「愚者の演出」、「賢者の演出」【知見メール175号】

「愚者の演出」、「賢者の演出」

 

 

皆様、ジェイックの知見寺(ちけんじ)でございます。

 

 

 

 

先日、facebookでたまたま、プロサッカー選手の

本田圭佑さんのコメントをみました。

昨年9月の日刊スポーツの記事でした。

冒頭をちょっとご紹介します。

 

―――――――――――――――――――

 

海外に出たら、日本は本当にいい国だとあらためて思う。

モノのクオリティー、サービス業、

すべてにおいてディテールにこだわっている。

ここが、何につけてもアバウトな外国とは違う。

 

これはオレの価値観が日本人寄りだから、

という理由ではないと思う。

外国人だって日本のサービスを受けたら

絶対にいい思いをするはず。

その点で、日本は世界トップだと認識している。

海外に出てから、感じるようになった。

 

それと同時に思うのは

「これを築いたのは誰なんだ?」ということ。

オレたちではない。

こんな裕福な今日(こんにち)の日本があるのは、

先代の人たちの頑張りのおかげだと思っている。

オレたちは、彼らが頑張って汗水たらして

残していってくれたもののおかげで

生活できていると思う。

 

それが今、いろんな面でまさしく危機を迎えている。

オレが言うまでもなく、いろんな人が

「日本はそのうち破綻する」と言うのが聞こえてくる。

 

「なんでそうなったのか?」ということを考えないと。

 

今のオレたちは何も築いていない。

先人の財産を使ってきただけ。

感謝して、今からもう1度、

頑張らないといけないんじゃないか。

 

それなのに浪費した揚げ句、責任のなすり合いが、

どの場面どの分野でも繰り広げられているように見える。

海外から見ると、より一層、強くそう感じる。

以下略

 

―――――――――――――――――――

 

 

最近、頻繁に上海に出張していますが、

本田選手のように海外に出ることによって、

日本の素晴らしさを感じるとともに、

日本の弱さ?、認識の甘さ?を感じます。

 

ビジネスでも、まずは、自社の「強み」、「弱み」を

把握するところからスタートします。

 

一度、日本についてじっくりと考えてみませんか?

 

本田選手のコメントの全文は、以下からご覧ください。

 

 

http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20120914-1016306.html

 

http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20120914-1016310.html

 

 

 

 

さて、今回は、先日読んだ本をご紹介させていただきます。

 

その本は、天外伺朗(てんげしろう)さんが書かれた

『「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダー学』です。

 

天外さんは、元ソニーの常務取締役で、

コンパクトディスクや

犬型ロボットのAIBOの開発を主導した方です。

現在は、教育や医療など

さまざまな分野で活躍をされています。

 

そして、横田さんは12年連続

お客様満足度全国ナンバーワンの

ネッツトヨタ南国の経営者です。

ネッツトヨタ南国は、リーマンショック直後で

苦戦を続けていた自動車業界の中で

売り上げを伸ばし、

突出した業績をあげ世の中の注目を集めた会社です。

 

 

2010年に、天外さんが主催されている

研修会「天外塾」に横田さんが受講生として参加されました。

 

今回ご紹介している本は、

その研修会での天外さんと横田さんのやり取り、

また他の受講生からの質問に対する回答を

軸として書かれています。

 

たくさん参考になったことがありましたが、

その中からひとつご紹介させていただきます。

 

そのキーワードは、「愚者の演出」、「賢者の演出」です。

この部分は横田さんと天外さんの会話を

読んでいただきたいところなのですが、

天外さんがまとめているものを紹介します。

(天外さんの考えを十分消化できていないので、

自分の言葉でご紹介することが、まだできません。

申し訳ありません。)

 

1.会社が危機的状況に陥った時、

もし経営者が「愚者の演出」ができていれば、

黙って座っているだけで従業員は

有効な解決策を編み出していく。

 

2.「愚者の演出」は、頭で考えてこうしようと

思ってもできるものではない。

人間性が高まり、心の底の劣等感が解消すれば自然にできる。

 

3.劣等感が強い経営者は、「自分が賢い」ということを

常にアピールしていないと生けてゆけない。

これを「賢者の演出」という。

 

4.「賢者の演出」をしている経営者は、

危機的状況に接すると、理由を外に求め、

解決策を自ら策定して再浮上のヒーローになろうとする。

危機的状況は自ら招いたので、これは絶望的。

従業員も自己防衛に走り、

会社は非難合戦の渦の中で破綻に向かう。

 

5.本来の議論は、参加者がマインドをオープンにして、

何が本当の問題なのか、どうしたら解決するかを

虚心坦懐に語り合うこと。

ひとりでも「賢者の演出」をしている人がいると、

これは難しい。

 

 

尚、ここで使われている「演出」は、

語感と異なり、意図的に頭で考えて行うものではなく、

人間性から自然と生まれる態度・行動のことです。

 

 

私自身が、マネージャーとして一皮向けたと感じたときは、

まさにこの「愚者の演出」をしていたときでした。

このときまでは、部下と同じ仕事をして、

経験を積んで成果をあげ、

マネージャーになっていました。

 

ですから、部下の仕事は、自分のほうが上手くできる、

速くできると思っていました。

自分の方が上手くできると思っていることを

部下に任せていたのです。

 

ところが、ジェイックに入社して

教育事業部に異動になったとき、

私はセールスレターや商品案内書を作ったことがありませんでした。

セールスレターや商品案内書は私よりも部下のほうが、

上手に速く作ることができたのです。

ですから、部下に頑張ってもらうしかなかったのです。

 

それまでは、数字が足りなくて、

いざとなれば、自分が直接数字を作れば良い、

と思っていました。

 

しかし、教育事業部ではそれができないのです。

自分で自分の部門の帳尻をあわすことができない。

このときに、天外さんのいう

「愚者の演出」をしていたのだと思います。

 

私自身の体験が、整理された本でした。

 

 

 

皆様は、「愚者の演出」、「賢者の演出」、

どちらの言動が多いですか?

 

 

 

部下を持つ方には、ご一読をお薦めします。

 

『「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダー学』

詳しくはこちらから。⇒

 

 

 

 

著者情報

知見寺 直樹

株式会社ジェイック 執行役員|上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 副董事長

知見寺 直樹

東北大学を卒業後、大手コンサルティング会社へ入社。その後、株式会社エフアンドエム副本部長、チャレンジャー・グレイ・クリスマス常務取締役等を経て、2009年ジェイック常務取締役に就任。総経理として上海法人(上海杰意可邁伊茲企業管理咨詢有限公司 )の立ち上げ等を経て、現在はHumanResourceおよび事業開発を担当する。

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