「信頼関係を築くために役立つもの」【知見メール94号】

「信頼関係を築くために役立つもの」

 

 

皆様、新年あけましておめでとうございます。

ジェイックの知見寺でございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

2010年の1回目は、弊社の幹部社員が受けた研修をご紹介します。

参加者は、ライン部門の責任者5名と管理部門の責任者1名の計6名です。

私も参加しました。弊社の社長は参加していません。

 

先週の金曜日1月8日の14時から、

1月10日17時までの2泊3日の研修です。

 

(この研修は、通常5名、1泊2日で実施するのですが、

どうしても幹部社員全員の6名で行いたかったので、2泊3日となりました。)

 

初日に終了したのは、深夜2時過ぎ。

2日目は0時半ごろでした。

時間的に厳しく、研修が終了したときには、くたくたでした。

 

さて、今回は、その研修の初日の内容をご紹介します。

 

私自身、色々な発見を出来る内容でしたので、

その点を中心にご紹介します。

 

最初に行ったのが、自分の価値観の整理です。

 

価値観に関するキーワード90個の中から、自分が日ごろから大切にしている

価値感やポリシーにあうものを、5つ選びます。

そして、そのキーワードに関する原体験やエピソードを書き出します。

 

さらに、それらを踏まえて、

自分の生き方、実現したことについて作文を書きます。

その後、ひとり30分くらいで作成した資料について発表をします。

 

Mさんがあげたキーワードは、お金、家族愛、仲間、一番、成功。

Aさんは、家族、健康、正直、専門性、人間関係。

Oさんは、安定、お金、家族、健康、貢献。

Tさんは、自己実現、家族、創造性、影響力、健康。

Iさんは、スピード、創造性、お金、素直、喜ぶ。

そして私は、自由、学ぶ、本質、優越、面白い、を選びました。

 

一緒のものや違うものがあって、面白いのですが、

何より良かったのが、このキーワードを選んだ、原体験、

多くは小さいころや学生時代の話を聞けたことです。

 

お金と家族愛を選択したMさんは、

学生のころに母親がアルツハイマーにかかってしまいました。

 

ところが、お金の問題で介護施設に母親を預けることができませんでした。

そして、病気の母親を家で介護せざるをえないことが要因で、

幸せだった家族がばらばらになる体験をしました。

 

この話を聞くまでは、正直Mさんには、

「お金にうるさいタイプだな」との印象を持っていました。

 

ところが、Mさんがお金に執着するのは、もし家族や友人に何かあったときに、

自分が助けられるだけの経済力を身につけておきたいというのが理由でした。

 

Mさんの見方が180度変わりました。

自分本位な訳ではなく、周りの人を大切にしているのです。

 

Mさんに対する、信頼感が一気に上がりました。

 

研修は次に、自分の人生にとって影響の大きかった出来事、

印象の強い出来事を、小さいころから現在に至るまで、

所定のシートに従って、書き出します。

 

そして、このシートを作成して感じたことについて、作文を書きました。

これも、一人ひとりが発表しました。

 

ある人の出来事です。

中学時代、最初は学年トップの成績だったのですが、

仲の良かった友達たちが自分に対して、成績を理由に、壁を作りはじめた。

友達たちとの距離感を縮めるために、わざと勉強をしなくなりました。

 

また、社会人になってから、ある課長の元で仕事をしたとき、

数字の良い他のメンバーばかりが誉められ、自分は無視されていた。

この課長に腹が立ち、見返してやると奮起して努力し、

その事業部でトップの成績を残し、会社から表彰されます。

 

そして、作文では、

「自分は良きにつけ悪しきにつけ、周囲の目を気にしているため、

他者に左右されやすいことに気付きました」とコメントしました。

 

「確かに、この人は周りの評価を気にする人だな~」と思っていましたが、

この研修をすることで初めて、その理由がわかりました。

 

初日は、ここまでで深夜2時をまわり、終了しました。

 

この研修の狙いは複数ありますが、そのひとつが、チームビルディングです。

 

一言で言うと、「幹部陣が一枚岩」になることです。

一枚岩になるためには、そもそも1対1での信頼関係がないと

築くことができません。

 

弊社の場合ですと、6名ですから、15本の信頼関係がそれぞれ高まらないと、

一枚岩になる基盤ができあがらないことになります。

 

少し解説的になってしまいますが、

6名の人がいると、15本の関係線が出来ます。

 

私の関係線は、Mさん、Aさん、Oさん、Tさん、Iさん、の5本

Mさんは、残り、Aさん、Oさん、Tさん、Iさん、の4本、

Aさんは、残り、Oさん、Tさん、Iさん、の3本

Oさんは、残り、Tさん、Iさん、の2本

Tさんと、Iさん、の残り1本

5+4+3+2+1=15本です。

 

 

 

15本もの信頼関係を通常業務の中で高めることは、非常に困難ですし、

できたとしても時間がかかるでしょう。

 

この研修の場で、これまでどんな経験をしてきたのか、

そしてその経験が今の価値観や判断基準、あるいは

行動パターンにどんな影響を与えているのかを知り合うことは、

信頼関係を築くために非常に役立ちます。

 

(特に、小さいころの出来事やそのことに対する感情は、

価値観に大きな影響を与えます。)

 

皆様が経営者でしたら、御社の幹部陣の方々は、

小さいころの出来事をどれだけ知り合っていますか?

 

皆様が管理職でしたら、

同じ立場の方々とどれだけ知り合っていますか?

 

部長職の方であれば、他の部長職の方々が、小さいころや学生のころに

どんな出来事があったのか、どれだけ知っていますか?

 

また、それらが今の考え方にどんな影響を与えているのか知っていますか?

 

逆に、皆様の小さいころや学生のころの出来事を、

他の部長職の方々はどれだけ知っていますか?

 

 

初日には宿題がありましたが、

それ以降については、次号でご紹介したいと思います。

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 取締役|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業。新卒で大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。専門は組織開発、戦略人事、教育体系の構築等

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