知見寺 直樹

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

 

東京は、いまとても過ごしやすい時期ですね。

 

先週末は土日とも良い天気でしたが、土曜日は、

朝10時から夕方6時過ぎまで、会議室にこもりっきりでした。

 

何か、損した気分になります。

 

うって変わって、日曜日は、お昼過ぎに、自宅のある木場から、

門前仲町を通り、永代橋を渡って、鍛冶橋通りを中央通りまで歩きました。

 

銀座にあるバル(スペイン風居酒屋)で生ビールをぐいっと飲み、

そこからまた、晴海通りを東に向かって、築地、月島、

門前仲町を経由して木場へと戻りました。

 

とても気持ちよい散歩でした。

 

 

 

さて、今回は、土曜日の会議であった話をご紹介します。

 

この会議は、昨年10月からスタートしている、

新サービスを担う部署のリーダー7名で集まり、行いました。

 

この新サービスは、2時間半のセミナーを

受け放題で受けていただけるものです。

 

全てのセミナーで受講終了後に「これから、行う活動」を明確にして、

レポートに記入していただくようにしています。

 

単に「参考になった」で終わりにせず、

どう行動変化に繋げるかを最重要視していますので、

上記のようなレポートを記入してもらっているのです。

 

 

ところが、この記入していただく「改善行動」の設定の仕方に問題があるため、

行動変化に繋がりにくいという課題があります。

 

会議では、どうすれば「改善行動」の

設定精度が上がるのかという議論も行いました。

 

 

 

その中で、私が研修で説明している話を、全員に共有しました。

 

私が、「改善活動」を設定してもらうときには、次の5つの条件を付けます。

 

条件1. 毎日、行うことを決める

(仕事に関してであれば、ウィークデイだけでOK)

条件2. しないことではなく、することを決める

条件3. 行動を具体的に書くこと

(具体的にとは、どれだけの量をするの?、いつするのか?を

明記していただきます)

条件4. バー(難易度)は低くする

条件5. 行動はひとつだけ決める

 

 

 

特に、バー(難易度)を低くすることの事例で話をするのが、

ジェイックで社内勉強会を行ったときのN君の話です。

 

N君は、「毎日、本を30ページ読む」と実践活動カードに書きました。

それを見たN君と私の会話です。

 

私; 「いつ読むの?」

N君; 「帰りの電車の中で読もうと思います。」

私; 「へとへとに疲れていても、大丈夫?毎日30分読める?」

N君; 「それは~あ、難しいかもしれません。」

私; 「だったら、どれくらいだったら毎日必ずできそう?」

N君; 「う~ん、10ページであれば・・・。

でも、疲れていたら、全然読めないですよね・・・。」

私; 「だったら、本を開くって決めたらどうかな?

本を開くだけなら、どんなに疲れていてもできるでしょう。」

 

 

この会話を経た後のN君の実践活動は、

 

「毎日、帰りの電車のなかで、本を開く」

 

となりました。

 

 

本を開きさえすれば、その日の実践活動には、「○」がつきます。

気力に問題なければ、その後、本を読み出すでしょう。

 

今、行っていない活動、あるいは時折しかできていない活動を、

毎日行うと決めますので、できるだけ低いところから始めることを勧めています。

 

例えば、「毎日、新聞を読む」と決めた方が、

今、ほとんど読んでいないのであれば、

「毎日、新聞の一面を読む」と

バーを下げてはどうですかと投げかけます。

 

 

この「バーを低くする」という考え方は、大学生のときに学びました。

 

私は、学生の頃、家庭教師をしていたのですが、

教え子のことで悩んでいたときに、

2年先輩の方から次のように教えてもらいました。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

中学生の成績をあげるポイントはいくつかあるけれど、

まずは家で勉強する習慣を付けさせることが、一番重要だよ。

 

この習慣が付けば、家庭教師がいなくなっても

ある程度までは成績が伸びるから。

 

でも、毎日○時間、家で勉強すると約束させても、

今まできちんとできていないのであれば、なかなか継続できない。

 

だから、最初は、家に帰ったらすぐに、

勉強机の上にかばんの中身を全部だすこと、

決まった時間になったら勉強机に向かって座ること、

のふたつを約束してもらう。

 

お母さんにもこれだけは、必ず守らせるようにお願いする。

 

机に向かいさえすれば、何をしてもいい。

漫画を読んでもいい。また、すぐに、テレビを観に戻ってもいい。

 

お母さんにも、教え子にもそう約束を交わすんだ。

 

でも、面白いもので、机に向かえば、

そこには、教科書や文房具がでているので、

何か勉強をはじめるものなんだよ。

 

勉強をしていないときは、テレビを観ていたり、

ゲームをしていたりすることが多い。

 

もう少し、もう少しと言って、ずるずる時間がたってしまう。

 

勉強する、しないの前に、

リビングの椅子から、立ち上がるところまで行かないんだよね。

 

だから、勉強を始めるまでの段階を分解して、

簡単で、しかも実効性のありそうなことを選び出して、約束してもらうんだ。

 

これが、1ヶ月継続できたら、次のレベルの約束をしてもらう。

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

この先輩に教えられた通りに行うと、

本当に勉強する習慣を身に付けてもらうことができました。

 

20年以上も前の話ですので、今の時代にはフィットしない

(勉強しないときには、自分の部屋で、携帯電話を触っていることが

多くなっているかもしれませんよね。)かもしれませんが、

ビジネスにおいて、毎日、継続して行うことを決めるときの

ヒントにはなると思います。

 

 

最後に、先に紹介した勉強会のN君のその後をご紹介します。

N君が勉強会を受けてから1年半が経ちます。

 

さすがに、毎日は「帰りの電車のなかで、本を開く」行動は

続いていないようです。

 

しかし、今では「月に5冊も本を読めるようになりましたよ!」と言っています。

 

 

 

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