「適切な研修をやるための2つの質問」【知見メール181号】

2013/08/28

適切な研修をやるための2つの質問

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

 

先日、妻とジブリの「風立ちぬ」という映画を観てきました。

 

映画の時代は、戦前戦後です。

時代背景からか、随所に登場人物が

タバコを吸うシーンがでてきました。

 

私は、一度もまともにタバコを吸ったことがないのですが、

映像をみながら、美味しそうにタバコを吸うな、

と思っていました。

(実は、小学校2年生の時に、隠れて、

父親の両切りの新生を加減も分からずに、

思いっきり吸い込みました。

結果、涙を出してむせて苦しみ、

それ以来、タバコは吸っていません。)

 

すると、新聞記事で日本禁煙学会が

この映画に苦言を呈していることを知りました。

特に、病に臥せっている妻と同じ部屋で、

手を繋ぎながら、タバコを吸うシーンです。

 

実は、タバコに関しては

必ずしも体に悪いわけではないという、意見・見解があります。

 

「風立ちぬ」と、タバコに関する見解については、

以下のURLをご覧ください。

 

http://biz-journal.jp/2013/08/post_2757.html

 

 

世の中では、「タバコ=健康悪」という情報が多いと思いますが、

多面的に情報を集めて、

自分で判断をしなければと、思う事例でした。

 

 

また、今年2月に、上海に出張した時のことを思い出しました。

まさに、中国で鳥インフルエンザが拡大している時期です。

日本でも大きく報道され、渡航自粛する企業もありました。

そこで、会社のメンバーから、誕生日プレゼンでもらった

ウィルス対策用のマスクを持って、出張しました。

 

ところが、上海に着くと、

地元の中国人の人たちは誰一人、マスクをしていません。

地下鉄に乗っても同様です。

逆に、こちらがマスクをしていると、避けられて、

少し自分の周りにスペースができる感じです。

 

この話を一緒に仕事をしていた中国の方にすると、

「多くの中国人は、報道を信用していない。

基本的に、自分の眼で見たものでしか判断しない。」

とのこと。

 

もちろん報道に関する背景が違うということはありますが、

テレビなどの情報をそのまま受け入れやすい

日本人と対極にあると感じました。

 

 

 

さて、今回は現在、上海で準備を進めている

研修についてご紹介したいと思います。

 

上海にある日系企業に勤務する、

日本人総経理、日本人赴任者、中国人管理者、中国人従業員、

それぞれ階層に対して、

ベースとなる考え方や行動を学ぶ研修を開発しています。

 

中国で25年以上仕事をしていて、10年以上研修講師をしている方

中国の日系企業に向けて10年コンサルティングしている方

研修プログラム設計・開発のプロ

日本人総経理

中国人管理者

中国人講師

 

など、多くの方に参画してもらいプロジェクトスタイルで、

ひとつひとつのセミナーを開発しています。

 

 

まずは、要望の多いセミナーテーマについて、

そのテーマだと具体的に改善して欲しい問題行動は

何があるのかを、数多く出します。

その中で、問題行動のセンターピンになっているものを選択します。

そして、その問題行動が改善に向かう第一歩として

適切な、改善行動を定めます。

 

その改善行動が生み出されるような、

動機づけと知識を参加者が得られるよう

講義

個人ワーク

グループワーク

ロールプレイイング

テスト

を設計していきます。

 

 

例えば、日本では大変重要にされている

価値観に「素直」があります。

日系企業の総経理からも、

中国人従業員にもっと素直になって欲しいという要望があります。

 

では、具体的にどんな時に素直になって欲しい、と思うのか。

それは、

・ミスをしたときに、言い訳をしてミスを認めない時

・○○なら、△△したほうが良いと意見を言っているのに、

自分の考えに固執して意見を受け入れない時

・結果が出ていないのに、自分の実力・能力は高いと勘違いしている時

などだそうです。

 

ということは、素直になって欲しいとは、

自分の過失、他人の意見、自分の能力不足を受け入れることと、

言い換えることができます。

 

 

では、具体的にどんな改善行動を強化すれば良いのか?

自分のミスを受け入れたときには、人は謝ります。

そこで、「謝る言葉を発する」ことを改善活動と設定し、

この発言が増えやすくなる研修プログラムを作りました。

 

 

一方、そもそも中国人の方は、

謝ることがほとんどないのだそうです。

謝る言葉自体を口にしていません。

ですから、まずは、謝る言葉

「对不起,我错了」 (「すみません、私が間違いました 」)

を言葉にして、口から出すという

ゲームを研修に組み込みました。

 

 

単純なゲームです。

 

最初に、全員が輪になって、1から順番に番号を振ります。

○○さんは、「1」、

△△さんは、「8」というように自分の数字が決まります。

まず、トップバッターが、適当に数字を言います。

その数字を言われた人は、今度は自分が適当な数字を言います。

これを、手拍子のリズムに乗って、どんどん繰り返します。

 

手拍子のリズムに乗って、数字を言えなかった人が「アウト」です。

アウトになったひとは、

「对不起,我错了」 (「すみません、私が間違いました 」)

と声に出します。

 

実際に、中国人の皆さんに研修でやりましたが、

結構盛り上がりました。

 

 

よく研修のご相談で経営者の方の

お話しをお聞きするときがあります。

 

その際に、私が質問するのは、次のことです。

 

具体的にどんな行動をやめて欲しいのか、減らしてほしいのか

あるいは、具体的にどんな行動をとるようになって欲しいのか

 

いわゆる期待する行動、望ましい行動の状態です。

 

そして、それはなぜなのか

 

この2つが明確になっていると、適切な研修が設計しやすくなります。

 

 

自社内で研修を実施する際にも、

一度、上記のことを明確にしてみては如何でしょうか?

 

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役

知見寺 直樹

大手コンサルティング会社を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海支店立ち上げも経験し、現在は本社HRおよび事業開発を担当する。

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