ジョブ型雇用とは?
最初に、ジョブ型雇用の概要、またジョブ型雇用と対比されるメンバーシップ雇用について確認します。
ジョブ型雇用とは
ジョブ型雇用とは、組織の業務遂行に必要な職務(ジョブ)を明確にし、職務(ジョブ)に基づいて人材を採用・配置・育成する制度を意味します。
ジョブ型雇用では、企業が人材を採用するにあたり職務内容を明確に定義して雇用契約を結びます。職務内容の詳細を文書にしたものを「職務記述書」(ジョブディスクリプション)と呼び、ジョブディスクリプションに基づいて賃金や人材育成の方針を決定することが一般的です。
ジョブ型雇用制度を導入する主な目的を以下です。
2)専門性が高い職種などにおいて、人材確保をスムーズに実施できるようにする
3)従業員に自分のスキルや志向に応じて様々な職務に挑戦する機会を提供することで、従業員の自律的なキャリア開発を促す
メンバーシップ型雇用とは
ジョブ型雇用との対比で用いられるのがメンバーシップ型雇用です。メンバーシップ型雇用は、日本企業の一般的な雇用形態であり、従業員の採用に当たり、特定の職務には限定せずに契約して、多様な業務に対応できるようにすることを目的にした人事制度です。
メンバーシップ型雇用のもとでは、汎用的な能力を重視して採用を行い、採用後は部署異動や転勤を繰り返しながら、キャリアアップを目指していきます。
なお、日本でも中途採用では昔から「配属ポジション」を明確にして採用活動が実施されていますし、新卒採用においても、最近は「職種別採用」を実施している企業も増えています。
ただ、これらはあくまで「初期配属」を明確にしているだけであり、雇用契約自体は職務内容などを限定せずに契約することが一般的です。これらは“ジョブ型採用”ではありますが、雇用自体は“メンバーシップ型”であるといえるでしょう。
ジョブ型雇用が注目される背景
前述のように、現在の日本企業では、メンバーシップ型の雇用制度が依然として主流となっています。
しかし、近年では、ジョブ雇用を検討する日本企業も少しずつ増えています。ジョブ型人事制度に関する企業実態調査のアンケートでは、「導入済み」または「導入検討中(導入予定含む)」と回答した企業が57.6%と半数を上回る結果にもなっています。






