「たったの3ページしか、本が読めませんでした。」【知見メール142号】

「たったの3ページしか、本が読めませんでした。」

 

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

新年あけましておめでとうございます。

今年も、お付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。

 

 

今月23日に、弊社の横浜支店がオープンします。

東京・神保町の本社、大阪支店に続きまして3拠点目となります。

 

横浜駅のきた東口(そごうのある側です)から

歩いて5分くらいのアーバンスクエア横浜というビルです。

 

実はこのビルは、私が新卒で入社した会社も入居していまして、

このビルに拠点を構えてから、業績が急拡大し、株式公開をすることができました。

 

しかも、同じ3階に入居します。(部屋は異なりますが)

 

何かの縁を感じますし、私にとりましては、

大変縁起の良いビルですから、今から楽しみです。

 

さて、先月、年に1回の健康診断を受けました。

 

ここ4年間は同じ病院で受けているのですが、

今回は大きく変わっていて、びっくりしました。

 

これまでは、3~5人くらいが一組になり、

まとまって、一つずつの検査を受けていきました。

 

検査の待ち時間が長いため、文庫本を持ち歩いて、待ち時間に読んでいました。

 

ところが、今回は、最初に3人呼び出されて、

採尿の検査をしたところまでは一緒でしたが、

そこから全員が別々の検査を受けてまわりました。

 

各検査ごとで、ほとんど待ち時間がありませんでした。

ちょっと、席に座るとすぐに呼び出しがあります。

 

ですから、持っていた本は、3ページくらいしか読むことができませんでした。

待ち時間が短いので、トータルで検診に掛かる時間も短く、あっという間に終了しました。

 

 

健康診断で、長い時間拘束されることも嫌でしたが、

もっと嫌なのが待ち時間が長いことでした。

 

単純に、無駄な時間を過ごしている気になりますので。

 

 

 

このこと以外にも、いろんなところに改善がみてとれました。

 

ひとつ例を挙げますと、バリウム検査を受けるときです。

 

バリウム検査の台に乗ると、台が水平になり、

まず、「右回りで3回まわって下さい」と言われます。

 

その後、左側を向いてとか、右側の腰を45度上げてとか、

右、左、といろいろと指示をされます。

(診断を受けたことがない方には、分かりにくくて、申し訳ありません。)

 

 

指示を受けているうちに、どっちが右か左か、訳が分からなくなるときがあります。

 

今回、この病院のバリウム検査装置には、目の前のアームに

 

←左 右→

 

と書かれたポップが貼ってありました。

 

ですから、考えることなく、右といわれたら目の前のポップをみて体を動かしていました。

これだけでも、ずいぶん検査時間が短縮されていると思います。

 

 

検診が終了してから、休憩するスペースでお茶を飲んでいると、

テーブルに置かれている白いバインダーが目にとまりました。

 

表紙には、パワーポイントで作成したことがわかるフォントで、

「お客様の声と改善結果について」とタイトルがついていました。

 

それを、ぱらぱらとめくってみると、

いろんな要望を受けてそれについてどう対応したのかが、

写真付きで紹介されていました。

 

 

上記で説明をした右左のポップも、

お客様の声で、「検査を受けているうちに、右と左が分からなくなります」

 

というアンケート結果(記入者の手書きをスキャンしたもの)があり、

それに対して改善したものだと説明されていました。

 

この病院は、ここ1年できっと大幅に顧客満足度が高まっていると思いますし、

次回の健康診断のリピート率は必ず高くなるだろうと感じさせられました。

 

 

顧客の声を集める

改善を行なう

顧客にフィードバックする

 

当たり前のことでしょうが、徹底できている企業は少ないのではないでしょうか?

 

私自身も事業責任者として、今回は大きな学びを得ました。

 

お客様の声を改善につなげていく、

この一年は、例年以上に実践しようと思います。

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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