就活生が活用する就職サイトの二大巨頭が、マイナビとリクナビです。
本記事では、マイナビとリクナビの違いを簡単に解説しましたので、自社にとってどちらのサイトが適しているのかを考える参考になれば幸いです。
<目次>
- マイナビとリクナビの基本的な情報
- マイナビとリクナビが開催しているイベント
- マイナビとリクナビのサイト内情報の比較
- マイナビとリクナビのオプション比較
- ナビ離れとは?
- マイナビとリクナビ以外の就職サイトはどんなものがある?
マイナビとリクナビの基本的な情報
まずは、基本的な情報として、掲載社数や掲載費用を確認します。
掲載社数
2024年度卒向けのマイナビは24,860社、リクナビは17,960社です。
※2023年2月24日時点での掲載社数
マイナビ2024(https://job.mynavi.jp/2024/)
リクナビ2024(https://job.rikunabi.com/2024)
マイナビの掲載料金
プランによって金額が異なりますが、基本プランは20万円~120万円です。オプションなどを加えると、その分の費用が加算されることになります。
企画によって表示順位や原稿量などが細かく設定されています。
*2023年2月時点、WEB上で公開されている情報をもとに作成
リクナビの掲載料金
リクナビの基本企画料は20万円~180万円で、勤務地エリア限定プランなどが用意されています。ここでは、通常企画の料金をお伝えします。
通常企画
*2023年2月時点、リクルートHP上で公開されている情報をもとに作成
マイナビとリクナビが開催しているイベント
両社ではWebサイトだけでなく、学生向けに多くのイベントを開催しています。マイナビとリクナビでは、イベントに大きな違いはあるでしょうか。
イベントの種類
両社とも合同説明会、インターンシップなどのイベントを開催しています。
昨今では新型コロナウイルスの関係もありオンラインでのイベントが多かったですが、徐々に落ち着きを取り戻しつつ、対面イベントも開催されるようになってきました。
2024卒向けイベントの開催例としては、たとえば、マイナビでは、2023年3月1日(水)10:00~21:00にて『マイナビWEB就職EXPO』を開催しました。
出展企業は約530社で、日本最大級のWEBの合同説明会であるといわれています。また、参加者は約7万人となっています。
また、リクナビでは、『企業発見&選考準備LIVE』というイベントで、2023年3月1日より、各会場で対面開催されています。
イベント出展料金
両社とも、イベントへの出展料は30万円前後からです。開催時期や地域などにより料金は変動します。
早い時期であれば、学生の動員数も見込めるため、料金は高くなりますが、遅い時期では、安めの設定となっています。
マイナビとリクナビのサイト内情報の比較
学生に対して自社に興味を持ってもらうために、様々な工夫をして求人情報を掲載します。両サイトの求人情報の項目を比較してみましょう。
企業情報
マイナビは、文章の自由度が高く、また写真の枚数なども多いため、学生に向けて自社の魅力をアピールしやすい特徴があります。
一方でリクナビは、見やすさを重視しているレイアウトに特徴があります。
自社のことを写真入りで直感的にアピールしたいような企業はマイナビ、シンプルに自社の良いところをお伝えしたい企業はリクナビが合っているかもしれません。
検索方法
マイナビは、企業検索はもちろん、説明会やセミナー検索もできるようになっています。エントリーを受け付けている企業や、積極的に採用を行なっている企業などで絞り込むこともできます。
リクナビも検索機能としてはほぼ同様です。
ただしリクナビは、検索数の多いワードが検索窓の下にピックアップされていて、今流行のワードやすぐに欲しい情報にたどり着くことができるようになっています。
両社とも、選考の段階や時期などに合わせて、学生が使いやすいような仕組みに変更しています。
マイナビとリクナビのオプション比較
基本プランの費用は前述したとおりです。それぞれのサイトにはオプションが豊富にありますので、ここではオプションについて比較してみます。
検索上位表示オプション
学生が検索した結果一覧の画面で、上位に自社を表示させるためのオプションで、マイナビ、リクナビの両社にあります。
マイナビは、4週、8週、12週の表示期間を選択することができます。リクナビは、4週もしくは12週の期間を選ぶことができます。
Web媒体の場合、まずは自社の求人情報を見てもらわないことにはエントリーが生まれません。採用人数から逆算した必要なエントリー人数に応じて、オプション活用を考えることがポイントです。
スカウトメール
マイナビ・リクナビともに、スカウトメール機能があります。
近年はダイレクトリクルーティングが伸びている中で、個別でのスカウトメール、一般のダイレクトメールよりも反応率が高くなる傾向にあります。
なお、サイトがオープンしてからしばらくは、反応率が高くなりますが、選考が進むにつれ、反応率が落ちてくる傾向にあります。
優秀な人材を獲得するためには、どこよりも早く動いていく必要があります。
掲載量アップオプション
自社の採用情報に関して掲載できる項目数などを増やすことができるオプションです。こちらも両社ともにあります。
他社と差別化するためにも、自社の魅力を多く掲載することは採用に対して有利に働きます。
情報が多いほど、学生は企業に対しての理解を深めることができますし、魅力のあるワードを見つけることができるようになり、自社への誘引が可能となります。
ナビ離れとは?
この数年の新卒採用の中では、「ナビ離れ」という言葉を耳にする機会が増えてきました。ナビ離れとは、学生が大手の就職ナビサイトを使わなくなってきたという傾向を指します。
マイナビ・リクナビともに学生の登録数自体は減少していませんが、昔と比較すると、マイナビやリクナビなどの大手ナビサイト以外の専門サイトやスカウトサイト(ダイレクトリクルーティング)にも登録したり、利用したりする傾向は顕著になってきています。
Webサービス以外にも新卒紹介会社を利用するなど、大手ナビサイトに登録はしても、アクティブに使っているのが他のサイトやサービスという状況が増えつつあります。
マイナビとリクナビ以外の就職サイトはどんなものがある?
最後に、マイナビ、リクナビ以外の新卒採用サイトにどういったものがあるか見ていきましょう。ここでは、特徴的なサイトをいくつか紹介します。
one-career
ワンキャリアは、学生からの口コミを掲載している就職サイトです。
面接を受けた人などの口コミを掲載することで、自分が就職したい企業なのかを真剣に考えることができたり、また選考の内容を共有できたりするので、選考の対策を練ることができます。
外資就活ドットコム
外資系企業を中心にグローバルに展開している企業の求人を中心に取り扱っています。
傾向としては他サイトと比べて“超一流”と呼ばれるような実力主義、知名度の企業を目指す学生、つまり高学歴の学生が多く登録をしている傾向にあります。
サイト⇒https://gaishishukatsu.com/
スポチョク
スポーツに力を注いできた学生を積極的に採用している企業を多く取り扱っているダイレクトリクルーティング型の求人サイトです。
スポチョクオリジナルの適性検査を受けることで、企業からスカウトメールが届きます。体育会系の人材が必要な企業におすすめのサイトです。
このように体育会系に特化したようなサイトは他にもいくつかありますので、興味があれば調べてみるとよいでしょう。
サイト⇒https://www.a-cial.com/supochoku/
アカリク
アカリクは、理系大学院生やポストドクターを対象にした求人を取り扱っています。登録の85%以上がMARCH・国公立の学生です。
15年以上運営しているため、理系人材への理解が深く、累計15万人以上のデータベースが整っています。“理系採用”も新卒採用の中で難易度が高いジャンルのひとつです。
アカリクでは、Web媒体だけでなく、成果報酬型の人材紹介(新卒紹介)なども展開していますので、興味あればご覧ください。
FutureFinder
FutureFinderは、HRドクターを運営する株式会社ジェイックが運営するダイレクトリクルーティングサービスです。
従来型の学生からのエントリーを待つ仕組みと、ダイレクトリクルーティングの攻めの仕組みを持つハイブリッドのサイトです。
特徴は、適性検査を活用した企業と学生の価値観やコンピテンシーレベルの適合性を重視している点です。
151問の自己分析を用いて、学生の魅力を整理・言語化でき、それを活かせる企業をマッチングしてくれます。
企業側も自社で活躍しやすいコンピテンシーや性格特性を持った学生をスカウトすることができ、希望業界や大学などの定量的な情報と掛け合わせることで、効率的な採用活動を実践できます。
Offer-BOX
Offer-BOXは、新卒向けのダイレクトリクルーティングサービスです。従来型の学生が自社にエントリーするのを待つのではなく、自社から気になる学生に対してアプローチをする仕組みです。