スリーパー効果【ザ・現場ギャップvol.99】

更新:2023/07/10

作成:2020/05/13

東宮 美樹

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

スリーパー効果

お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。

 

今回は「スリーパー効果」について

お話できればと思います。

 

スリーパー効果とは

アメリカの心理学者である
カール・ホブランドによって
提唱された心理現象です。

 

こちらに関して

少し怖い実験結果があります。

 

 

第二次世界大戦中に

アメリカが自国の兵隊に対して

ある映画を見せました。

 

それが、

「敵国の残虐性とアメリカの正当性」を

前面に押し出した内容の映画でした。

 

その映画を見させられたアメリカ軍の兵士たちは

あまりの宣伝色の強さと、根拠の強引さに

逆に、懐疑的になったそうです。

 

普通に考えれば、その反応は自然でしょう。

 

身近な例で考えれば

いくら中身が良い商品を提案されても

その提案をしてくる営業マンが

あまりに営業色が強いと

逆に買いたくなくなる。

そのような心理です。

 

 

ですが、この「スリーパー効果」が

恐ろしいのはここからです。

 

 

実は、その検証から9週間ほど経つと

兵士たちに、ある変化が生まれました。

 

それが、映画を見なかった兵士よりも

実際に映画を見た兵士たちは

戦争に対して支持的になり

自分の与えられた任務に対して

積極的に遂行するようになったというのです。

 

 

これが「スリーパー効果」なのです。

 

 

つまり、始めは

その根拠の薄さや、宣伝色の強さなどによって

客観的に見れていた物事も

 

時間が経つことによって、その背景は忘れ去られ

「敵国の残虐性とアメリカの正当性」

というメッセージだけが、頭の中に残る

ということが起きるのだそうです。

 

 

私は、これは非常に怖い心理現象だと

感じました。

 

教育をしていく立場だからこそ

その教育の内容・質には

プロとしての責任とプライドを持って

磨き続けていかなければならないと

改めて身を引き締められました。

 

 

そして一方で、本当に大切なメッセージは

時間がかかってでも、伝え続けていく必要があると

感じることができました。

 

 

今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。

著者情報

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

東宮 美樹

筑波大学第一学群社会学類を卒業後、ハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。

著書、登壇セミナー

・新入社員の特徴と育成ポイント
・ニューノーマルで迎える21卒に備える! 明暗分かれた20卒育成の成功/失敗談~
・コロナ禍で就職を決めた21卒の受け入れ&育成ポイント
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