オンボーディングとは?
オンボーディングとは、採用した新人が組織や部署に馴染み早期に即戦力化(能力を発揮)するプロセスをサポートする仕組みの総称です。オンボーディングは、「飛行機や船に乗り込む」という意味を持つon‐boardが語源となります。
近年の人事領域やビジネスシーンでは、組織に新しく合流した人に適切なサポートを行なって環境に馴染んでもらうプロセスを指す言葉として、オンボーディングという言葉がすっかり認知されるようになりました。
オンボーディングを実施するメリット
社内でオンボーディングを実施すると、以下の効果やメリットが期待できます。
・新人の短期離職を防止できる
オンボーディングが実施されている企業では、新人が社内に馴染むために必要な共通言語の理解や価値観の共有などの学習プロセスが用意されています。オンボーディングを実施することで、まず、新人(新卒・中途社員)の定着率がアップします。
また、共通言語や価値観などを早い段階で習得することで、既存社員とのコミュニケーションやより良い関係構築もしやすくなるでしょう。
・新人を早期戦力化できる
組織内で成果を上げるには、業務に必要な知識を身に付けるだけではなく、組織に馴染んで、持っている能力を十分に発揮できるようになることが必要です。ここでの“馴染む”には、組織内の共通言語、暗黙知、意思決定スタイル、人間関係といった、能力を発揮するために必要な要素の習得が含まれます。
オンボーディングを実施すると、業務面も含めて組織に馴染んで能力を発揮することが加速します。結果として、新人を早く即戦力化できるようになるでしょう。したがって、オンボーディングは、新卒だけでなく、むしろ中途社員の受け入れでも非常に大切な取り組みになります。
・受け入れ部門の負担が軽減できる
オンボーディングを実施しない企業の場合、初期研修までは人事部門が主導するものの、初期研修以降のOJTなどは受け入れ部門に任されることが多いです。
ただ、受け入れ先が繁忙期であるとか、新人の受け入れ経験が少ない部署では、新人受け入れが負担となったり、受け入れプロセスのクオリティが低かったりする可能性も出てきます。
一方、全社でオンボーディングのプロセスを整備すると、受け入れの標準プロセスが作られるため、受け入れ部門側の負担が軽減され、かつ、一定以上の品質でOJTなども提供することが可能になります。
オンボーディングに注目が集まっている背景
厚生労働省の「平成30年雇用動向調査結果」によると、年間で14.6%もの労働者が離職しています。もともとは年功序列・終身雇用で雇用の流動性が極めて低かった日本ですが、この数十年で個人の転職、企業にとっては中途採用が当たり前となりつつあります。
一方で少子化、労働人口の減少は進み、22卒以降はついに大卒の減少によって新卒採用の難易度が上がり始めるようになります。こうした背景から考えても、中途人材を受け入れる、苦労して採用した人材を定着・戦力化させるオンボーディングはとても重要な取り組みになります。






