言われなくてもできるようにする新人研修
皆様、お世話になっております、
今号を務めます、ジェイック常務取締役の近藤です。
ジェイックには18名の新入社員が入社し、
元気な挨拶とキビキビした動きで、
社内に活気をもたらしてくれています。
現在、人事が主体で新人研修を進めていますが、
今年は少しおもしろいことをやっているので、
どこまで参考になるかわかりませんが、共有してみたいと思います。
共有の前に、、、
今年も私たちは1000人弱の新入社員研修を任せていただきました。
研修を実施して、解った傾向の一つに、
言われたことをキッチリやる力と応用力の弱さ
があります。
ここ数年、毎年毎年お伝えしている傾向ではありますが、
これは変わらず、今年の新入社員にも見られる特徴です。
「○○すると良いよ」
「□□はしてはいけないよ」
「それは△△という理由だからだよ」
と、指導/指摘した“そのこと”は、
本当にその通りやる良いところがあります。
(この際、心の底では納得できていなくても、相手に合わせて、
やることはやる、という新しい傾向も見られました)
しかし、少しシチュエーションが変わると、
できていたことが、全くできなくなってしまう…。
例えば、
『笑顔でハキハキと元気な挨拶』はできるようになったのに、
電話に出ると普段のコミュニケーションに戻って、
若干暗めな静かな口調で話す。
↓
「電話も挨拶と一緒だよ。相手の印象を良くすること。
挨拶と同じように、ハキハキと少し高めの声で話そう!」と指導
↓
少し練習すると、電話でも気持ち良い対応ができるようになる。
↓
事業部長による業務説明研修で、「質問ある?」と訊かれ、
質問するときに、声が小さくて、ノートを見ながら(下を向いて)話す
少し大げさに書いた感もありますが、
このようにひとつの指導/ひとつの習得が、
別の場面で応用されない弱みがあります。
※いくつかある傾向のうち、一つを今日は取り上げましたが、
他の傾向も含め、もっと詳しく『傾向と指導法』をまとめた
レポートを現在作成中です。
今月中には完成しますので、できあがったときに、
またお知らせします。
上司/先輩社員への指導としては、
「そういうもんだという前提で、ひとつひとつ、
根気よく指導していくんだぞ」
となりますが、主体性のある人材育成をしている私たちとしては、
彼らをワンランク、レベルアップさせる必要もありました。
そこで、先週金曜日からスタートしている研修が、
『ジェイックテスト』
です。
大きく分けて、
・ジェイックの歴史
・職種/業務の理解
・自社サービスの理解
・ビジネススキル(実技)
について、全95問の記述式テストが渡され、
1週間の期間を与えられて、
「このテストで満点がとれるよう、先輩に話を聞いたり、
調べたりして、準備してください」
「先輩達には、この1週間、皆がヒアリングしに行く旨を伝えます」
「人事が段取りをして、先輩をアテンドして、
皆は座って話を聴くだけ…というお膳立てをしたらつまらないでしょう。
自分からアポをとって、会社のこと、仕事のこと、
そして、先輩社員のことをよく理解してきてください」
と送り出しています。
今日がテストの日ですが、期間中は、
自分で考え、
自分で業務設計して、
疑問点は自分から質問してきて、
話を聴く前に自分で調べられることは調べて、
先輩社員にアポをとって話を聴き、
手分けしてヒアリングした情報を新入社員同士発表し合って、
『言われたことだけをやる』のではない学び方/動き方をしていました。
参考までに、テストの一部をキャプチャーしたものがコチラです。
(本当に、ほんの一部ですが…)
⇒ http://www.jaic-g.com/rd.php?aid=180419Q
95問1週間…というのは、ボリュームが大きすぎて、
研修時間的にも、問題を準備する時間的にも、
難しいとは思いますが、『10問1日』でも良いので、
御社でもお試しになってみてはいかがでしょうか?