「本当に熊がでるんです」【知見メール114号】

2010/11/10

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

9月のことですが、取引先のS役員から、

長野県上田市にある松茸山のお店を紹介されました。

 

妻にその話をすると、松茸が大好きとのこと(今まで知りませんでした・・・)で、

予約をして、東京から松茸を食べに、先月、遠征しました。

 

行ったお店は、信州上田鴻之巣山「丸光園」というお店です。

http://www.marumitsuen.jp/html/matutake-annai.html

 

松茸のどびん蒸しから始まって、

焼松茸、銀蒸し(松茸一本がアルミ箔で包まれて蒸されています)、

松茸なべ、松茸飯、松茸汁と、本当にこれでもかっていうくらい

松茸を食べました。

 

これまで食べた松茸の3倍くらいを1回で食べたと思います。

 

松茸の独特の香りを楽しむことができ、おなか一杯で大満足でした。

 

(残念ながら、「丸光園」の今年の受付は終了しています。

ご紹介が遅くなりすみません。)

 

 

松茸はお昼ご飯で食べたのですが、

夕食までの間に少し観光をしようということになり、

S役員から教えていただいていたところに行きました。

 

 

「無言館」という美術館です。

http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/kanko/museum/mugonkan.html

 

第二次世界大戦で亡くなった画学生の方々の絵や手紙が展示されています。

特に手紙からは、無念さ、やりきれなさが伝わってきます。

 

戦争のない今の日本で生活できていることの

幸せさと戦争の無情さを実感しました。

 

 

さて、今回は、11月2、3日に、ジェイックのマネージャー陣

17名で行った合宿研修をご紹介したいと思います。

 

 

 

ジェイックの組織は、

社長⇒執行役員(事業部長)⇒マネージャー⇒担当者

という4階層で編成をしています。

ここ1年は、執行役員陣の研修や教育に、時間とお金を使ってきました。

弊社の社長は、自らも講師として研修を行っていましたので、

準備も含めると相当の時間を幹部教育に投入していたと思います。

 

次は、マネージャー陣の教育に力を入れようということになりました。

 

幹部陣で教育のテーマについて検討をして、

次の2点に絞ろうということになりました。

 

1)自分達が、ジェイックを成長させる、

活性化させるリーダー役であると本気で思ってもらうこと

 

2)マネージャー陣が、一体感をもってことに当たるようになること

 

 

マネージャー陣は立場上、どうしても執行役員の指示待ち的な意識になったり、

また執行役員と担当者との間に入り、無力感を感じやすくなります。

 

また、弊社は事業部制を引いていることもあり、

どうしても事業部間の協力やコミュニケーションが不足しがちです。

 

1)、2)を1回の研修で実現できるとは思っていませんが、

そのスターターとなるような研修をまずは行うことにしました。

 

その研修は、私たち幹部陣も行った

沢登りを中心とした自然の中で行うアクションラーニングを用いたものです。

 

(幹部陣の研修については、以前このメルマガで紹介しています。

第90号⇒ http://jaic.blog.shinobi.jp/Entry/224/

第91号⇒ http://jaic.blog.shinobi.jp/Entry/225/

 

私は、引率者の役割で、この研修にずっと付き合いました。

 

前回の研修では参加者でしたが、

今回は第三者として立ち会っていましたので、

参加者の変化やプログラムの内容など、いろいろと冷静にみる事ができました。

 

研修は、富士山の麓近くにある、

タレントの清水国明さんがはじめた「自然学校」という施設で行いました。

http://www.workshopresort.com/

 

11月2日の朝7:30、新宿のセンタービル前に集合。

皆、時間に遅れずに集まってくれ、定刻どおり7:45に出発。

渋滞に引っかかることもなく、順調に移動し、

談合坂で一度休憩をして、9:30に研修施設に到着しました。

 

10時から研修室で、研修を受け入れやすくするワークやディスカッション、

アクティビティを行いました。(あまり詳しく書くと、担当していただいた

N先生のノウハウが明らかになってしまいますので、

ぼやかした文章でご容赦ください。)

 

そして、12時から沢登りする場所にバスで移動を始めました。

 

私たち幹部陣の時には、研修を行っていた貸し別荘の裏に流れている沢を

そのまま登って行ったのですが、今回は、別の場所に移動するようです。

 

実は、私も細かいプログラム内容は知らないのです。

N先生には、弊社の社長と私がお会いして事前に期待事項を、

参加者一人ひとりについて詳しくお話をしましたが、

プログラムの詳細は聞かされていなかったのです。

 

バスは、富士急ハイランドの脇を通って、金鳥居をくぐり、

どんどん山に向かっていきます。

 

対向車がきたらどうするんだろうというような細い道を上って行きます。

運転手さんがもうこれ以上、上れませんというところまできて、下車しました。

カーブを曲がりきれないんですね。下車した時間が12時半を少し回ったくらい。

 

バスを降りると、全員にヘルメットとライフジャケット、

それとリュックが3つ渡されました。

 

リュックには、鈴がついています。

 

察しの良い方ならすぐ分かると思うのですが、

これから向かう山では熊がでるそうなのです。

 

ですから、今回の沢登りでは、地元の猟友会の方3名にも

同行してもらい、行く先々の熊を遠ざけることをしていただきました。

 

下車してから、山道を30分ちょっと歩いて登りました。

結構な坂道でしたので、既にここでへばっているメンバーも複数でています。

 

ちょっと、休憩した後に沢に入っていきます。

全員が沢に下りたところで、N先生から話がありました。

 

「リュックを持っている人は手を上げてください。全て、この中に入っています。」

「では、ゴールの目標時間を決めてください。」

 

すると何人かが、川の中で立っている3人が背負っているリュックをあけて、

ごそごそ探し出します。

 

「お弁当が入っています」という声がありましたが、

「他には見つからない」という声。

 

しばらくすると、「軍手がありました」と

私のところにも軍手がひと組、回ってきました。

 

このときの私の頭の中;

「おいおい、川の中で立ったまま探さなくてもいいだろう。

立ったままで、リュックの中からきちんと物が探せるか?

もし、川の中に落ちて濡れたらこまるものだったらどうするんだ。」

 

みんな、地図のようなものを探しているのですが見つからないのです。

 

やっと陸地に上がって、リュックを下ろし、中を探し出しました。

すると、ジェイックルールと書かれた紙がでてきました。

 

それには、

1)川の中を進め

2)全員で進め

3)全員で、ゴールを触れ ゴールは・・・

と書かれていました。

 

この紙をみつけたU君が大きな声で読み上げました。

 

また、誰かが、「目標時間を決めるのだから、時計があるんじゃないか」といい、

もう一度丁寧にリュックの中を探し出しました。

(参加者全員が時計をもっていません。)

 

すると、暗号で書かれた地図らしきものが見つかりました。

 

「地図が見つかった!」

 

この時点で、沢に入ってから20分以上が経過。

 

地図をヒントに目標時間を2時間と決めました。

 

全員が移動を始めました。

 

 

このときの私の頭の中;

「全員が、ルールも地図も手にしていないけど、大丈夫か?

ちゃんとみんな目指していることとか、わかっているのかな?」

 

移動を始めてすぐに、平気で川を出て、

石の上を歩いているメンバーが何人もでてきました。

 

N先生が、「ピーピー」と笛を吹きます。

「ルールを守ってください。」

 

ところが、N先生の言ったことがすぐに理解できなかったのです。

一度聞いただけですから、きちんとルールを

理解していなくても当たり前かもしれません。

 

移動してすぐに、沢が2つに分岐しているところがでてきました。

先頭をたって移動していた二人が会話をします。

 

U君「どっちに進もうか?」

J君「こっち(左側の沢)でいいんじゃない!」

 

この二人に引きつられて、17人全員が左側の沢に進んでいきます。

全員が分岐点を通りましたが、進行方向を質問するメンバーはいませんでした。

 

このときの私の頭の中;

「えっ、地図も見ずに決めちゃうの?

J君は、何の根拠で選んだんだろう?U君は、納得しているのかな?

他のメンバーも、進行方向に疑問を持たないんだろうか?」

 

このときのことを、沢登りから戻り、研修室で振り返りをした際、

U君は質問したことを覚えていましたが、

J君は自分が発言したことをはっきりとは覚えていませんでした。

 

「えっ、言ったの俺だっけ?」

 

他のメンバーは、何か理由があって

左側を選んでいるんだろうと思い込んでいました。

 

また、分岐点があったことすら気付いていないメンバーがいました。

 

研修室での私の頭の中;

「怖いな~あ。でも、実際の仕事でも、

判断したことすら覚えていなかったり、思い込みで疑問を持たなかったり、

あるよな~あ。」

 

J君の感想です。

「沢登りでも普段の自分が出ていてびっくりしました。

仕事でも、結構まずは行動って、突っ走ってしまうところがあるんですよね。

もっと、目標に対してどうやって進むのかきちんと考えることが

大切だと思いました。」

 

沢登りに戻ります。

 

メンバー全員でさらに進んでいくと、

10メートル以上もある堰堤(えんてい)がでてきました。

 

堰堤の上には、目立たないように猟友会の方がお一人立っていました。

 

すると、「あそこに、人がいる。っていうことはどこかから登れるんじゃないか?」

リュックの中には、ロープが入っていました。

 

ところが、とてもロープで何とかなるような高さではありません。

 

「進む方向を間違えたんじゃないかな?」

 

「地図をみてみよう。」

 

何人かが地図をみていると、

Wさんが、「ここ小さくY字型になっている。進む方向は右側だったんだよ!」

 

地図にはきちんと進む方向が記されていたのです。

 

このとき、N先生が私に耳打ちします。

「こっちには、来て欲しくなかったんですけどね。

この沢の左側は、本当に熊が出るんですよ。」

 

ここから、全員で分岐点に戻ります。

出発点近くの、沢の分岐点に戻ると、スタートしてから

丁度1時間が経過していました。

 

この時点で、11月2日の14時半。

 

 

長くなりましたので、参加メンバーが

徐々に変わっていく様子も含め、続きは次号にてご紹介します。

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役

知見寺 直樹

大手コンサルティング会社を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海支店立ち上げも経験し、現在は本社HRおよび事業開発を担当する。

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