「部下にした指示が徹底されないのはなぜ?」
こんにちは。ジェイックの知見寺でございます。
前号でご案内しました、バクジー・久保社長を描いたマンガのお申し込みを、
67名の方からいただきました。ご応募ありがとうございました。
しかしながら、17名の方にしかプレゼントできず、申し訳ありませんでした。
(10名プレゼントとご案内をしていましたが、あまりに多くの応募をいただき
ましたので、社内配布用もプレゼントさせていただきました。)
さて、今回も、1月25日(金)に行った、弊社主催のセミナーについて、
書きたいと思います。
講師は、日本一のお好み焼き屋チェーンである千房(ちぼう)の中井社長です。
全国に55店舗を展開し、海外まで進出をしている同社ですが、創業時は
大変大きな負債を背負っていました。
(3000万円の資金が必要なところ、自己資金80万円でスタートします。)
また、これまでに、3回倒産の危機に瀕したそうです。
中井社長は、中学卒業後すぐに、大阪の乾物屋に丁稚奉公にでて、28歳で
千房を開業。
そこから、現在に至るまで、どんなことがあったのか、何がポイントだったのかを お話いただきました。
いくつも、「そっか~!!」「なるほどぉ~!!!」と感じさせられたのですが、
その中で最も記憶に残っているのが、次の話です。
「今の時代、味は、ほぼ100%真似することができます。
立地も、真似することはそれほど難しくありません。
内装なんかは、すぐに真似できます。サービスマニュアルなんかは、
もっと簡単です。」
「ただ、絶対に真似できないものがあります。それは、人です。
千房の中井政嗣は、絶対に真似することができません。
この世に一人しかいませんから。」
「中井さん、美味しかったよ。」
「中井さん、ありがとう。」
「中井さん、また来るよ。」
「もし、こんな声を掛けられるようになれば、どんな競合店が来ても、
全く怖くありません。」
この話を聞いたあと、
私は、教育事業部の今期(弊社は、2月1日が期初になります)
のキャッチフレーズを、
「差別化ポイントは、わたし」
と決めました。
とても、一朝一夕にできることだとは思いませんが、目指さなければ決して
実現することはないので、あきらめずに、取り組みたいと思います。
「あきらめず」で、思い出しましたが、質疑応答でこんなやり取りがありました。
(かなりシンプルにしています。)
質問者 「なかなか、社員に徹底することができないんですが、
どうすれば徹底できますか?」
中井社長 「その指示は、何年言い続けているのですか?一度や二度、
言ったくらいで徹底されるなら、上司はいりません。」
「徹底しないのは、部下が徹底しないのではなく、自分が徹底して
いないからです。徹底されるまで、あきらめずに、徹底して言い
続けることです。」
「ハッ」とさせられた、やり取りでした。
私も、よく、何で指示したことが徹底されないのか!と腹を立てること
があります。
でも、自分が徹底して言い続けないから、結局中途半端で終わってしまう。
そして、あきらめてしまう。自分自身が中途半端だったんですね。
中井社長とは、“徹底”の重さが違うことを実感しました。
私も重さのある徹底をしていこうと思います。
追伸
講演後、中井社長に御礼のはがきをお送りしたところ、ご丁寧に
お手紙をいただきました。
このお手紙の内容は、千房全社員の1月の給与明細に入れたものと
同じものだそうです。
手紙を書いて、給与明細に入れることを、21年続けていらっしゃるそうです。
本当に、さすがです。
中井社長からいただきましたこのお手紙を、ご覧になりたい方は、
「手紙希望」と明記いただき、このメールにご返信ください。
ご覧いただけるように手配いたします。


