- 役職登用以外に年代毎のライフイベントなどについてどの様な対策を個人として行うべきか
(例:育児時短勤務をしながらのキャリアアップや介護をしながらの働き方など)
- 自律という言葉に不安、抵抗を感じている社員が多い(ネガティブイメージが強い)、キャリアパスを示してほしいという声が多い
- キャリア自律はそもそも各人が自身のキャリアについて考え、それが実現できる機会を自ら得るよう行動することであると考える。そのため人事施策はあくまで補助で個人の考え方自体は入社前に育み、選考で判断するものと思う
- 掲げた自律支援策が一部の優秀層にのみを対象に実行されているというネガティブな意見があった
- キャリア自律を目指すほど高い目標思考やモチベーションをもった人はいない。そんな人はとっくの昔に退職・転職しているはず
- 通常の話や、愚痴・相談を聞く際には、近い話も出たケースもあるが、【キャリア自律】自体知らなかったし、そのことについて認識して聴く機会を作った事がない。大半の従業員がそうした認識であると思う。資格支援という形での相談や応援はしているが、少し意味合いが違うのかなと思う。
- 弊社では「自発的貢献意欲」と題しているが、その定義が曖昧となっている。また全従業員とした場合、例えば地方拠点の製造現場に従事する社員と、東京本社管理部門にいる社員ではキャリアの考え方が大きく違ってくる。正直、世間で言われている「キャリア自律」と社内がつながっていくイメージがわかない。
- まずは自分自身にどういう選択肢があるのかが腹落ちできていない。会社としてメッセージは発信しているが、会社が合併してまだ3年。会社の方向性として先がまだまだ見えないという点もあるかと思う
- 現時点でキャリア自律に対する取り組み要望、意見はない
- できる人に仕事が集中するので、大多数は、事なかれ主義者。またできる人はつぶされて辞めていく。
- 将来の見通し(自助努力では変えられない部分)について、不透明感が強く、不安になる。
- PL計画だけで体制・仕組み・実行が不足し振り返りやフィードバック・対話をしない(できない)経営者・管理者にキャリア自律などの認識と学ぶ
- 部署移動の希望が取り入れられない、現部署では昇進が叶えられないなど
- ジョブローテーションや、キャリアの自立に向けた試みを考えて欲しいという声がある
- 個々人のキャリア開発が、人事にどういう情報として蓄積されるかが不安材料となる
- サンプル数は少ないものの、やる気がでたという声が上がっている
- 他社事例が知りたい。実現へのロードマップが作りたい
東宮:では7番目、8番目の質問に入っていきたいと思います。
先ほどまさに“生の声”とか“本音”といったキーワードが出てきましたが、これはキャリア自律の支援に取り組む人事の方々の生の声です。
従業員からどういった声が多いかと言うと「自身の客観的な市場価値がわからない」あとは「やりたいことがわからない」という回答が多い一方で、まだ取り組みを実施していない企業群では「自分にどのような選択肢があるかわからない」「具体的に何をしたら良いのか分からない」という回答も多くなっています。
だいぶ色々と悩みがあるのかなと感じてますが、実際にデータを見て何か感じることはありますか?
渋川:そうですね。やはり会社の中での役職等級、昇進よりも社会での客観的な市場価値を求める。
これはZ世代であったり、ミレニアム世代だったりの傾向として顕著だと思います。
また、「自分のやりたいことがわからない」というのは先ほどの各キャリア推進の施策がうまく噛み合ってない、単発だと進まない根本的な要因ですね。
つまり、“社内公募の仕組み”だけあっても機能しなくて、その人が何をやりたいのか、その人がどんな風にキャリアを考えて今まで生きてきたのかってところをしっかり棚卸しすることを会社として支援してあげて、はじめて次のキャリアに関する行動が引き出される。
この辺りはしっかりと連鎖するような取り組みにならないともったいないなと思います。
東宮:そうですね。パラレルキャリアやダブルワークといった言葉もいろいろ出てくる中で、キャリアに悩んでいる従業員がほぼ100%、悩んだことがない人はいないと言ってもいいかも知れません。
その一方で、では、自分のキャリアを棚卸して将来のことを考えるような機会が日常的にあるかというと、ない。ないからこそ、もやもやと考えて、より悩みだけが深くなってしまう、という感じですね。
渋川:間違いないです。さらに、この「モヤモヤして自分がどうしたいのかわからない…」というぼんやりした状態のところに上司・人事が無闇に介入しようとすると、それはそれで課題が複雑化するきっかけになってしまうことも多いですね。
上司や人事は良かれと思って、自分のこれまでの成功のイメージから「こうしたらいいよ」とアドバイスしてしまう。これは1on1や上司によるキャリア面談でよくある傾向です。
しかし、上司がアドバイスした裏側にある上司の価値観と、相手の価値観や悩みのポイントがズレていると、1on1や面談したことがきっかけで、より悩むようになる。
そして、離職を考え始めたり、転職を考えてみたりする原因にもなってしまう。
実際キャリア面談においては、アドバイスよりもしっかりと傾聴して相手が考えたことを整理してあげる、内省を促す方が優先順位は高いですよね。
しかし、それが出来る上司は意外と多くない。このあたりは、キャリア自律の支援、とくにキャリア面談を成功させるうえでギャップが生じがちなポイントかなと思います。
東宮:上司も傾聴できる方だといいんですけどね…。
弊社にも寄せられる相談でも、上司が話を聞かなかったり、もしくは武勇伝を語ってしまったりして、逆に離職のきっかけになってしまったというケースも聞きます。
フラットに相談を受けるというのは本当に大切ですね。