自分が成長したい』と心底思っている人を

採用したいんだ。ネット求人広告ではそんな求人を検索できない

でしょ。だから、そんな人材を採用しようと思っても、うまく訴求が

できない。人材紹介で採用している人だと、最初はうちの業界に

興味を持っていませんでしたって人がほとんどだよ。」

 

 

B社長は、「優秀な5人のコンサルタントを自分のファン、自社のファンに

していれば、中途採用は必ず上手くいきます。」

 

と断言をしていました。

 

5人のコンサルタントの方は、忘年会や社員旅行にまで参加されるそうです。

 

「ただし、・・・」とB社長が付け加えて仰ったのが、「優秀なコンサルタント

じゃないとダメだよ」とのことでした。

 

 

費用は掛かっていますが、継続的に、優秀で、自社にフィットする

人材採用を行っている事例ですね。

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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