今回の調査結果について、株式会社ジェイック執行役員兼株式会社Kakedas取締役の東宮は、次のように述べています。
「今回の調査結果から、20代・30代正社員の約7割が将来のキャリアに不安や悩みを抱え、今後のキャリア展望も明確ではないことがわかりました。さらに、キャリア形成への不安が強いほど転職予備群であること、キャリア形成に不安を感じたときは『友人や家族への相談』や『求人情報の閲覧』を行うことがわかりました。
特に興味深いのは、キャリア形成への不安が強くなるほど、転職活動を行っているか、転職可能性が高いと思っている割合が高まるという結果です。終身雇用の時代が終わり、個々の労働者が自らキャリア形成を行うこと(キャリア自律)が求められる中で、労働者のキャリアに対する関心はとても高まっています。そのような中、キャリアへの不安を解消または軽減する選択肢に「転職」が浮かんでくることは、組織のマネジメント・人材育成をするうえで注視すべき事実です。
企業は、社員の離職防止やエンゲージメント向上のために、社員一人ひとりのキャリア自律を促進するとともに、キャリア安全性(自分のキャリアについて長期間、安全な状態でいられるかどうかを認識できる度合い)を高めることが重要になります。キャリア安全性を高めるには、キャリア研修などでキャリア自律の概念を浸透させた上で、キャリア展望を明らかにする、また、描いたキャリア展望に向けて行動するために上司や人事との1on1や外部のキャリアコンサルタントとのキャリア面談を提供していくことが有効です。不安を解消するうえでは、自分の現状や成長、今後得られるスキルや経験・市場価値の向上について、具体的、また客観的に認識する機会を提供することも大切です。」