「イチロー」【知見メール240号】

イチロー

 

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

 

先週から日本にいますが、それまでの上海は灼熱地獄でした。

オーバーな表現に感じるかもしれませんが、本当です。

 

気温が40度を超え、体感気温は50度。

上海市の気象庁が、毎日、予報と警報を出すのですが、

連日、最高のレッド警報が出続けていました。

 

外を5分も歩いたら、汗だくになります。

そこで、ちょっとした距離の移動でもタクシーを使おうと思うのですが

同じように考える人が多いため、タクシーが全くつかまりません。

 

東京は、昨日ちょっと気温が高めでしたが、今朝は、上海帰りの

私には涼しく感じます。

 

いずれにしても、暑さ対策は必要かと思います。

水分補給と塩分補給が重要だそうです。ご留意ください。

 

 

さて、今週月曜日の8日に、イチロー選手が

メジャー通算3,000本安打を達成しました。

歴史のあるメジャーでも30人目の快挙です。

しかも、3,000本安打を達成した選手の中では、

もっとも高い年齢でメジャーをスタートしています。

試合後の記者会見で、私が気になった部分を抜粋してご紹介します。

 

――3000安打を達成した率直な気持ちから。

 

「この2週間強、ずいぶん犬みたいに年取ったんじゃないかと

思うんですけど、あんなに達成した瞬間にチームメートたちが

喜んでくれて、ファンの人たちが喜んでくれた。

僕にとって3000という数字よりも僕が何かをすることで

僕以外の人たちが喜んくれることが、今の僕にとって

何より大事なことだということを再認識した瞬間でした」

――――――――――――――――

 

私が研修講師を務めている「原田メソッド」でも、

自分がもっている目標について、それが達成されると、

自分にとって有形の得られるもの、

自分にとって無形の得られるもの以外に、

周囲・他者にとって有形の得られるもの、

周囲・他者にとって無形の得られるものを想像します。

そのことによって、自分が得られるものしか考えていなかった

時よりも、目標達成へのモチベーションが高まります。

 

―― 一般の人間には達成感が今後の目標に向けての邪魔になる。

3000本の達成感をどうやって消化して次の目標に進んでいくのか?

 

「え、達成感って感じてしまうと前に進めないんですか。

そこが僕にはそもそも疑問ですけど、達成感とか満足感っていうのは

僕は味わえば味わうほど前に進めると思っているので、

小さなことでも満足感、満足することっていうのはすごく

大事なことだと思うんですよね。

だから、僕は今日のこの瞬間とても満足ですし、

それは味わうとまた次へのやる気、モチベーションが

生まれてくると僕はこれまでの経験上信じているので、

これからもそうでありたいと思っています」

――――――――――――――――

 

その日1日の良かったことや自分を誇らしいと

思ったことを振り返り、毎日、日誌をつけることで、

自己効力感が高まります。

 

――昨年と今年と残っている数字に違いがあると思うが、

オフの期間にどういったことを変えたのか?

技術の見直しなどということも?

 

「技術は毎年、特に打つことに関しては変えることはあって、

それがうまくいくこともあるし、そうじゃないこともあるし。

すごく繊細な技術ですから、打撃というのは。

ただ、例えば走ることとか投げることっていうのは

わかりやすく計ることができますよね。

それを見た時に、例えば走ることとかっていうのは

明らかに速くなってしまっているので、

その諦めることはできないですよね。

これはスピードも落ちてしまったとかっていうのなら、

なんとなくそれなりにあの人も時間が経ったんだなとかって

いう、それはわからなくもないですけど。

残念ながらスピードは上がってしまっているので、

打つことだけが能力が落ちるっていうことも考えにくいと

いうふうに僕の中ではつなげていましたけどね」

――――――――――――――――

 

年齢は高くなっているのに、走るスピードが

速くなっているのは、凄いですね。

昨年12月に、巨人の鈴木選手の講演を上海で

お聞きしたときにでも同じことをおっしゃっていました。

技術が高まり続けているので、ベース間の走塁は、

今が一番速いとのこと。

 

技術は、トレーニングと工夫(考えること)で

高め続けることができます。

 

 

私は、自分が小さいころから野球をやっていたこともあり、

研修の中で、イチロー選手の言葉を紹介しています。

私が、よく使うイチロー選手の言葉を10個ご紹介します。

 

イチロー選手の名言1

壁というのは、

できる人にしかやってこない。

超えられる可能性がある人にしかやってこない。

だから、壁がある時は

チャンスだと思っている。

 

 

イチロー選手の名言2

少しずつ前に進んでいるという感覚は、

人間としてすごく大事。

 

 

イチロー選手の名言3

成績は出ているから今の自分でいいんだ、

という評価を自分でしてしまっていたら、

今の自分はない。

 

 

イチロー選手の名言4

特別なことをするために

特別なことをするのではない、

特別なことをするために

普段どおりの当たり前のことをする。

 

 

イチロー選手の名言5

準備というのは、

言い訳の材料となり得るものを排除していく、

そのために考え得るすべてのことをこなしていく。

 

 

イチロー選手の名言6

結果が出ないとき、

どういう自分でいられるか。

決してあきらめない姿勢が、

何かを生み出すきっかけをつくる。

 

 

イチロー選手の名言7

しっかりと準備もしていないのに、

目標を語る資格はない。

 

 

イチロー選手の名言8

何かを長期間、成し遂げるためには

考えや行動を一貫させる必要がある。

 

 

イチロー選手の名言9

考える労力を惜しむと、

前に進むことを止めてしまうことになります。

 

大切なのは、

自分の持っているものを活かすこと。

そう考えられるようになると、

可能性が広がっていく。

 

 

イチロー選手の名言10

小さいことを重ねることが、

とんでもないところに行くただひとつの道

 

 

皆さんの琴線に

触れるフレーズが、ひとつでもありましたら幸いです。

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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