新人にコミュニケーションスキルを教育する際に押さえておきたい基本
本章では、新人にコミュニケーションスキルを教える立場の人が押さえておきたい3つの基本を確認しておきます。
なぜビジネスで「コミュニケーションスキル」が大切なのか?
なぜビジネスでコミュニケーションスキルが大切なのでしょうか。ここでは3つの理由を紹介します。
まず1つ目は、違った考え方を持ったメンバーが同じ組織の目的達成に向けて取り組むうえで、コミュニケーションが不可欠だからです。学生時代と違ってビジネス場面では世代や立場が大きく異なる人と協力して仕事を進める必要があり、学生時代よりも高いコミュニケーションスキルを求められます。
2つ目は自分自身が良い状態で仕事に取り組めるようにするためです。考え方や価値観の違う人同士であってもコミュニケーションを交わすことで、自分の意見と相手の意見をすり合わせたり、意見の違いをお互いに認め合ったりすることができるようになります。
逆に、自分の意見を上手く伝えられなかったり、相手に認めてもらえなかったりすれば、周囲と信頼関係を築くことができず、仕事で充実感を得ることもできなくなってしまうでしょう。
3つ目はビジネスで成果をあげるためです。ビジネスは顧客の意思決定を通じて、契約が成立したり利益が生まれたりします。最もイメージしやすいのは、営業におけるコンペでのプレゼンテーション、商談におけるサービス提案、販売における商品案内などです。
販促やサービス開発も、広告やサービス画面等を通じて、顧客とコミュニケーションをとり、相手を動かすことが大切です。ビジネスにおけるコミュニケーションは相手を動かして成果をあげることそのものなのです。
ビジネス場面におけるコミュニケーションのゴールとは?
ビジネス場面におけるコミュニケーションは、前述の通り、多くの場合相手を動かすことがゴールです。相手を動かさないにしても、相手と理解をすり合わせる、相手から正しく情報を得るなど、「相手」があってのものです。
学生時代やプライベートとビジネス場面のコミュニケーションが明確に異なるのは、ビジネスのコミュニケーションは目的が明確であり、目的を達成するためには「相手」の存在が中心となるということです。
だからこそ、じつはビジネスのコミュニケーションは流ちょうに喋る、上手く伝えるといった「発信」よりも、まず相手と信頼関係を作る、相手を理解する、相手の話を引き出すといった「受信」のスキルを高めることが大切なのです。
新入社員にとってのコミュニケーション研修のゴールは?
新人にとって、基本となるコミュニケーションスキルを身に付けることは大切です。しかし1年目の新人がコミュニケーションスキルを身に付けたからといって、すぐ仕事の成果に結びつくわけではありません。
ただし、電話の受け答えやビジネスシーンでの言葉遣い、指示の受け方、報告・連絡・相談といったコミュニケーションスキルは、上司や先輩が安心して「この新人なら仕事を任せても大丈夫だ!」と思うことに繋がります。
新入社員向けのコミュニケーション研修は「相手から安心して仕事を任せてもらえる状態」をゴールにするとよいでしょう。






