スマートフォンを持っていることが当たり前となり、通信容量も格段に増えたことで、動画は私たちの生活に浸透したモノになっています。
YouTubeやTikTokなどの動画SNSはもちろん、その他のSNSでも動画投稿を目にする機会は多く、動画はさまざまなシーンで活用されています。
採用活動に動画を活用する企業も非常に増えており、社内の雰囲気や企業文化など、文字や言葉では伝えづらいことも、動画であればわかりやすく伝えることが可能です。
採用動画は内製で作成することもできますが、制作ノウハウ・経験がない、また、高品質なものを作りたい場合は、制作会社に外注することも有効な選択肢です。
ただし、制作会社によって得意とする動画のジャンルや制作の工程、料金、依頼者への対応などが異なるため、作成したい動画に適した制作会社を選ぶことが重要です。
記事では、採用動画の制作会社を選ぶ際のポイントと、採用動画を得意とするおすすめの制作会社を紹介します。
採用動画を安く制作する方法も解説するので、参考にしてください。
<目次>
採用動画(説明会用動画)制作会社を選ぶ5つのポイント
採用動画制作会社は、以下5つのポイントを意識して比較・検討すると、自社に合った会社を選びやすくなるでしょう。
活用シーンと得意ジャンルのマッチング
採用動画にも、かっちりした動画からSNS向けのショート動画、アパレルや美容関係のような華やかな動画、ドキュメンタリー動画などのジャンルがあり、制作会社によって得意・不得意があります。また、求人広告代理店や採用コンサルなど、採用に特化した企画や構成がうまい会社もあります。
自社が作りたいジャンルの動画や、採用動画を得意としていない制作会社を選んでしまうと、自社の魅力や情報が伝わらない動画になってしまう可能性があるため、事前に動画の活用シーンやターゲットを明確にしておき、マッチする制作会社を選ぶようにしましょう。
動画テイストのすり合わせ
上述したとおり、採用動画はどこで使うか、また、どのようなテイストの動画にしたいかという点がとても大切です。
したがって、動画の内容や完成イメージはできるだけ詳しく伝える必要があります。
しかし、どれほど具体的に伝えても担当者へうまく伝わらず、認識がズレていることもあるため、何度もすり合わせを行なってくれる制作会社を選ぶと安心です。
動画制作に慣れていない場合は、自社の課題やゴールイメージを伝えたうえで、動画の尺(長さ)やテイストなどを提案してもらうとよいでしょう。
制作会社の提案内容とサンプル動画の品質
動画制作は、具体的に進行しないとなかなかイメージがつかない部分があります。
だからこそ、制作会社の企画力や提案力も、発注先を選ぶうえで大切なポイントです。
制作を依頼・発注する前に簡単な企画や構成を作成してもらい、自社の要望をくみ取ってくれているかを確認しましょう。
わかりづらい場合は複数社に依頼し、それぞれの企画や構成を比較してみることがおすすめです。
また、制作会社の実績を確認するうえでも、伝えたテイストに類似したサンプル動画を出してもらうとイメージしやすくなるでしょう。
費用の確認
動画制作には撮影、制作、編集などでさまざまな費用がかかります。費用を確認せずに進めてしまうと、気付かぬ間に高額になってしまうことも少なくありません。
採用動画の制作会社を選ぶ際は事前に見積もりを出してもらい、具体的な内訳までしっかりと理解しておくことが大切です。
費用に関する不明点をすべてクリアにしたうえで、内訳に納得できない点がある場合は、他の制作会社を検討してみるのもおすすめです。
ディレクターやシナリオライターの確認
自社の方針や要望を伝える際は、担当スタッフだけでなく、実際に映像制作を手がけるディレクターやシナリオライターも参加してくれることが理想的です。
特に制作会社の場合、前面に立つのは「営業」になることも多く、制作側にうまく自社の意図が伝わっていないと、発注後に「あれ?」と思うことなども起こります。
しかし、製作スタッフが打ち合わせに加わってくれれば、自社の要望をくみ取ってもらいやすくなるほか、できることとできないこと、目的に対する効果的な方法なども、その場で明確になります。
また、依頼通りの動画をつくってもらうためには、制作スタッフとの相性も重要になります。発注検討時には制作に関わる人を事前に確認しておけるとよいでしょう。
採用動画(説明会用動画)制作の相場
採用動画制作の費用は動画の内容によって大きく変わってきます。
採用動画(説明会用動画)の料金相場
採用動画制作の料金相場は、フリーランスなどの個人に依頼すると数十万円前後ですが、制作会社で撮影(実写)+編集まで依頼した場合は100万円以上になるケースも少なくありません。
金額はインタビューだけなのか、社内風景や密着取材を加えるのか、ストーリー仕立てにするのかなど、内容にこだわるほど高くなるのが一般的です。
アニメーションなのか実写なのか、長さはどれぐらいか、素材などをゼロから作る必要があるか、撮影にナレーターやタレントを利用するかなどによっても異なり、撮影の工数や手間が増えるほど料金も高くなっていきます。
たとえば、同じ3分の動画でも、「アニメーションだけで既存の素材を使う」のと「実写で外部のタレントを使って撮影する」のとでは、後者が数倍の金額になってきます。
料金相場に応じたプラン内容
採用動画制作における一般的な料金相場と相場に応じたプラン内容は以下です。あくまで目安程度ですが、参考になれば幸いです。
【料金相場が30万円以下のプラン内容】
個人やフリーランスへ依頼する場合は、動画制作費用を安く抑えることができます。ただし、オープニング動画のような抽象的なイメージ、社員インタビューの編集、一日の流れ紹介などの基本的な動画であることが一般的です。
また、CG処理などの装飾はあまりなく、既存の画像や映像とアニメーションなどを組み合わせた内容、撮影も数時間程度で終わるボリュームです。
【料金相場が30~100万円程度のプラン内容】
料金相場が数十万円のレベルになってくると、ある程度しっかりと撮影や編集を入れた動画をつくることが可能です。費用は動画制作会社に自社の要望を汲んで提案・撮影してもらう分に見合った金額になってきます。
【料金相場が100万円以上のプラン内容】
料金相場が100万円以上になると、希望する動画の内容やクオリティに合わせて臨機応変に提案・対応してもらうことが可能です。複数回の撮影、タレントの利用、素材の制作などが入ると、制作費用は軽く100万円を超えてきます。また、撮影の工数や手間もかかるため、企画から納品まで2~3ヵ月程度になることが多いでしょう。
採用動画(説明会用動画)制作に強い制作会社10選
本章では、採用動画制作に対応している制作会社をご紹介します。
動画制作の依頼を考えている方は、ホームページなどで公開されている情報を確認して参考にしてみてください。
株式会社ビットセンス
各種業界の大手企業など、年間で200社を超える制作実績を持つ会社です。
「作りたい動画」ではなく、「求める人材を採用できる動画」を重視しているため、採用の成功が期待できます。
株式会社ネオキャリア
動画制作だけでなく、採用代行や人材紹介サービスなど複数の事業を展開しています。
採用のノウハウを持っているため、採用に効果的な動画をつくることができます。
株式会社LOCUS
動画・映像制作を専門としており、学校や官公庁、自治体など、累計15,000本以上の制作実績があります。
新卒・中途採用動画の実績も多く、高い制作力と採用ノウハウの両方を持ち合わせているのが魅力です。
合同会社ファニプロ
採用サイト、採用動画、採用パンフレットの制作に特化した会社です。
採用動画制作にはセミオーダーとフルオーダーの2種類があり、内容や予算に合ったプランを選択することができます。
株式会社プルークス
社内外に多くのクリエイターを抱えており、独自のチーム体制で動画制作を行なっています。
ライブ配信やYouTube運用なども得意としているため、動画以外のコンテンツ展開にも最適です。
ピクシディア株式会社
採用動画制作に特化している会社です。低価格で高品質な動画をつくれるほか、納品後の修正も1年間は無料で対応してくれます。
また、動画活用についてのフォローも受けられるため、採用動画を初めてつくる企業でも安心です。
株式会社揚羽
採用ブランディング支援を行なっている会社で、ブランディングプロセスの中に採用動画制作が含まれています。
現状把握から戦略策定、ターゲット向けの発信まで対応してくれるため、採用活動の見直しや改善をしたい企業にもおすすめです。
株式会社カケハシ スカイソリューションズ
さまざまな人材サービスを展開している会社で、採用動画の制作も手がけています。
論議をしながらオーダーメイドで動画を制作していくため、他社との差別化を図りたい企業におすすめです。
株式会社ラビットクリエイティブ
動画制作を得意とするデジタルマーケティング企業です。
採用動画制作の実績も多く、採用市場やニーズを考慮したうえで、企業の魅力が効果的に伝わる動画を提案・制作してくれます。
HRディレクション株式会社
採用戦略設計や業務最適化、業務評価の改善などのディレクション企業で、採用動画は60万円から制作が可能です。
動画制作にはコンサルティングが付随しており、自社の採用戦略に沿って動画制作を進めてくれます。
採用動画(説明会用動画)安く制作する方法
採用動画の作成費は大きく分けると企画費用、撮影費用、編集費用の3つに分けられ、動画制作会社は、3つすべての工程を担うのが一般的です。
したがって、自分たちである程度の動画テイストやシナリオ、素材を準備すれは、その分費用を抑えられます。
また、費用を抑えたいのであれば、動画制作会社ではなく、個人やフリーランスに依頼することも有効です。
近年、動画制作のクラウドソーシングも増えてきており、企画、撮影、編集すべての工程を依頼したとしても、料金はフリーランスのほうが圧倒的に安くなります。
採用動画は「かしこまったテイストできっちり作りこむ必要がある」というイメージが強いかもしれませんが、近年、特に若い求職者は、TikTokなどのカジュアル、短尺の動画に慣れている傾向もあります。
作りたい動画のテイストにもよりますが、自分たちで勝手にハードルを作ってしまうのではなく、求職者目線の動画を作成してみるのもよいでしょう。
まとめ
採用動画には、テキストや画像では伝わりづらい部分を効果的に伝えられるというメリットがあり、多くの企業が導入しています。
ただし、仕上がりにこだわるほど費用が高くなってきます。コストを抑えたい場合はクラウドソーシングやフリーランスへの依頼を検討するのもおすすめです。
また、「動画はきっちり作りこむ必要がある」と自分たちでハードルを上げている場合もあるため、用途やターゲット目線を考慮したうえで、動画の内容や雰囲気、クオリティを決めるとよいでしょう。
【採用動画制作会社を選ぶポイント】
- 活用シーンと得意ジャンルとマッチング
- 動画テイストのすり合わせ
- 制作会社の提案内容とサンプル動画の品質
- 費用の確認
- ディレクターやシナリオライターの確認
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