「プラス×プラス=マイナス」の組織【人を残すvol.12】

2019/12/04

「プラス×プラス=マイナス」の組織

いつも大変お世話になっております。
株式会社ジェイックの梶田です。

消費税が10%へ増税されて2か月近く経とうとしています。
今年も年末調整の季節がやってきましたね。

安部さんの長期政権は歴代最長になったそうですが、
アベノミクスの効果は…

私のような庶民にはなかなか実感できず…

…今年も妻と、せっせと数ある保険証券を集めております(苦笑

「あれ、●●子(妻)のパートの収入っていくらくらいだ?」

「〇〇(娘)の学資保険は控除されるのか?」

「つみたてNISAの掛け金は…?ふるさと納税はどうなるの?」

「え、こんな保険入ってたの…?」

毎年恒例、我が家の風物詩です(笑
よくも、まぁ、毎年同じ会話をしているな…と。

ところで、

”合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)”という言葉を
お聞きになったことはありますか?

以前、消費増税前の日経新聞の記事(電子版)で、

「我々が日常生活において、
実は、買わなくても構わないものを買っているかも…
ということで、消費税増税をきっかけに買い物を見直し、
とりあえず”買わない”という行動を試してみるべきである。」

というような記事を読みました。

その記事に対して、識者が、

「このような節約礼賛のような記事を書いて、
誰もが節約に走ってしまったら、消費も生産活動も減退、
やがて日経新聞の購読ですら節約の対象になる。
日経新聞の記者が、”合成の誤謬”を理解してないとは…」

というような嘆きコメントを残していました。

”合成の誤謬(ごうせいの誤謬)”とは、

その昔、ケインズという経済学者が著書で発表した概念で、

「ミクロの視点で、個々の合理性を追求しても、
その総和であるマクロでは経済性(価値)が減ることがある」

という意味です。

上記記事の通り、国民全体が節税(消費節約)に向えば、
やがて社会経済は減退に向う、すなわち、

”部分最適は、全体最適にならない”という意味です。

このことは、我々の組織運営でも当てはまることがあります。

例えば、

優秀な営業マネージャーが部署の生産性を最大化する為に、

顧客のニーズを解析して、今望まれるノウハウや商品だけの
販売に特化した組織とその管理体制を構築していけば、

スピード感は増し、コスト面でも他社との競争に優位性を
保つことができるかもしれません。

しかし、どうでしょうか?

そのために、商品開発や供給ルートは専門化されすぎて、
他のニーズへの対応柔軟性が失われるリスクもあります。

営業マンはその商品やサービス以外の提案力を失います。

また、スピードやコストを追求しすぎると、
社内間接部門のコストが上昇、かつ、資源を独占することになり、
他の事業部門へのサポートが失われ、

結果として、

全社の損益はマイナスに転じる例は、枚挙にいとまがありません。

皆様の組織では、同様のことは起こっていませんでしょうか?

部分の総和は、必ずしも最適な解とはなりません。

部分最適に走り過ぎると、

”プラス×プラス=マイナス”という事になりかねません。

「マネジメントとは、全体最適の追求」であり、

ミクロの視点で部分最適を繰り返してしまうと、
かえってシナジーは生まれなくなることもありそうです。

私自身、部分最適に走り過ぎず、常に、全体の利益を念頭においた、
チーム運営をしていきたいものだと思います。

私共ジェイックでは、今後も

お客様の組織の全体最適を支援すべく、シナジーを生み出せる、
人と組織の在り様を追求してまいります。

引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社ジェイック
教育事業部ゼネラルマネージャー
梶田 貴俊

著者情報

梶田 貴俊

株式会社ジェイック 西日本代表講師

梶田 貴俊

前職、通信機器ベンチャー商社勤務時代にリーマンショックを経験。代表取締役として、事業再生計画を推進し同社のV字回復を実現した。現在はジェイックの講師として西日本の研修事業を牽引している。

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