「行動を継続するための秘訣」【知見メール104号】

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

 

東京は、いまとても過ごしやすい時期ですね。

 

先週末は土日とも良い天気でしたが、土曜日は、

朝10時から夕方6時過ぎまで、会議室にこもりっきりでした。

 

何か、損した気分になります。

 

うって変わって、日曜日は、お昼過ぎに、自宅のある木場から、

門前仲町を通り、永代橋を渡って、鍛冶橋通りを中央通りまで歩きました。

 

銀座にあるバル(スペイン風居酒屋)で生ビールをぐいっと飲み、

そこからまた、晴海通りを東に向かって、築地、月島、

門前仲町を経由して木場へと戻りました。

 

とても気持ちよい散歩でした。

 

 

 

さて、今回は、土曜日の会議であった話をご紹介します。

 

この会議は、昨年10月からスタートしている、

新サービスを担う部署のリーダー7名で集まり、行いました。

 

この新サービスは、2時間半のセミナーを

受け放題で受けていただけるものです。

 

全てのセミナーで受講終了後に「これから、行う活動」を明確にして、

レポートに記入していただくようにしています。

 

単に「参考になった」で終わりにせず、

どう行動変化に繋げるかを最重要視していますので、

上記のようなレポートを記入してもらっているのです。

 

 

ところが、この記入していただく「改善行動」の設定の仕方に問題があるため、

行動変化に繋がりにくいという課題があります。

 

会議では、どうすれば「改善行動」の

設定精度が上がるのかという議論も行いました。

 

 

 

その中で、私が研修で説明している話を、全員に共有しました。

 

私が、「改善活動」を設定してもらうときには、次の5つの条件を付けます。

 

条件1. 毎日、行うことを決める

(仕事に関してであれば、ウィークデイだけでOK)

条件2. しないことではなく、することを決める

条件3. 行動を具体的に書くこと

(具体的にとは、どれだけの量をするの?、いつするのか?を

明記していただきます)

条件4. バー(難易度)は低くする

条件5. 行動はひとつだけ決める

 

 

 

特に、バー(難易度)を低くすることの事例で話をするのが、

ジェイックで社内勉強会を行ったときのN君の話です。

 

N君は、「毎日、本を30ページ読む」と実践活動カードに書きました。

それを見たN君と私の会話です。

 

私; 「いつ読むの?」

N君; 「帰りの電車の中で読もうと思います。」

私; 「へとへとに疲れていても、大丈夫?毎日30分読める?」

N君; 「それは~あ、難しいかもしれません。」

私; 「だったら、どれくらいだったら毎日必ずできそう?」

N君; 「う~ん、10ページであれば・・・。

でも、疲れていたら、全然読めないですよね・・・。」

私; 「だったら、本を開くって決めたらどうかな?

本を開くだけなら、どんなに疲れていてもできるでしょう。」

 

 

この会話を経た後のN君の実践活動は、

 

「毎日、帰りの電車のなかで、本を開く」

 

となりました。

 

 

本を開きさえすれば、その日の実践活動には、「○」がつきます。

気力に問題なければ、その後、本を読み出すでしょう。

 

今、行っていない活動、あるいは時折しかできていない活動を、

毎日行うと決めますので、できるだけ低いところから始めることを勧めています。

 

例えば、「毎日、新聞を読む」と決めた方が、

今、ほとんど読んでいないのであれば、

「毎日、新聞の一面を読む」と

バーを下げてはどうですかと投げかけます。

 

 

この「バーを低くする」という考え方は、大学生のときに学びました。

 

私は、学生の頃、家庭教師をしていたのですが、

教え子のことで悩んでいたときに、

2年先輩の方から次のように教えてもらいました。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

中学生の成績をあげるポイントはいくつかあるけれど、

まずは家で勉強する習慣を付けさせることが、一番重要だよ。

 

この習慣が付けば、家庭教師がいなくなっても

ある程度までは成績が伸びるから。

 

でも、毎日○時間、家で勉強すると約束させても、

今まできちんとできていないのであれば、なかなか継続できない。

 

だから、最初は、家に帰ったらすぐに、

勉強机の上にかばんの中身を全部だすこと、

決まった時間になったら勉強机に向かって座ること、

のふたつを約束してもらう。

 

お母さんにもこれだけは、必ず守らせるようにお願いする。

 

机に向かいさえすれば、何をしてもいい。

漫画を読んでもいい。また、すぐに、テレビを観に戻ってもいい。

 

お母さんにも、教え子にもそう約束を交わすんだ。

 

でも、面白いもので、机に向かえば、

そこには、教科書や文房具がでているので、

何か勉強をはじめるものなんだよ。

 

勉強をしていないときは、テレビを観ていたり、

ゲームをしていたりすることが多い。

 

もう少し、もう少しと言って、ずるずる時間がたってしまう。

 

勉強する、しないの前に、

リビングの椅子から、立ち上がるところまで行かないんだよね。

 

だから、勉強を始めるまでの段階を分解して、

簡単で、しかも実効性のありそうなことを選び出して、約束してもらうんだ。

 

これが、1ヶ月継続できたら、次のレベルの約束をしてもらう。

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

この先輩に教えられた通りに行うと、

本当に勉強する習慣を身に付けてもらうことができました。

 

20年以上も前の話ですので、今の時代にはフィットしない

(勉強しないときには、自分の部屋で、携帯電話を触っていることが

多くなっているかもしれませんよね。)かもしれませんが、

ビジネスにおいて、毎日、継続して行うことを決めるときの

ヒントにはなると思います。

 

 

最後に、先に紹介した勉強会のN君のその後をご紹介します。

N君が勉強会を受けてから1年半が経ちます。

 

さすがに、毎日は「帰りの電車のなかで、本を開く」行動は

続いていないようです。

 

しかし、今では「月に5冊も本を読めるようになりましたよ!」と言っています。

 

 

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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