SNS・口コミサイトの確認目的は、「職場の実態把握(雰囲気や社員の様子など)」77.1%、「リスク確認(離職率、ブラック度、炎上歴など)」(65.1%)、「公式情報の裏付け(条件や待遇が事実か)」(51.6%)となり、公式情報だけで見えない、また信頼しきれない部分を補完する手段として使われています。
現在、採用活動において求人の応募段階、また選考・内定段階でSNSや口コミサイトが見られることは当たり前となっています。株式会社ワークポートの調査では「転職活動をしている人の48.0%がSNSや口コミの情報が原因で、応募や選考・内定を辞退した経験あり」と、SNSや口コミサイトの検索結果が採用活動に大きな影響をもたらしているという結果になっています。
採用活動を行う上で、SNS運用を適切に実施することで、企業サイトや求人情報を補う、また書かれている口コミ情報を把握したうえで対応策を実施することが重要です。今回は株式会社ワークポートと株式会社LANYが発表した中途採用におけるSNS・口コミやAI検索による応募離脱の影響データを紹介します。
古庄 拓
株式会社ジェイック
WEB業界・経営コンサルティング業界の採用支援からキャリアを開始。その後、マーケティング、自社採用、経営企画、社員研修の商品企画、採用後のオンボーディング支援、大学キャリアセンターとの連携、リーダー研修事業、新卒採用事業など、複数のサービスや事業の立上げを担当し、執行役員・取締役等を歴任後、現在に至る。
SNSや口コミの情報が原因で応募や選考をやめた経験に関しては、「応募をやめた」(34.5%)、「選考途中で辞退した」(11.2%)、「内定後に辞退した」(2.3%)と離脱経験を持つ人が48.0%と約半数。
近しい調査で、株式会社LANYの発表データは、転職活動中に生成AIを使って企業情報を調べた方のみが対象ですが、こちらでは「対話型生成AIで調べた企業情報がきっかけで、応募の取りやめや選考の辞退をした経験はありますか」に対して「ある」が87.4%という非常に高い比率になっています。
ワークポートの調査と数字の多寡はありますが、企業サイトや求人情報等の公式発信ではないところで、応募・選考からの離脱が生まれている実態が推察できます。
ワークポート調査では、企業のSNSで「応募をやめよう」と感じさせる要素は以下の回答です。
ネガティブ投稿や、リスク要素となるコンプライアンス意識に加えて、魅力づけやアピールも「盛り過ぎ」「内輪ノリ」と捉えられると離脱要因になることが分かります。
口コミサイト等も含めてリアルな、またネガティブな情報を出やすい中で、「キラキラした側面だけを見せようとする」行為は、企業への信頼を逆に下げることにつながっています。企業SNSに関しては、公式サイト等には載せきれない、「良い面も悪い面も含めた現場のリアル」を素直に伝えることが好印象につながると考えられます。
また口コミサイトの情報に関しては「応募するか?を決めるために見られる」ことが多いという前提に立って、ネガティブな口コミがあるようであれば、採用サイトやSNSなどの企業発信で、改善の実態などを発信していくことが大切になるでしょう。
調査内容:転職活動でのSNS・口コミ利用に関する調査
調査機関:自社調査
調査対象:当社を利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女)
有効回答:308人
調査期間:2026年5月21日~5月28日
調査方法:インターネット調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000039106.html
調査名称:採用プロセスにおけるAIが引き起こす「サイレント辞退」実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2026年4月1日〜同年4月3日
有効回答:直近1年以内に転職活動を行い、その過程でChatGPT・Gemini・Perplexity等の対話型生成AIを利用して特定の企業に関する情報を調べた経験がある25〜45歳の111名

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