ここでは、現地採用に似た雇用方法である海外駐在との違いについて、「スキル・能力」「雇用主」「待遇」「給与」の4つの切り口で解説します。
スキル・能力
現地採用の対象は、進出した現地に住む現地の人(在外日本人も含む)です。したがって、現地の言葉を話せることが前提となることが多いでしょう。
また、現地のカルチャーなどにも精通している可能性が高いです。
また、日本企業が日本人を現地採用する場合には、日本語と現地の言語を話せる、また、日本の文化やビジネス慣習と現地の風習、双方を理解し、日本側と現地側の懸け橋になることが期待できます。
一方、海外駐在で対象となるのは基本的に日本人です。
英語は話せるが現地の言語は話せない方、また現地が英語圏だったとしても国内で勉強して何とか英語力を高めた方も多いでしょう。
当然、現地の価値観や文化に詳しくなかったり、また、海外駐在が初めてで、現地独自の商習慣やマナーへの対応力を持っていなかったりすることもあり得ます。
雇用主
日本企業が現地採用する場合、日本企業の海外支社やグループ会社、または日本本社の現地法人、現地での合弁会社などが雇用主になります。
海外駐在の場合は、日本本社で雇用された人が海外に派遣される形となります。
待遇
海外駐在では、日本(本社)の給与体系が適用されるだけでなく、海外駐在の負担や現地での生活などを考慮し、「単身赴任手当」や「帯同家族手当」、住宅費用の一部または全額を支給する「住宅手当」などが付くことが多いでしょう。
また、安全性なども配慮して運転手付きの社用車を付けたり、危険のリスクが伴うエリアへの赴任では「ハードシップ手当(危険手当)」を支給したりすることもあります。
一方、現地採用は、現地の給与水準等に合わせた給与体系となります。
また、現地で生活している人を採用するため、海外駐在のような単身赴任手当やハードシップ手当(危険手当)などはありません。
給与
上述のとおり、現地採用の場合、給与水準は現地の物価を反映したものとなり、海外駐在よりも安いコストで雇用できる可能性が高いといえます。
ただし、欧米諸国などでは、現地の物価水準や給与体系の方が日本よりも高くなってきているケースも少なくありません。