採用ペルソナを作ると、なぜ採用活動がうまくいくのか?
採用活動でペルソナを作ることが採用の成功や生産性アップに繋がる理由は、以下の3点です。
1. 関係者間で「採りたい人物像」の認識がすり合う
ペルソナ(persona)とは、マーケティング分野で広く活用されている考え方であり、商品やサービスを必要とする具体的な顧客像を関係者間で共有するために作られるものです。
企業にとって採用活動とは、「採用したい人材に自社を知ってもらい、自社の魅力を伝え、自社を選んでもらう」活動であり、採用にマーケティングの考え方や手法を取り入れることは非常に有効です。
実際に採用がうまい企業では必ずと言っていいほどマーケティングの考え方に則って採用活動を行っています。
商品やサービスのマーケティングを行う場合に、まずは「誰に向けた商品か?」というターゲットとペルソナ設定から始まるのと同じように、採用活動においても一貫した方針に基づいて活動を進めていくためには、「ペルソナ設定」が重要です。
『採りたい人物像は明確だし、関係者間で共有している』と思っていても、言語化してみるとズレが生じているケースは多々あります。
また「採りたい人は面接での採点基準として決まっている』場合も、採点基準になっている短い単語に何をイメージしているかが面接官によって異なることもよくあります。『どんな人を採用したいのか?』に対して、明確な共通認識と一貫した方針を持つことが採用活動を成功させるための第一歩です。
2.「一貫性と具体性のある採用メッセージ」を発信できる
採用したい人物像の認識をすり合わせることは、求人原稿、企業説明会、面接といった一連の採用プロセス内で発信するメッセージの一貫性に繋がります。明確な人物像があるからこそ、「その人」に向けてメッセージを発信し続けることができます。
例えば、
- 社会貢献性が高い事業をしている
- 20代で成長できる
- 独自性の強い商品がある
- 前年対比120%の成長を続けている
- 風通しのいい社風
- 顧客から感謝される場面が多い
- 年功序列ではなく実績を正当に評価する人事制度がある
といった魅力を持った企業を考えてみます。
求人原稿や説明会、面接の中で前面に出していくべき魅力は何か?優先順位を決定するのに役立つのがペルソナです。
例えば「ミッションに共感する人材」を採りたいのであれば、「社会貢献性や顧客から感謝される場面、風通しのいい社風」がメインメッセージになるかもしれません。
「成長意欲の高い人材」を採りたいのであれば、「20代での成長チャンスや企業自体の成長性、人事制度」を伝えていく方がいいかもしれません。
上記は少し極端な事例ですが、ターゲットが曖昧だと、自社の魅力を箇条書きで並べるようなことになってしまい、「採りたい人に伝わらない」「自社の魅力が曖昧になる」「受け手によって異なる企業像が伝わる」といった機会損失が起こります。
また、一言に「20代で成長できる」といっても、「顧客に評価される」「年収が上がる」「市場価値が高まる」「ポジションが上がる」「専門性が深まる」など、“成長”が意味するものは様々です。
ペルソナを明確にすることで、「成長できる」という抽象的なメッセージではなく、「どんな成長が出来るのか」を具体的な事例と共に発信していくことができます。
3. 求職者目線で採用活動が進められるようになる
ペルソナが明確になると、自然と相手の立場に寄り添った発信を行えるようになります。ターゲットが明確になるからこそ、『この人はどう考えるだろう?』『この人が望むものは何だろう?』『この人は何を聞きたいだろう?』という視点で考えやすくなります。
採用活動においてペルソナがないと、私たちは『(我々は)何を伝えたらいいだろう?』『(自社の)魅力は何だろう?』と、会社中心の思考をしてしまいがちです。
しかし、どんな人に入社してほしいかをイメージして、ペルソナに落とし込む中で、採用メッセージを「受け取る相手」の存在を強く意識するようになります。
ペルソナを作ることで、意識しなくとも、自然と相手の立場に寄り添った発信が増えていくのです。求職者の立場に寄り添った発信を行うことは、採用成功のための基本です。基本を外さないためにも、採用ペルソナは大きな意味を持っているのです。






